藤丸立香は間違った青春ラブコメに巻き込まれる   作:小説大工の源三

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奉仕部設立!

一週間が経ち、八幡も退院して学校に登校してきた。最初は彼の周りに人だかりが出来ていたが次第に人も少なくなっていた。お見舞いに行った時にわかったのだが、彼はマンドリカルド気質──つまりボッチだったのだ。その為うまく会話に繋がらない、というより避けていたようだ。

 

「疲れた……」

 

「お疲れ八幡、転校生かって勢いだね」

 

「ああ……マッカン飲みたい……」

 

「あのゲロ甘コーヒー?飲み過ぎたら糖尿病になるよ……」

 

「うるせえ……俺の血液はマッカンで出来てるんだよ」

 

「もう手遅れだった……」

 

それから授業を受ける。カルデアで勉強したのでほとんど片手間に解けるのだが、数学の時八幡が爆睡していたのを見て驚いた。

 

「ふわぁ……もう昼休みか……?」

 

「八幡……数学の時間に寝ないでよ」

 

「全くわからないから眠くなるんだよ」

 

「今度教えようか?」

 

「いつか頼む」

 

もう昼休みなので、いつもの静かな場所で昼食を食べに向かう。八幡も誘う、マシュは雪乃を呼びに行っている。

 

「おお……ここはいいな、人もほとんどいないし静かな場所だ」

 

「でしょ?騒がしいのには慣れてるけど、さすがにあれは騒がしかったからね……」

 

「そうですね……カルデア(向こう)の皆さんも賑やかでしたけど、ここほどではありませんでしたから」

 

「あなた達はどこで研修したのかしら……」

 

「「雪山」」

 

「「ええ」」

 

それからエミヤ&マシュ特製弁当を食べ終える。海風がとても心地よい。

 

「比企谷君、藤丸君、キリエライトさん、あなた達に相談があるの」

 

突然雪乃がオレ達に頭を下げる。それにオレ達は驚いて目を見開く。

 

「とりあえず頭を上げろ雪ノ下。それで頼みってなんだ?」

 

「実は部活を設立したいのよ」

 

「部活、ですか?一体どんな活動なのでしょうか」

 

「名前は《奉仕部》、活動内容は『飢えた人に魚を与えるのではなく釣りかたを教える』といった自立を促すものよ」

 

なるほど、あげるのではなく方法をという訳か。自立を促すには良い方法だ。

 

「いいんじゃないのか?で、顧問は?」

 

「平塚先生よ」

 

「生徒指導の先生か……」

 

頼光さん、荒れてないかな……顔を出さないとカルデアが吹き飛びかねない。

オレはカルデアの無事を隅に追いやり、奉仕部の話に意識を戻す。

 

「オレは賛成するけど」

 

「私も少し興味があります」

 

「まぁ力になれるならな……」

 

「八幡それは賛成で良いの?」

 

「おう」

 

「ありがとう三人共。今日の放課後一緒に職員室に来てちょうだい」

 

─────────────────────────

 

『キーンコーンカーンコーン』と放課後を告げるチャイムが鳴る。

 

「八幡、マシュ職員室一緒に行こう」

 

「ああ……」

 

「はい!」

 

教室を出ると雪乃と偶然遭遇、彼女とも行く事になった。道中話していると彼女は《ディスティニーランド》のキャラクターである《パンダのパンさん》が好きらしかった。すごいギャップを感じた。

八幡はやはりサブカルチャー方面で話があった。

よく考えるとここのメンバーすごい幅が広いな。

オレは英霊のみんなの理解を深める為に伝承の本を沢山読んだ。

マシュはシャーロック・ホームズ、八幡はサブカルチャー、雪乃はパンさんと広い。

 

 

「マシュさんはシャーロック・ホームズが好きなのね」

 

「はい、こちらに留学する前に一番読んだシリーズなので」

 

「今度、パンさんの原本読むかしら?」

 

「いいんですか?お願いします!」

 

マシュが雪乃と名前で呼び会うほど打ち解けた事に頬が緩む。

職員室に着いて平塚先生を雪乃が呼び、奉仕部の顧問になるようお願いする。

 

「なるほどな……わかった、さすがに四人だと部活とは認められないが同好会として校長にお願いしてみるよ」

 

「「「「ありがとうございます」」」」

 

─────────────────────────

 

次の日、奉仕同好会として認められ活動場所──部室の場所に案内され依頼が来るまで何をするかも決めた。

私物も色々持ち込んで良いみたいだ。

 

「ねえ八幡、秘密基地ぽくって少しワクワクしてきた」

 

「だな、しかも平塚先生はジャンプを読んでいるとみた」

 

「とにかくここに置くものを決めないといけないわね」

 

「本や参考書は当たり前として、何を置きましょうか」

 

「私、紅茶をここで飲みたいのだけれど。ティーカップやポットはどうかしら?勿論みんなにも淹れるわ」

 

紅茶か、エミヤも淹れていてオレも人理修復の時にたまにもらってたな。美味しかった。

おっとエミヤや他人と比較するのはいけないな。彼女の紅茶が貰えるならそれは楽しみだ。

 

「いいんじゃないのか?」

 

最初に賛成したのが意外にも八幡だった。

 

「そうですね。紅茶は私も好きですし」

 

当然オレも賛成なので、紅茶セットが置かれることが決まった。他にお茶菓子なども置かれることとなり。奉仕同好会のポスターを描くこととなったのだが、それは刑部姫(オッキー)に頼もうと思いオレ達に任させてもらった。

カルデアに帰り、彼女に頼むと二つ返事で了承してくれた。因みに同じ場に居合わせた黒髭(ティーチ)も描いてくれたのだが、あまりにもアウト(R18)だったので却下&お仕置きされた。

そしてまた次の日刑部姫に描いてもらったポスターを見せると雪乃はとても感心した様子で喜んでいた。

紹介して欲しいと言われた時は焦ったが今しばらくは忙しいと誤魔化した(実際にこれから同人誌を描くと引きこもったので後日清姫(嘘発見器)に燃やされることはなかった)。というか雪乃から清姫と似た雰囲気を感じたのは気のせいなのだろうか?

ヤンデレ属性が知り合いに現れたなんてやめてくれ。今度エミヤに対処方法を教えてもらおう。

『私に聞くのはやめてくれないかマスター……』なんて言われそうだが、エミヤの生前なぞ知らない立香だった

どこかで赤い弓兵が寒気を感じたのは本人とその周りのカルデアキッチン組だけだった。




個人的にチェーンメールとサキサキの依頼を書きたい。
シャーロキアンのマシュちゃんが探偵衣装を着て捜査して欲しい
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