ここ数ヶ月忙しく、執筆ができませんでしたがこれからはできしだい更新していく予定です。
作者自身もなんでこんな展開にしたんだっけ状態で前の話から読み直して理解している感じです。
後2話くらいでオークション編終わってくれたらいいな〜と思っています。
25話 拮抗
二回目のオークションが終了し参加者達もこの状況に慣れてくる。
そして、現在6回目まで終わり、オークションは淡々と進んでいた。
現在
龍園クラス
獲得優待者2名(自クラス1名)
消費ポイント310万ポイント(担保を含む)
坂柳クラス
獲得優待者2名(自クラス1名)
消費ポイント260万ポイント(担保を含む)
一之瀬クラス
獲得優待者2名(自クラス2名)
消費ポイント320万ポイント(担保を含む)
堀北クラス
獲得優待者0名
消費ポイント0
「うんうん、実にいい前半だったね。ただ、龍園君と坂柳さんは一之瀬さんにしてやられたみたいだね。後半戦うには資金が心許ない。」
彼女は乾いた笑い声を上げながらモニターを見つめる。
「普通に考えれば充分に足りる金額なんだがな。Dクラスがポイントを持ってるとは考えないだろうし。一之瀬は防衛のみつまり実質、龍園と坂柳の一騎討ちと考えているだろう。2人からすれば一之瀬は無視し、残り5つの奪い合いと思っているだろうな」
「さすが、理解してるね。それに前半にちまちま金額を上げていたら、資金力のブラフも立てれなくなるし。後半で帳尻を合わせればいいって思うよね」
「お互い二つずつ取り合い、最後の一つで勝負って思うのが理想的だな。ただ、次の一之瀬クラスの優待者が勝負を分けるな」
彼女はうなずきながら笑みを浮かべた。
「さすがわかってるね。次の優待者は絶対に150万で終わらせちゃいけないんだよ。もしその後に参加できるようなポイントを一ノ瀬さんが持ってた場合。自分達の勝負に介入されるからね」
2人はモニターに視線を移し会場の様子を伺った。
現在会場は前半戦終了という事で20分の休憩時間が取られていた。
「次が勝負どころになりそうですね。」
「次は一之瀬クラスでしょ。放置でいいんじゃないの?」
不思議そうに神室は坂柳を見る。
「普通に考えればそうですが。最悪の場合を想定するとここは金額を釣り上げなければなりません。」
「坂柳が考える最悪の場合ってのはなんだ?」
今まで黙っていた橋本も話に参加する。
「もし、Cクラス、一之瀬さん達が150万ポイントで競り落とし、残りのポイント総額が150万ポイント以上持っていた場合私達の勝負に介入される可能性があります。」
「たしかに最悪の場合それはあり得る事だけど。その場合Cクラスの総資金は600万ポイントあることになるわよ」
「だから最悪の場合なのです。それに真澄さん、間違っていますよ。担保の事です。現在Cクラスが使った金額は200万ポイント、残りの100万は正当時の報酬100万ポイントです。それにCクラスが私達よりポイントが少ないという可能性も高くありません。特に私ですが彼女との取引のためにかなりの金額を使っています。それは龍園君も同様ですが、彼の場合クラス全体からの徴収を行なっています。それに比べて私達は約クラスの4分の3程度、正直分がわるいです。」
2人はその話を聞き少し焦りの表情を浮かべた。
「つまり最悪のところ後二つ落とせれば良いってところか。」
「そうですね。相手の資金次第ですが2つが取れれば良い方でしょう。Dクラスの参加者に彼女がいればまた話は変わってきたと思いますが。」
そう、坂柳は言ったものの、何故か不安はぬぐいきれずにいた。自分が知る彼女であればクラスポイントの為に自分のプライベートポイントを使うなどありえない。それに自分のクラスの為にポイントを貸すとも思えない、現在のDクラスに返済能力など無いに等しい。
そう言い聞かせ次のオークションに向けて作戦を練っていく。
「芳しくねぇな」
「そうですね。予定よりもポイントを消費させられています。全て競り落とせるとは思っていませんでしたが。意図的に金額が釣り上げれていますね。坂柳さんでしょうか?」
指を顎に添えながら首を傾げる。
「十中八九、そうだと言いたいが。一之瀬の可能性もある。あいつに腹芸が出来るとは思えないが裏に誰かいるなら話は別だ。」
「たしかにその可能性は否めませんね。裏にいるのは彼女である可能性が高いと?」
「このオークション自体はやつの仕業であることには間違いない、それがあいつのコンサルタントによるものなのか独自でやったものなのかは分からないがな。一之瀬と組むとは到底思えない、あいつの性格からして対局にいるような奴だからな」
ただあいつのポリシーからして客を裏切る事はしない筈だ。客の信用を失えばあいつのポイント供給源がなくなる。俺や坂柳の他にポイントの供給源が存在すれば話が変わってくるが、このオークション自体を坂柳から頼まれれば開催するかと言われれば確実にする奴だ。それにあくまでも公平の名の下にやってやがるから性が悪い。
