最後は堀北さんです。
堀北推しの方はすいません。かなりキャラが変わっていると思われます。
12話 後日談 服従か反逆か
神条達が綾小路と話している頃、堀北は寮で1人もがいていた。
「なんなのよ!一体!私はあの人の手の平で転がされていただけというの!」
堀北は怒りを机にぶつけ何度も叩く。
堀北は神条との勝負勝ちを確信していた過去問を手に入れ、退学する生徒など1人もいないとそう思っていた。
しかし結果は3人が赤点となり惨敗した。
堀北にしてみればたとえ過去問をすり替えられたとしても平均点が下がり赤点のボーダーも低くなると考えていた。
結果をみれば過去問をすり替えられたのにも関わらず100点の生徒が多数いた。
つまり、裏で神条が手を回していたのだ。過去問に頼り切るバカ3人を殺すために。
「なんで!私はあんな簡単な策略に気づかなかったのよ!」
さらに堀北は机に何度も何度も拳を叩きつける。
そして堀北は思い出す。
あの時の恐怖を。
全てを見透かしたような紅い眼で不気味な笑みを浮かべながら私を見つめているあの姿。
今、想像しただけでも震えが止まらない。
「止まれ!止まれ!止まれ!」
私は何度も拳を叩きつけた。
机に何度も打ち付けた結果表皮が削れ手から血が出ている。
しかし震えが止まる事などなかった。
そして呼吸が荒くなり両腕で自分を抱きしめる。
「ハァハァハァ、な、なんで止まってくれないのよ…」
いつのにか私は涙を流していた。
こぼれ落ちた涙がカーペットを濡らしていく。
そして膝を抱きしめベッドの端にうずくまる。
そうしているうちに時間の感覚がわからなくなっていった。
しかし涙は止まる事なく溢れ出し手からはポタポタと血が滴り落ちていく。
はぁ、一体私は何してるんだろう。惨めったらしく膝を抱えて泣いて。バカみたい。
その時突如、インターホンが鳴る。
こんな時、普通ならそのインターホンに反応する事なく無視を決め込んでいただろう。
しかし、私はなぜかドアを開けてしまった。
何故だがわからないがドアを開けなくてはという焦燥に駆られていた。
ドアを開けるとそこには銀髪で紅い眼の彼女が立っていた。
「やっほ〜会いに来たよ〜。鈴音ちゃん」
彼女は薄気味悪い笑顔を浮かべている。
「ヒッ!」
私は恐怖で尻餅をついた。
そして後退りする様に地面を這いつくばるように部屋の奥へ逃げ込む。
「もう〜そんな怖がらないでよ〜。心配して見に来たんだよ〜」
彼女は部屋に上がり込み私に近づいてくる。
彼女がいる恐怖からか涙が再度溢れ出してくる。
「いや…いや…来ないで…」
彼女は何も言わずに近づいてくる。
そして私の前まで来ると私は恐怖からか目をつぶってしまった。
ぽふんと柔らかいものが私を包んだ。
気づくと私は彼女に抱きしめら頭を撫でられていた。
「よしよし。鈴音ちゃんは頑張ったよ。誰もあなたの頑張りを認めなくても私は認めてあげる。」
彼女の声は彼女のものとは思えないくらい優しく全てを包み込むような女神のように思えた。
「どうして…」
私は理解ができなかった、なぜ彼女がいるのかも、そしてなぜ抱きしめられているのかも。
「それは、鈴音ちゃんが心配だったからだよ。もう、手の怪我どうしたの!ダメじゃない早く消毒しないと」
そう言って彼女はポケットから消毒液などを取り出して私の手を治療する。
「なんで、ここまでしてくれるの?」
「心配してたからに決まってるじゃん。はい、これで終わり、もうこんな事しちゃダメだよ」
そして私の頭を撫でてくれた。
彼女の手つきはとても優しく今まであった感情が洗い流されていくようだ。
「さて、ここに来た理由だけど、あなたを心配してきたのが一つめの理由、2つ目は貴方に質問しに来たの」
