まだ、足りない気がしてます。
この結末には賛否両論あると思いますが暖かく見守っていただけたら幸いです。
9話 結果発表
とうとう結果発表の日が訪れた。
「楽しそうだな」
「うん、早く結果がみたくてたまらないよ」
教室に着くと殆どの生徒がそわそわしている。
堀北は神条を見つけると勝ち誇った顔で近づいてくる。
「貴方の悔しがる顔が目に浮かぶわ」
「そっくりそのまま堀北さんに返すよ」
「そう言ってられるのも今のうちよ」
「いいから待ってなって、すぐわかるから」
神条は不気味な笑みを浮かべている。
「あなた、」
「席につけ、今から結果を発表する。」
茶柱先生は教壇に着くと大きな用紙をホワイトボードに貼る。
「お前達はよく頑張ったと言えるだろう。100点をとった生徒が多くいるようだ。」
その言葉を聞き殆どの生徒が喜び合う中、堀北は驚愕の表情をしていた。
「どうして、、、」
その言葉を遮るように茶柱先生は続けて赤いマーカーを持ち線を引っ張っていた。
「頑張った事は認めるが、池、須藤、山内、お前達は退学だ」
ニヤリと神条は微笑んだ。
堀北は現実を受け止められないでいる。
なぜならば英語のテストだけ100点の人数が異常に多いのだ。
「なんで?って顔をしてるね。堀北さん」
「いったい、どうして、、」
「すこーし、クラスの何人かにお話ししただけだよ。まああの点数ならお話しする必要もなかったかもね」
須藤 12点
山内 15点
池 19点
「あなたはいったい何をしたの?」
「堀北さんが過去問を渡す前に私が複数の生徒にあらかじめ渡しておいたの。ポイントで口止めしてね。それも4月の時点から真面目に授業を受けていた生徒だよ。この人達は生き残るべきだからね。」
神条は大きく笑い声を上げた。
「テメェ、そんなに俺らの退学が面白いかよ!」
「うん!最高だよ。これでクラスも綺麗になるもん。それに聞いてるよぉ〜。あなた達、勉強会誘われても全く顔出さなかったんだってぇ〜?そんな人がクラスに残ってていいと思ってるわけぇ?」
「テメェ、ふざけてんじゃねぇ!」
「ふざけているのは君だよ。この結果は君が招いたものだ。勉強をしていれば誰にでも解ける。」
須藤は立ち上がり神条に向かってくる。
綾小路がすぐさま対処しようとするが神条がそれを制した。
今、楽しいところだから邪魔しないで
須藤は拳を振りかぶり神条が殴られると全員が思ったその時。
地面に伏して気絶してるのは須藤だった。
「ふふ、今のは正当防衛ですよね〜。茶柱先生。」
「カメラに映っているから、お前の正当防衛は確実に立証されるだろう」
茶柱先生も予めこの事を神条から聞いていなければ即座に返答する事は出来なかっただろう。
須藤が眼を覚ます前に綾小路に押さえつけるように目線を送る。
「さて、お話しの続きをしようか。どうせ今日はポイントの増減はないし。でしょ?茶柱先生。」
「結果発表の時間だけはそうなっている」
「じゃあ遠慮なく。どこまで話したかな?ねぇ、堀北さん」
神条は目を剥いて笑っていた。
堀北に少しばかり恐怖が芽生え始める。
「あれ〜もしかして恐怖で喋れない?じゃあ勝手に話すねぇ。あなたはテスト2日前に過去問を手に入れたよねぇ。あれは私が頼んだんだ〜私が作った偽の英語のテスト交ぜてね。案の定あなたはなんの確認もせずクラスに配布した。まあ、確認するすべなんてないんだけどね〜。英語の点数が高いのはさっき話した通りだよ。まあ、あなたの敗因はバカ達の頭の悪さが読めなかった事、あいつらが勉強するわけないじゃん。どうせもらった過去問丸暗記したんでしょうねぇ。その証拠にあの点数。ほんとはもっとギリギリになるかなと思ったのに残念だよ。あはははは、ほんと堀北さんの表情最高だよぉ。あんなに勝ち誇った表情してたのに今は悔しそうに涙流しちゃってぇ。」
