藤丸立香は間違った青春ラブコメに巻き込まれる 作:小説大工の源三
ここはカルデア。
人理を守る……いや守ったと言うべきか。守った一人のマスターとそのサーヴァント達が住まう施設。
そこには一人の青年と少女二人の前には小さな少女が居た。
「さて人理は守られここしばらくは何者かが手出しさえしなければ平和が続くようだね。そこでなんだけど君たち二人共学校に行ってみたらどうだい?」
「オレはかまわないけどマシュは?」
「私も大丈夫です」
「なら決定だね。藤丸君が住んでたところは……千葉県の千葉市に住んでるんだね。……ならそこから近い総武高校に行ったらどうだい?もし行くならでマシュも行くことも出来るけど」
「私も問題ありません。むしろ先輩と学校生活を送ってみたいです」
「よし、なら家だね。住所はここだから衣類の準備をしておいて。それと一応二人は高校一年生から学校生活をおくってもらうからね。時期は春休み、覚えておいてね」
二人は自室へ向かい荷物をまとめた。
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「それじゃあそこの扉を開いたら藤丸君の住む家の中に出る。それでもう一度開くとカルデアに出れるからね。ちなみに家のモチーフはエミヤくんがもともと住んでいた所だよ。所々改造してるけどね☆」
「わかったよダ・ヴィンチちゃん」
「それではまた会いに来ますね」
「うん、では楽しい学園生活を!」
彼等は扉を開け新しい生活の第一歩を踏み出した。
「ここがオレとマシュの新しい家か……」
「はい。冷蔵庫や机など生活に必要なものはダ・ヴィンチさんやエミヤ先輩方が用意していたので問題ありません」
「今は春休みだから食料品や衣類とかを揃えておかないとね」
「お金は?」
「今まで集めたQPを日本円にダ・ヴィンチちゃんが換金してくれたからだいぶある」
「それでは出発しましょう!」
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「結構買ったね」
「重くはないですが持ちづらいです」
人理修復の過程やレオニダス一世達のお陰で立香は常人より筋肉や体力は多くマシュにいたっては元デミ・サーヴァントでギャラハットが彼女の身体からいなくなったあとオルテナウスをつけて戦っていたので立香よりも身体スペックは更に高い。
すると机の上に男女の制服が置いてあり間には一枚のメモがあった。
「ダ・ヴィンチちゃんからだ。なになに?」
『二人の総武高校の制服を用意しておいたよ。ちなみにカルデアにある魔術礼装の効果の中でも、使用してもあまり違和感のないものが使えるから、いざというときに使ってくれたまえ』
「これなら何かあっても大丈夫だね」
「使う機会がないといいですが……」
「それはそうだね……ん?裏にも書いてある」
『サーヴァントもこちらにくるから、その事を覚えておいてくれ。一応何か問題を起こしたら即霊基保管室送り(短くて1ヶ月)になることは伝えてあるから心配しないでほしい。』
「エミヤとかブーディカさんの二人はとかはちゃんとしてそうだけど……」
「一部の方々はいろいろやらかしそうですね……」
二人はこの後食事などを済ませ。来週の入学式に備えた。
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入学式当日
オレ達は制服に着替えてカバンを持ち、玄関で確認を済ませる。
「忘れ物はないね」
「それでは行きましょう!」
因みにマシュはわくわくしていた。何故なら大好きな彼と一緒に学園生活を遅れることに、心を踊らせていたのだ。
「マシュ、これからオレのことは先輩じゃなくて名前で呼んでほしい。同じ学年で先輩はおかしいって言われてややこしくなるから」
「はいわかりました……り、立香さん///」
思いの外グッと来て、オレは胸を抑える。
「立香さん!?」
「待ってマシュ、可愛い過ぎるから!」
そんなこんなイチャイチャしてしばらくして落ち着きこれからの計画をたてていると後ろからドン!と鈍い音がしたので振り向くと男子生徒が車の前で疼くまっていて近くには犬が一匹走り去って行った。
「マシュ救急車!オレは彼を診てくる!」
