超ざっくり世界史 改訂版   作:d1199

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結構むかし編その3

 この時代での重要イベントが、宗教改革です。

 大航海と比較してイメージがし難いせいか、教科書でも地味な扱いです。

 なのですが、

 アメリカ建国に繋がっているならば、地味ではありません。

 

 順だって追っていきます。

 

 十字軍遠征の時に出来た貿易路で、成り上がった商人がいました。

 いわゆる豪商です。

 イタリアのM家とします。

 そのM家は、ローマ教皇庁の資産を管理していた事もあって、M家出身の法王が居たりします。

 なぜ商人が法王に成れるのか、一見不思議なんですが、【権力=カネ=宗教=権威】となれば、あっ……(察し)

 

 そのM家は美術品を重要視していた様で、その潤沢な資金を使い、美術家を支援していました。

 M家出身のL法王が、サンピエトロ大聖堂を豪華に改装しようとしたのは、美術品の価値を知っていたからでしょう。

 ノートルダム大聖堂など、ヨーロッパには巨大な大聖堂がありますが、写真だけでも分る程に、巨大で綺麗で圧倒されます。

 彼が豪勢にしようとしたのも仕方ありません。

 その資金捻出の為に、彼が拵えたのがあの「免罪符」です。

 

L法王「この札を買えば罪が許されるぞい」

村人A「え? そんなことで? 嘘だろ?」

村人B「でも、ローマ法王さまやぞ?」

村人C「俺買ってきた。売り切れたら地獄に落ちちゃうし」

信者達「「「俺も一枚くれーーーー!!!」」」

 

 不安を煽って物品販売、あるある。

 

 

 これに異を唱えたヒトが居ました。

 ドイツの修道士、ルターさんです。

 有名なのでこの人の名前も出しました。

 

ルター「免罪符なんて聖書に無いだろ! 法王! アンタは間違ってる!」

法王「ぐぬぬ!」

 

 ルネッサンスでローマカトリックが弱体していたとは言え、下手すれば魔女裁判で火あぶりなのに、スゴイ根性です。

 更に、

 このルターさんは、ただの脳筋ではありませんでした。

 坊さんしか読めないラテン語の聖書をドイツ語に翻訳し、更にルネッサンスによって発明された活版印刷を用いて、皆が読める様にしたんです。

 どういう事かというと、

 教会が独占していた聖書の内容(=秘密)がバレてしまった。

 人々は【聖書>教会】と考える様に成ります。

 

L法王「この札を買えば罪が許されるぞい」

村人A「んな事書いてないぞ! この嘘つき野郎!」

村人B「俺達は聖書に従う!」

村人C「俺れが正しい教徒だ!」

 

 で、新しい宗派が生まれます。

 ルター派の誕生です。

 これが欧州のあちこちに飛び火して、更に新しい新派が生まれます。

 ルター派・カルヴァン派・英国国教会・清教徒(ピューリタン)

 これらの反ローマカトリック派を、総称してプロテスタントと言います。

 英国国教会=プロテスタントと勘違いしていたのは、だいたい漫画ヘルシングのせい。

 

 勿論、

 古代ローマから権力と密接に結びついているローマカトリックが、黙って見ている筈がありません。

 王と協力してプロテスタントを弾圧します。

 プロテスタントは反発。

 これが戦争にまで発展します。

 

 フランスはユグノー戦争

 ドイツは三〇年戦争

 イギリスは清教徒革命

 

 ヨーロッパのヒトは、血気盛んですね。

 

 

 ここからがアメリカに繋がる話です。

 かなりメンドクサイので、細切れに書いていきます。

 舞台はイギリスです。

 

 まずは商人から。

 封建制→絶対王制の下りで、商人が活躍して、政治的にもエラくなります(以下豪商

 なんでかと言うと、豪商(=大企業=大事業)が重要国策に位置づけられたからです。

 現代に例えるとアップルとかグーグルとかでしょうか。

 超ざっくりですが、アメリカ企業が大発展すると、アメリカも潤う訳ですから。

 

 ここでイギリスの政治構造をもってきます。

 「だいぶ昔編その三のオマケ」に登場した大憲章(マグナカルタ)で、王vs議会という構図が、イギリスで出来上がっていました。

 偉くなった豪商は、必然的に政治に介入します。

 つまり議員=豪商です。

 んで、

 王vs議会(=豪商)の構図になります

 

 ここから宗教改革の話になります。

 プロテスタントの一派である仏カルヴァン派は、商売OKという側面を持っていました。

 これが豪商に支持され、イギリスのプロテスタントである清教徒にも伝わります。

 すると王vs議会(=豪商=清教徒)になります。

 

 ここから権力争い。

 王は、対立勢力である議会を弾圧します。

 その弾圧を逃れる為に、清教徒が新天地を目指します。

 その新天地がアメリカで、その船がメイフラワー号です。

 

 アメリカ建国を遡ると、宗教改革・ルネッサンス・イスラム科学を経て、ギリシャ哲学にまで至るという見事なまでのバタフライエフェクト。

 

 

 次は、近代です。

 

 

 

 

 

 

 

【オマケ1】

 漫画ヘルシングに、君主論って本が登場します。

 これの著者をマキャベリさんといいます。

 この本はこのM家に対して書かれた物だったりします。

 

 漫画ドリフターズでも、この本が元ネタだと思われるシーンがあります。

 この君主論で、ローマ皇帝が紹介されていて、セウェルスといいます。

 この皇帝は手紙で二つの軍を倒しているんですが、ドリフターズの信長も劇中で似た事をしています。

 ヒラコーさんは君主論が好きっぽい。

 

 そうそう、M家=メディチ家です。

 

 

【オマケ2】

 アメリカ大陸に渡ったメイフラワー号の話です。

 混乱の元だと思いつつも、書かないとまずいので、書きます。

 英のプロテスタントである清教徒には、様々な派閥があったそうです。

 メイフラワー号に乗り込んだのは、豪商ではありません。

 そりゃ、裕福な生活を捨てて、新天地に行く訳無いです。

 乗り込んだのは、そう言う派閥だったって話。

 清教徒と一括りになってるから、メンドクサイんですね。

 

 

【オマケ3】

 ドイツの最後の魔女狩りは、一七七五年だとか。

 ついこの間じゃんって思ったヒトは、歴史脳です。

 かく言う私もそうで、

 西暦一〇〇〇年より前で漸く昔だなーって思います。

 

 

【オマケ4】

 プロテスタントの誕生で争いが起きました。

 フランスやドイツではカトリックvsプロテスタントの構図でしたが、英国での争いはプロテスタント同士でした。

 王は英国国教会で、議会は清教徒です。

 

 

【オマケ5】

 この近世編、一回書き直してるんです(目的と手段が入れ替わっていると言いたい。

 

 

 

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