これが私の限界かな
4話 波乱
5月1日
目が覚め携帯を確認する。
振り込まれたポイントは0それを見た時つい笑ってしまう。
「あはははは、ほんと傑作だね」
数十分後、綾小路くんが私の部屋に入ってくる。
「おはよう、神条の予想通り、俺たちDクラスに振り込まれたポイントは0のようだな」
「うん学校側から振り込まれたのは私も0だったよ」
彼女はキッチンで料理を作りながら答える。
「もうAクラスから振り込まれたのか?」
「うん!その額なんと30万ポイント!今の坂柳派は15人って事になるね、Aクラスは980ポイントでCクラスは870だったよ。Bクラスは取引相手いないからわかんない」
彼女は嬉しそうにキッチンから顔を出した。
「気になっていたが、なんでBクラスに情報を売らなかったんだ?」
「それはね、Bクラスのリーダーの一ノ瀬帆波ちゃんは私の情報の価値を0にしちゃうからだよ。彼女は私から情報買ったあと他のクラスにタダで教えちゃうような人だもん。そんな人に情報は売りたくないよ」
「なるほど、神条が嫌いな偽善者というわけか?」
配膳をしながら彼女は答える。
「ううん、彼女は偽善者じゃないよ、あの眼は本当の善人だね。クラスのために身体を差し出せって言ったら即答せず考えちゃうくらいの善人だね。」
彼女は笑う。いつもの綺麗な笑みとは違う邪悪な笑みだ。
「また良からぬ事を考えてる顔だな」
「ふふ、大丈夫だよ。まだ何かする気じゃないから」
でも善人の顔が歪む姿はみてて綺麗だと思うんだよね〜。
「食べ終わったし学校に行こう」
「そうだな」
2人は登校するとDクラス、Bクラスがとても騒がしい。
大方、ポイントが減っている件についてだろう。
まあ、Dクラスは0なんだけどね。
教室はとても騒がしい脳味噌お花畑達の事だ、ポイントを使い切ってしまっているんだろう。
あちらこちらでポイントが入ってないと騒いでいる。
茶柱先生が入ってきてホームルームが始まる。
「席に着け、朝のホームルームを始める。」
「先生〜、ポイントが振り込まれてないんすけど。毎月1日に支給されるんじゃなかったんですか?」
「いや、今月分はすでに振り込まれている。」
「え、でもなあ…」
「ポイントはすでに振り込まれたそれは間違いない、このクラスだけ忘れられたなどという可能性もない。」
「でも実際振り込まれてないし」
「そうだよ、振り込まれてない」
次々と非難の声があがる。
「本当に愚かだな、お前たちは」
はじまった、ここからネタばらしってわけね。どういう展開になるのかな?
他の生徒は茶柱先生の言葉に驚いていた。
「遅刻欠席合わせて98回、授業中の私語や携帯を触った回数391回、ひと月で随分とやらかしたものだ。この学校ではクラスの成績、評価が毎月振り込まれるポイントに反映される。査定の結果、お前たちは当初持っていた10万ポイントを全て失った。今月振り込まれるポイントは0だ。」
「俺ら0ポイントで生活しろっていうのかよ」
「な、、なんだよそれ聞いてねぇって」
「ただの高校生に過ぎないお前たちが何の制約もなく毎月10万も使わせてもらえると本気で思っていたのか?ありえないだろ、常識で考えて、なぜ疑問を疑問のままでしておいた?疑問を疑問のままで放置しておく?入学式の時にも言っただろう、この学校は実力で生徒を測ると、お前たちは評価0のクズというわけだ。」
あー最高だな、みんなの表情。絶望、驚愕、悲観、バカに使い道があるとするならこんな表情を見せてくれる事くらいだもん。
ざまぁ、ないね
「いま、お前達には評価0のクズと言ったが若干名はそうではない生徒もいる。その生徒は私の元まで来て疑問を解決しようとして来たぞ、なぁ神条」
クラスにいた生徒全員が私の方を一斉にみる。