「わかりました!」
オレは男子生徒の所まで走ると、彼は既に気絶していた。
好都合だ。早速制服の三重治療を発動、彼の自然治癒能力を早めた。
車のドアが閉まる音がしたので顔を見上げると、マシュと同じ制服を来た生徒が立っていた。おそらくこの車の同乗者だろう。
「あの……貴方は?」
「オレは藤丸立香。君はもしかしなくても車に乗っていた人?」
「ええ、も、もしかして彼が私の乗っていた車にぶつかってしまった人……」
マルタやメルトに似た声で震える様に訪ねる。
「ああ、ただ状況はある程度把握してる。犬が一匹彼の近くから走り去って行ったから、多分犬を助ける為に飛び出したんだと思う。息はあるから安心して」
少女は少し安堵したのか。ホッとしたような表情になる。
「そうなの……良かった……私が車で登校したせいで死人を出したかと思うと……」
すると救急車のサイレンが聞こえて来た。
オレ達は入学式よりも彼の安否が心配なので救急車に同乗し病院へ向かった。
その際に一緒に救急車に乗った彼女の名前を聞いたところ、雪ノ下雪乃という名前らしい。
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「知らない天井だ……」
俺は確かアホな飼い主がリードを離したせいで道路に飛び出した犬を抱えてそのまま車に飛ばされて……その後の記憶がない。あと足が当たったはずなのだかあまり痛くない代わりにすごく身体が重い。あれ?もしかして実は俺ものすごい身体の持ち主なんじゃね……?
とか考えていると凛とした声が聞こえた。
「目が覚めたのね、今ナースコールを押すわ」
俺は何がなんだかわからない。
更にふんわりとした男の声と先ほどとは別の凛とした声が聞こえた。
「良かった……無事、目が覚めたみたいだね……」
「あの身体に何か違和感とかありますか?」
「えっと……身体が重いのと右足が吊られていること以外は特に」
「なら本当に良かった。後遺症とかあったら怖いからね」
なんか男の方はリア充っぽいやつだな。
「あの……どちら様でしょうか……」
「オレは藤丸立香」
「私はマシュ・キリエライトです」
「私は雪ノ下雪乃、貴方を跳ねてしまった車に乗っていたのよ……」
「えっと比企谷八幡です」
「八幡か。改めて目が覚めて良かったよ」
いきなり名前で呼ばれ俺は反応に困る。
「あれ?名前で呼ぶの嫌だった?」
「あ、いやただ名前で呼ばれ慣れてないから……そのままでかまわない……」
「そっかならこのまま名前で呼ばせてもらうね」
「あのそろそろ私の用件を話したいのだけれど」
後ろの黒髪ロングの人が話したそうなのだが。
「それでは私達は外に出て待ってます」
「終わったら教えて」
えっ、女子と二人っきり!?
待って中に……いや事故のことだろうか。
ならあまり関係者以外はいない方がいいのかもしれないな。
「それであのあなたのことを跳ねた車に乗っていたのだけれど、その……」
「あー、いや謝らなくていいぞ。そもそも俺が飛び出したんだからな」
「それでも……」
なかなか引き下がらないな……
「わかった……謝罪は受け取るそれと多分雪ノ下の家はデカイんだろ?なら入院費だけ受け取るだけでいい、だからこれで終いでいいか?」
「ええ、あなたがそれでいいのならそうするけど……それと退院は一週間後よ。それでは二人を呼んでくるわね」
雪ノ下は心の荷が下りたのか少し軽やかな足どりで扉へ向かった。
ん?退院一週間後?
早くね?
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「あの……終わったわ」
「わかった。君はどうするの?」
「このまま帰ろうと思うのだけれど」
「そうか、オレ達も帰ろうか」
「はい」
二人は何の知らせもなく突然テストを受け総武高校の合格点を余裕で越えている。
藤丸が二位マシュが三位(バベッジやエジソン、なぎこにモリアーティ達が居ればこうなると思う)。ただ国語は八幡に負けている。
カルデア総武高校礼装
ダ・ヴィンチちゃんが過保護サーヴァントにもしものために作らせた礼装。
スキル
緊急回避、三重治療、イシスの雨、瞬間強化の4つ。
もしかしたら追加するかもしれない。