チッ、この事はいくら考えても埒があかねぇか。
「まあ、この事は考えても埒があきません。それより次のオークションですね。一之瀬さんのクラスの優待者ですし今後のオークションに参加させないためにも金額は釣り上げる必要があります。」
「ああ、一之瀬クラスに4人目を取られるわけには行かないからな」
「みんな、良い調子で前半を終える事ができたね!この調子なら次でもきっと大丈夫だよ。」
やっぱり帆波さんはこうでなくちゃ!次の優待者は私達のクラス、できるだけ少ないポイントで勝ち取りたいけど私達の残りポイントは相手にはわからない。だから今後のオークションに参加させない為にかなり多くの金額を上乗せさせられると思う。だからここはあえて最初に今まで150万だったものを下げて100万からスタートし資金がそれほど残っていない事をアピールするべき。
でも、ここは帆波さんに意見を仰ぐべきかな。
「帆波さん、次のオークションの事なんですけど」
「次が勝負だよね。向こうは私達に今後のオークションに参加させない為にポイントを釣り上げてくると予想できるもんね」
全て理解してくれている帆波に嬉しくなり頬を緩ませる。
「はい!このまま150万からスタートするか100万まで落として私達は今後参加する気はないと意思表示するかの二通りだと思います。」
「うん、私もその二択だと思う。今後を考えると資金は残しておいた方がいいもんね。また、こんな事に巻き込まれないとも言い切れないし。私は100万ポイントからスタートに賛成だよ。」
「俺もこれに賛成だ。できるだけポイントは残しておいた方がいい」
「みんなどう思う?」
一之瀬はメンバーに問いかけるとそれぞれ肯定の答えが返ってくる。
「じゃあ、細かいところを詰めていこう。千尋ちゃん、頼りにしてるね」
「はい!」
あの人の言う通りに行動すると帆波さんが頼ってくれる。絶対に私は帆波さんを勝たせて見せる!
「予定通りというところかしらね」
「前半からあんなに金額が釣り上がるとは思わなかったよ」
「仕方ないことよ。そのように仕組まれているのだから。」
「全部、あの人の手のひらの上ってわけ?」
櫛田がつまらなそうな顔で呟く。
「そういう事かしらね。貴方の加入で派閥も増えたし、運営資金が必要ではあるけど」
「堀北さんがあの人の派閥にいるとは思わなかったけどね。表では対立しているように振る舞っているし。」
まあ、あの人は派閥なんか作ったつもりなんてなんてないんだろうけど。あくまで他のクラスには私達Dクラスはバラバラとおもってもらわなくちゃいけないし。
「それは貴方もそうではなくて?それに素が出ているわよ。他の人がいるのに大丈夫なのかしら?」
「ここにいるのはあの人の派閥のメンバー、あの人に服従した時点で偽るのもめんどくさい」
苛立ちを隠しながら席に座る。
「堀北さん、後半は予定通りいくの?」
「ええ、そのつもりよ。最後の3つのグループを競り落として終わりよ。ただ、後半始まっての3グループは金額を釣り上げるわ平均して100万以上は欲しいところね」
「まあ、私としても金額が上がってくれればそれでいいわ。その分、私たちに還元されるわけだし」
今回、このオークションに協力したDクラスの生徒には報酬が支払われることになっている。
「後半、頑張りましょう!」
佐倉は後半が勝負と聞かされていたのでやる気で溢れていた。
「ええ、頑張りましょう。」
「さてさてそろそろ時間だね。後半開始のアナウンスをしなくちゃ。」
これだけ彼女の予定通り進んでいるのに何故か表情はつまらなさそうにしている。
「上手く行っているのにつまらなそうだな。」
「ん?わかる?つまらないよ。予定通りすぎて。仕組んだのは私だけどさぁ。何かしら予定外のハプニングなんかおきてくれた方が面白いじゃない?」
やはり、彼女の考えは理解できないな、普通予定通り進めば嬉しいと思うんだがな。
「理解できないって顔してるね。まあ、今はそれでいいんじゃない?」
「そういう事にしておく」
「うんうん、じゃあ第二ラウンドと行こうか。」
『オークションを再開します。』
後日談
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松下千秋
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長谷部波瑠加
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佐藤麻耶
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幸村輝彦
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三宅明人