堀北に芽生え始めた恐怖は次第に大きくなり涙という形で表にでていた。
「ふふ、ほんとかわいいな〜今の堀北さん最高に綺麗だよ。そんな、堀北さんにご褒美をあげましょう。退学を回避する方法は2つあるよ。まあこの場で使えるのは1つだけど。」
「ほんとかよ!教えてくれよ」
「そうだよ!教えてくれよ」
「ゴミは黙ってろ。」
神条は2人を睨む。
「教えて、教えてください」
普段の堀北ならありえない言葉遣いに神条の気分はますます良くなる。
「じゃあ、教えてあげるねぇ。点数をポイントで買うの。そうすれば赤点は回避できるよ〜。ねぇ、茶柱先生」
「ああ、神条の言う通りポイントで点数を売ってやろう。一点50000ポイントでな」
50000ポイントという言葉に全員が騒ぎ出す。
「まあ最初に何点行けばいいかだよねぇ。このクラスの英語の平均点は65点これを半分に割った数字が赤点になるからぁ32.5点、四捨五入して33点未満が赤点になるねぇ。さて、全員を救うのに何点いるでしょうか正解は53点分、ポイントに換算するとぉ。2650000ポイントだねぇ。払えるかなぁ?かなぁ?」
全員が押し黙る。それだけ払って3人を救う価値はあるのかと。
「まあ、みんなのポイントを考えるとぉ?1人救えればいい方かなぁ?みんなポイント使い切ってポイントもってないしねぇ〜」
そこで池達が叫び始める。
「みんな、俺を救ってくれ!救ってくれたら俺頑張るから、絶対クラスに貢献するから」
「いやいや、池を救うより、俺を救った方が得だぜ。俺は池より高スペックなんだ。みんな頼むよ!」
「あははは、醜いねぇ〜。でも1つ言っておくとぉ。貴方達に喋る権利はないよ」
最後の言葉はとても冷たいものだった。
平田は苦悩している。この状況で全員救うと言う事は現実的に不可能である。しかし、1人を救うと2人を犠牲にする事になる。どちらも平田にとって死である。
櫛田も同様である。ここで動かなければみんなの味方という根底が崩れていく。しかし、動いたとしても自分にメリットが殆ど無いどちらにしろ見捨てるという結果だけが残り自分の立ち位置が危うくなる。
そんななか櫛田は思いつく
解決案を提示しつつ自分にかかるであるヘイトを他人に擦りつける方法を。
「神条さんなら全員分救えるポイント持ってるんじゃ無いかな。だから、今回貸して欲しいの3人を助けるために」
悪手に等しいこの一打に平田も便乗する。
「僕からもお願いするよ。ポイントは必ず返済するから」
「ふふ、面白い事を言うね。まあ君達がそこまで言うならその提案に乗ってあげなくもないけどぉ〜」
「それなら」
「ただし、私の質問に対して私の満足のいく答えが出せたら救ってあげるよ。」
神条は細く微笑んでいる。
「わかった。それを受けるよ」
「違う違う。私が質問するのは平田くんじゃないよ。そこにいるゴミ達に質問するの。さぁ、まず池くんから行こうか」
「おう、どんとこい」
「死にたい?それとも生きたい?」
綾小路は知っていた。この質問をするとき彼女の答えはすでに決まっている。
「生きたい」
「残念0点だ。君は退学だねぇ」
「そんな、、」
「じゃあ、次は山内くん生きたい?それとも死にたい?」
「生きたいが不正解って事は死にたいだ」
ドヤ顔で言ってくる山内に対して神条は
「そのまま、死になゴミムシ」