「質問?」
「そう、あなたにはこれから2つの道がある。一つ目は私に歯向かい続ける道、でも、私に歯向かう限りは今日みたいな事が毎回起こるだろうねぇ。」
ニヤリと笑いながら彼女はそう言い放つ。
その言葉を聞いて私は震えが止まらなくなった。また今回みたいになるかも知れないと考えるだけで恐怖で身体がいう事を聞かない。
「怖がらせちゃったね。よしよし」
彼女から撫でられる事で少しばかりか恐怖心が薄れて身体の震えが止まる。
「もう、一つは…?」
彼女は今までにみたことのない綺麗な笑顔をする。
「もう一つは私に服従する道。服従するなら今後は恐怖する事はなく安心して良い学校生活が送れるかもねぇ〜。それに私の言う事を聞くならあなたはクラスの中心になってAクラスに上がれるかもしれないよぉ〜?」
「Aクラス?本当に?」
「うん、もちろん。あなたが私の言う事を聞けば特別試験が行われる際に攻略のヒントを出してあげる。それを実行できたら〜クラス間で勝ち上がれるかもしれないよ〜」
彼女が言う言葉一つ一つが私にとって心地よいものだった。
「それでどうする?私に服従する?私に歯向かう?」
「……服従します。」
その言葉を聞いた彼女は私に抱きつき頭を撫でてくれた。
「鈴音ちゃんは良い子だね〜。それが選べるのはあなたが優秀で偉い子だからだよ」
この時、神条は悪魔のように薄気味悪い笑みを浮かべているが堀北に知る由もない。
「これから、あなたは私に服従する。だけど学校での態度は変えちゃダメだよ。いつも通り、あなたはプライドの高い自分を演じるの。いいね」
堀北はこくりとうなずく。
「よし、いい子だね。私はもう帰るけど。もう自分を傷つけちゃダメだよ」
「帰っちゃうの?」
堀北は寂しそうな目で神条を見つめる。
「もう、そんな顔しないの。またすぐ来るから安心して。いい子で待っててね。私の可愛い可愛い鈴音ちゃん」
堀北がうなずくのを確認すると神条は自分の部屋へ戻っていった。
部屋に戻ると綾小路がモニターでさっきの堀北とのやりとりをみていた。
「どうだった?綾小路くん。良いものが見れたでしょ?」
「ほんと、神条はえげつないな。詐欺師にでもなれるんじゃないか?」
「ふふ、褒めてもハンバーグしか大きくならないよ」
「ハンバーグは大きくなるんだな。」
「ふふ、これでおもしろいおもちゃがいっぱい手に入ったよ」
「自分で堀北の心を折り自分で救うか。マッチポンプとはよく言ったものだな。ほぼ洗脳に近いこの方法。しかも最後のは選択肢を与えているようで服従するの一択しかない。服従を選ぶまで何かしらするつもりだったんだろ?」
神条は満足したように笑った。
「あはは、だんだん私の考えがわかってきたね。」
「これだけ神条と行動を共にしてれば嫌でもわかってくる。」
「まあ、それもそうか〜。ああ〜楽しみだな〜。これから鈴音ちゃんは私の言う事を聞いてAクラスに上がれるように頑張る。でもそれがいつからか私に褒められるために頑張るようになって〜。」
これから起こるであろう事を考え両手を頬にあてうっとりとした表情になる。
「最後に私に捨てられちゃうの。その時鈴音ちゃんはどんな表情をするのかな〜。絶望?恐怖?憎悪?激怒?軽蔑?悲嘆?どんな感情が見れるんだろう?楽しみで仕方ないよ」
神条の恐怖は止まる事を知らない。
堀北さんは神条から与えられた恐怖で情緒不安定になっています。
そして神条さんからの言葉により洗脳されているに近い状況です。
私は堀北さんは好きなキャラの1人です。
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