性格が変わってるかもしれませんが温かい目でみてもらったら幸いです。
11話 後日談 共感と利害
神条と綾小路は今回の件について振り返っていた。
「ほんと、愛里ちゃん可愛いよね〜。癒されるって感じして」
「神条が佐倉に向けている感情は愛玩動物に向ける感情だと思うんだが。注意書きにも動物って書いてあったし」
「もう〜細かい事は気にしない」
長谷部波瑠加の場合
さて次、俺が連れてこなくてはいけないのは長谷部波瑠加か。一応、注意書きもあるし見てみるか。
注意
彼女は人と馴れ合う事は得意ではないタイプ。でも、利益が有れば動いてくれると思うから最初について来るメリットを話してあげよう。彼女は基本的に一人で動くから難易度は低め。
それと、彼女の胸に視線を向けない事!
不埒な視線に女の子は敏感です!
ナンパに絡まれてたら近くまで行くと向こうから接触してくれるはずだよ。
この注意書きはゲームなんかで使われる攻略本みたいだな。俺はゲームをした事がないが。
まあいいか、書かれている出現ポイントまで行ってみる。
行ってみると長谷部はナンパに合っていた。
佐倉に引き続き、長谷部の状況まで予知していたのか?
近くまで行くと神条の予想通り長谷部がこちらに走ってきた。
「もう、遅いよ〜。待ってたらナンパに絡まれたじゃんか〜」
「ああ、すまない。思ったよりも時間がかかってしまった。」
ナンパをしていた男達は俺をみるとそそくさと退散していった。
「ごめんね、綾小路くん。ナンパがうざすぎてナンパ除けにさせて貰ったよ」
「かまわない。ちょうど長谷部にようがあったからな」
「私によう?」
「ああ、神条から呼んできてと頼まれたんだ。」
「神条さん?」
すこし困った表情を長谷部は浮かべる。
「心配しなくていい。長谷部にもメリットの有る話だ。多分中間テストに関わることだ」
「ついて行ったら私に得があるんだよね」
「ああ、それは間違いない」
「じゃあ、さっき助けて貰ったしついていこうかな」
「わかった、じゃあついてきてくれ。」
カフェに着き神条のいる個室へと入る。
「連れてきたぞ」
「うん、ありがとう。綾小路くんは次の人の所へ向かって」
「わかった」
その場が神条と長谷部の二人きりになる。
「それで?私を呼んだ理由って何?」
「まあまあ、そんな急がないで。好きなもの注文していいから。もちろん私が払うから気にしないで」
「それなら」
長谷部は1番高いスイーツを頼んだ。
「じゃ、本題に移ろうか、長谷部さんが馴れ合いが苦手な事は知ってる。だから手短に済ませるね」
そう言って神条は鞄から過去問を取り出して長谷部に渡す。
「これは?過去問?」
「そうだよ。察しがつくと思うけどこれが中間テストの攻略法だよ。」
「これを渡すって事は、私に何かさせたいんでしょ?」
「お、意外と優秀だねぇ〜ふふ」
「私があんたみたいな狂人の役に立つとは思わないんだけど」
「それは私が決める事、それにここにきた時点で選択肢は無いとわかってるんでしょ?」
神条がニタリと笑う。
「ほんと最悪、ノコノコ付いて来た。私がバカだったよ」
ため息をつきながら後悔する。
「あはは、それは残念だったね。じゃあ突然だけど質問するね。死にたい?生きたい?」
ケタケタと笑いながら神条はお決まりの質問をして長谷部を品定めする。
「この質問って意味あるわけ?多分どっちにしろあんたが気に入らなければ私は死ぬ。だったら刺し違えてもあんたを殺して死ぬね。」
神条は今までになかった回答に大満足している。
「あははは、最高だよ。私の質問にそう答えたのは貴方が初めて。ふふ、波瑠加って呼んでいい?貴方は私を楽しませてくれそう。」
「私に拒否権はないんでしょ?好きにすれば、私も准て呼ぶからね」
「もちろんだよ。これからの事を話すね」
神条はこれからの予定を長谷部に話した。
「あの、三馬鹿を退学させるのね。いいんじゃない?池と山内は視線がウザいしキモいし。」
「ほんとキモいよね。胸ばっかり見てその視線バレてるって気づかないのかな?」
「准もなんだ。バカだから気付かないんじゃない?あんなに見られたら普通気づくけどね。」
「ふふ、ますます気が合うね。」
その頃、綾小路はというと次の人物に接触しようとしていた。
次の人物は松下千秋か。
注意
彼女は能力がとても高くその場を生き抜く処世術を持っている。
勘が鋭いから私からの接触とわかれば生き抜くために付いてくると思うよ。
常に何人かとグループ行動してるから少し難易度は高めかな。でもポイントがない現状なら友達付き合いもほどほどにしてるはずだから多分一人でいるはず。
出現ポイントにいたらすぐ声をかけよう。買い物とかしてたら気前よく奢ってあげてね。ポイントは後で私に請求する事!
