超ざっくり世界史 改訂版   作:d1199

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結構むかし編その2

 泣く子も黙る大航海時代の始まりです。先陣を切ったのがポルトガルとスペインです。

 なんでスタートが早かったのかというと、オスマン帝国に占領された事があり、イスラム知識に長じていたからだとか。

 イスラム様々やね。

 スペインは、当時未知の海だった大西洋を越えて、アメリカ大陸を発見します。

 ポルトガルは、アフリカ大陸を反時計回りにぐるっと越えて、インド・東南アジアへ向かいます。

 

コロンブス「女王様! 人類が未知の領域に挑む時代がやってきました! 私はその先駆けに成りたい! 是非お力添えを!」

スペイン女王「うむ。勇気と知恵で危険を打ち破り、見事その大義を果たして見せよ」

 

 歴史に詳しくないヒトでも知っている有名人なので、名前を出しました。

 【結構むかし編そのイチ】での思わせぶりは、ここからです。

 実はこの時代で、現代経済の基礎が確立されています。

 その名も資本主義。

 Wikiで調べると、ルネッサンス時代にも在ったと書いてあるので、間違いありません。

 ルネッサンスとは、我々人類がこの悪魔に取り憑かれた時代でもあった……遺憾ながら、そんな雅の無い話。

 

◆◆

 

 説明の為に、騎士(=貴族)さんに登場して貰います。

 プレイトメイル・バスタードソード、充実した高価な装備に加え、日々の訓練で超強い。

 

農民(クワ装備)「ぎゃー」

騎士「戦闘力たったの3か。ゴミめ」

農民(鉄砲装備)「バッキューン!」

騎士「ぎゃー」

 

 こうして騎士(=貴族)の時代は終わりましたとさ。

 十字軍遠征によって発達した交易路は、欧州に鉄砲をももたらしたんですが、これが新たな政治形態である絶対制度を生み出します。

 中世において、王様は班長にすぎない封建制度でした。

 ところが鉄砲の登場で騎士(=貴族)が没落します。

 そうすると、王様が一人残ります。

 

王様「あれ? 我がトップ?」

 

 ライバルが居なくなれば一番になるのは道理です。

 (追記:なぜ王様がトップなのか? なんですが。伝統を重んじる貴族世界ならば、最も古い歴史を持つ者がトップになると考えるのが自然だと考えます)

 

 

 次に先の絶対制度が、資本主義にどう繋がるのか、なんですが。

 中世は、図形的な意味で国は決まっていなかったそうです。

 どういう事かというと。

 

貴族A「お前気に入らないから別の王と契約するよ。バイバーイ」

王様「なんだとー!!!」

貴族B・貴族C「俺も俺も」

王様「ちょ、おまw」

 

 今風に言うなら、県知事が日本から離脱して中国に汲みする、でしょうか。

 こう言う政治形態が終わって、王様が全部まとめて国を動かす様に成った。

 絶対制度・絶対王制と言いますが、これは中央集権と同義です。

 つまり、

 領土(=税収・権力)が安定し、王様が全額を意のままにできる。

 

 カネ・カネ書くとアレですが、道路や橋などのインフラ整備は、個人で出来ませんから、国政レベルでみれば革新でしょう。

 つまり、

 お金が掛かる大航海は、王(=国)と言う巨大資本による大事業だった訳です。

 嘘じゃ無いです。

 コロンブスも、スペイン女王に融資を頼みに言ってますし。

 

コロンブス「女王様。カネを貸して下さい」

スペイン女王「直球じゃのう。ナニに使うのじゃ」

コロンブス「大航海です。東方見聞録に記載のジパングで金塊を探してきます。見つかったらウハウハできます」

スペイン女王「よかろう。キッチリ稼いでくるのじゃぞ」

コロンブス「ところで女王様。分け前の話を……」

スペイン女王「たわけ。成功報酬と言わぬか。その言い方ではどう見ても越後谷じゃ」

 

 コロンブスが発見したアメリカ大陸で、スペインが何をしたかというと、原住民に対してアレをしました。

 かなりアレだったそうです。

 無敵艦隊と呼ばれる大艦隊を作れる程のアレです。

 コロンブスは奴隷商人でもあったって言うし、歴史的偉人なんてこんなもんか。

 因みに、日本が中央集権になったのは廃藩置県からだそうです。

 

◆大航海時代をもうちょっと

 

 大航海時代の原動力となったのは、中世ネタで有名な金より高い胡椒です。

 胡椒はインド・東南アジアで産出されていたのですが、地形の都合で中東商人のマージン(=取り分)が避けられないので割高だった。

 そこでコロンブスとバスコダガマは、そこを目指したんです。

 今で言う「直接仕入れで格安!」って奴です。

 つまりはカネです。

 カネ・カネ・カネ……大航海時代(ロマン)は死んだ!

 

女王様「我の欲望の泉は底が無いのじゃ。オホホ」

 

 バスコダガマは素直に、イスラム帝国の向こうにあるインド、つまり東へ向かいました。

 が、コロンブスは西に行きました。

 この理由は、バスコダガマに先を越されたからって話です。

 彼は地球が丸い派だったので、西に向かえば、早くインドに辿り着くと思ったらしいです。

 ですが、

 地球の直径を計算間違いしてアメリカ大陸をインドだと勘違いした。

 アメリカ大陸原住民が、インディアンと呼ばれたのは、これが原因です。

 

 注目するのはスペインよりポルトガルです。

 東に向かったポルトガルの貿易船は、インド・東南アジアを越えて偶然にも、種子島に到達します。

 別名遭難とも言いますが、ヨーロッパと日本が直で接触した日でした。

 

 一五四三年:鉄砲伝来

 

 

◆◆

 

【オマケ1】

 胡椒の産地は現代でも変わっていないっぽいです。つまり、シーレーン(航路)の確保は重要ですよ。スパイスが日本に入ってこなくなったら、カレーが食べられなくなりますから。

 

【オマケ2】

 キューバ・コロンビア・メキシコ。これら中米の国の公用語が、スペイン語なのは、大体コロンブスのせい。

 

【オマケ3】

 近世に入って、まとめる情報量がハンパ無い。

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