そう神条という女にとってこの質問はただの遊びでしかないのだ。
彼女は、はなからこの3人を救う気などない。しかし、彼女を満足させる回答ができたものは救われている。現にDクラスの先輩は生き残っていた。
「どっちを答えても救う気なんてないじゃねぇか!」
「そうだ!そうだ!無駄に期待させやがって」
彼女は満面の笑みを浮かべた。
そして眼を剥き言い放つ。
「あははははは、なんで私がお前らみたいなゴミを救うと思ったのぉ?最初に言ったよねぇ?貴方達は脳味噌お花畑のゴミなのぉ?それに私を満足する答えって言ってるのに何バカ正直に生きたいとか死にたいとか答えてるわけぇ?それなのになんでそんな自信満々に答えれるのぉ?ほんと理解できないよぉ〜」
クラスはその狂気に包まれている。
「まだわかんないかなぁ?君達3人はもう詰んでるんだよ。さっさと諦めて退学しちゃえばぁ?」
クラスが沈黙する。
神条准には勝てないのだ。
「そろそろ時間だ。私は色々手続きの準備があるので職員室へ向かう。3人はせいぜい最後の学校生活を楽しめ」
そういうと茶柱先生は出て行った。
3人の退学が決定した。
その放課後、神条と綾小路は誰かにつけられていた。
2人は監視カメラのない路地裏に誘い出した。
「ねぇ、うざったいからやめてくれないかなぁ?」
「お前を1発ぶん殴らなきゃ落ち落ち退学も出来ねぇよ!」
現れたの三馬鹿である。
どうやら茶柱先生から逃げ出してきたようだ。
「あっそ、できるもんならやってみればぁ?」
3人は神条達に襲いかかってくる。
しかし、それは成功する事はなかった。
どこからともなくBクラスの龍園の配下が現れ3人を取り囲んだ。
「クク、神条からの連絡通り来たらまた面白い事になってるな」
「ふふ、でも面白いからいいでしょ?」
神条と龍園は不適に笑う。
「テメェら!キタねぇぞ!こんな大人数呼びやがって!」
「なーに言ってんのかなぁ?この赤ゴリラは私を襲おうとしたのに、知ってるぅ?女の子に暴力振るっちゃあいけないんだよぉ?」
「ここに証人がいるからなぁ、テメェらは終わりなんだよ」
「まあ、最後にお仕置きしないとねぇ」
神条は今までに見せた事のない残酷な笑みを浮かべた。
「アルベルトくん、この赤ゴリラ抑えてて」
「OK」
アルベルトは須藤を羽交い締めにする。
そして神条は須藤の腕を掴み捻り上げた。
そしてみるみる腕が曲がらない方向へ曲がっていく。
鈍い音と声にならない叫び声が響き渡る。
ああ、最高だな。この悲鳴心地いいよ。
「あとの2人は残念だけど時間がないからいいや。綾小路くんもう連絡はついてるんでしょ?」
「ああ、警備員の人と学校側に連絡した。神条が須藤達3人に襲われたと。証人はここにたくさんいるしな」
「ああ、問題ないぞ。俺らこう証言する。神条の悲鳴を聞いた俺らは助けるためにこいつらを止めたとな、その時、こいつが暴れたので誤って腕が折れてしまったとな」
「最高の結末だね。檻のむこうへサヨウナラ」
その後警備員などが駆けつけ事態の収拾に当たった。
教員達にはさっき述べた事を話している。
この時の神条の演技は迫真のものだった。目には涙を浮かべ被害者を演じる。
しかし、心が笑っていた事は綾小路と龍園しか知らない。
3人の点数については原作と違い全く勉強をしていないという点と英語の過去問だけ神条さんが作った物なのでかなり点数が落ちてます。
前々回の龍園くんへのメールは最後の所の事と過去問の所です。
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