なるほど、察しがいいならあまり会話をせずにすみそうだ。
出現ポイントへ向かうと松下は買い物をしていた。注意書き通りすぐに声をかける。
「松下か?今大丈夫か?」
「わ!もう、驚かせないでよ。この買い物が終わったら大丈夫だけどどうかしたの?」
「すまない。まだ人と話す事に慣れていなくてな。神条から松下を呼んでくるように頼まれた。」
彼女は驚いた表情をしたが何かを察したようだ。
「神条さんがね〜。まあいいよ。買い物済ませるから少し待ってて」
「わかった」
買い物の会計で俺が払うと松下は驚いた表情をする。
「いいの?綾小路くん」
「かまわない。俺はポイントに困っていないからな。松下は友達が多いからポイントの減りが早いだろ?」
松下は綾小路のポイントに困っていないの発言を深く捉えて意味を理解したようだ。
「そうなんだ。じゃあお言葉に甘えるね。」
松下は気分を良くしたようだ。
そして、神条の待っている個室へ入ると長谷部の姿はなく、神条は満足のいく表情をしていたので長谷部は神条に気に入られたようだ。
「連れてきたぞ」
「うん、ありがとう。じゃあ松下さんそこにどうぞ。好きなもの頼んでいいから。もちろん私のおごり」
「いいの?」
「うん、もちろんだよ。せっかく来てもらったし、私はポイントに不自由してないから気にせず頼んで」
松下はさっきの綾小路の発言と合わせて神条が優秀である事を察した。
そして頼んだものが来ると神条が話し始める。
「さて、今日呼んだ理由だけど。松下さんなら大体はわかるんじゃないかな?」
笑みを浮かべながら松下に問いかける。
「んーおおよそはわかるけど。詳しくまではわからないかな」
困ったような表情を松下は浮かべる。
「まあまあ、ハズレでもいいから話してみてよ」
「私が考えるに、私の他にも何人か呼ばれてると思うんだよね。神条さんの駒になりそうな生徒、それも平田くんみたいな派閥に属してない中間層のグループもしくは個人に」
「ほぼ、正解かな。じゃあこれあげるね。」
神条ニッコリと笑うと松下に過去問を渡す。
「これはもしかして中間テストの攻略法?」
「うん、松下さんが本気でやれば必要ないとは思うけど。100点をとって欲しいからね」
自分のやっている処世術を当てられてしまい。松下は神条の鋭さに恐怖する。
「まあまあ、そんなに怖がらなくていいよ。私は優秀でお利口な生徒は好きだから」
ニタニタとした表情を神条は浮かべた。
「私を駒にしたいの?」
「まあ、それもあるけど。単純に今回は英語で100点をとって欲しいだけだよ。」
「その理由は聞いてもいいの?」
「もちろん、実は堀北さんと賭けをしててね。退学者が1人もでなければ堀北さんに協力するっていう。それで、私はクラスに必要のない三馬鹿を退学させたいの」
「なるほどね〜。英語の平均点を上げるのが狙いのわけか」
「うん、頭の悪い人に頼むより、優秀な人に頼んだ方が早いし。松下さんは生き残りたいでしょ?」
その瞬間、松下は悟ってしまった。
神条に目をつけられた今、断るという事は死を意味し退学する羽目になるという事に。
「うん、生き残りたいかな。神条さんはただで殺してくれなさそうだし。神条さんに従ってたら私にもメリットが出てくるだろうしね。」
松下は神条につく利害を考え、神条につく事を決断した。
「これから、よろしくね。私につく限りポイントは優遇してあげる。」
そう言ってポイントの残高を松下に見せる。
松下は驚きを隠せなかった。
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「そんな、ポイントどうやって」
「まあ、私にもいろんな伝手とかあるからね。ふふ」
「私は正解を選んだって思っていいのよね」
「うん、もちろんだよ。だけど…」
神条は不気味な笑みを浮かべ
「裏切りは許さないからね」
その時の言葉は冷たく恐ろしいものだった。
ポイントの多さについては色んな疑問があると思いますが。
伏線となる描写は数話前の話で触れています。
羽振りのいい生徒がいるんですよね笑
2人に恐怖はもちろんありますがタイトル通りですね。
後日談
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松下千秋
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長谷部波瑠加
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佐藤麻耶
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幸村輝彦
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三宅明人