「ふふ、それが本来するべき行動と私は思っていましたからね」
「じゃあ、神条はこの事について知ってたって言うのかよ!」
「なんで教えなかったんだよ!」
「そうだ!そうだ!」
「お前が教えてたらこんな目には、」
彼女は笑っていた。
誰もが見惚れるような笑顔で立ちあがりこう言い放つ。
「ふふ、発言よろしいですか?茶柱先生」
異様な彼女の態度にクラスは沈黙する。
「一つずつお話ししようか。まず今、私を罵った山内君だったけ?貴方は遅刻欠席回数25回、携帯を触った回数は約98回。たぶん貴方がDクラス最多だろうね。茶柱先生あっていますか?」
視線が茶柱先生に切り替わり注目が集まる。
「神条の言っている事に間違いはない。そのように報告があがっている。」
山内に非難の目が集まり山内は俯く。
「続けるね。次に池君、貴方は遅刻欠席20回、携帯を触った回数85回、たぶん2位の記録だね。」
「ああ、それについても間違いない。」
池はビクッと身体を震わせた。
「次に須藤君。遅刻欠席30回、携帯はほぼ触っていないけど授業中の居眠りはたぶん1番だろうね。ふふ、学校ではなく動物園へ行った方がよろしいんじゃないですかぁ?」
「テメェ!言わせておけば!」
「うるさいなぁ、人がしゃべってる間は黙りなよ」
彼女の言葉には殺気が込められていた。その殺気を感じ取ったのか須藤は黙る。
すぐに彼女の表情が変わり先ほどと同じように喋りだす。
「ふふ、他の人達はせいぜい1、2回程度、それでも多いと思うけど。貴方達は私にまるで非があるような言い方をしたよね?」
「だって、それを知っていれば、こんな事には、、」
「知っていれば?何を言うかと思えば知っていれば真面目に受けていたと?」
「そう言うお前はどうなんだよ!」
「茶柱先生」
「神条は遅刻欠席、携帯を触った回数共に0だ。あえていうなら最も模範的な生徒であったと言えるだろう」
「ふふ、らしいですよ。山内君。話を続けるね。知っていれば真面目に受けたなどと笑われるような事を言わないでくださいよぉ。ここを託児場か何かと勘違いしてるんしじゃないですかぁ?小学生でももっと模範的に動きますよぉ?先生も言ってたでしょ、なんで疑問を疑問のままにしておいたんですかぁ?あ、もしかして10万もらえるのが当たり前とでも思ってた?それだったら、とんだ脳味噌お花畑だねぇ。ふふふ」
彼女の狂気が教室に充満する。
あるものは恐怖し、あるものは驚愕し、あるものは唖然としている。
そして彼女が再び口を開こうとしたときそれを遮る生徒が現れた。
「そこまでにして欲しい。神条さん。君の言ってる事は最もだが少し言い方を考えて欲しい」
「ふふ、これは失礼。私に非があるような言い方をしたので、つい本音が出ていたよ。」
普段の彼女の表情に戻る。彼女は度々、性格が豹変すると口調が変わる。
「茶柱先生、説明を続けてください。」
茶柱先生は一度視線を彼女にむけ説明を開始した。
「まず、Sシステムについて説明をはじめる。」
Aクラス 980 cp
Bクラス 750cp
Cクラス 870cp
Dクラス 0cp
そのクラスポイントの差にクラス全体は驚いていた。
ありえないほどの差が生じていたのだ。まさに絶望的な状況である。
「リアルタイムで生徒を査定し数値として算出する。見ての通りお前たちは0、1番の不良品というわけだ。しかし同時に関心もした。歴代のDクラスでも0は初めてだ。」
「先生、ポイントの増減に関して詳細な説明をお願いします。」
平田は立ちあがり茶柱先生に問う。
「実社会と同じだ、実際の詳細な説明は教えられない。」
平田は俯き席にすわる。
「このクラスポイントは1クラスポイントごとに100プライベートポイント支払われる。入学時点では全クラス1000ポイント保有していた。もしお前たちがCクラス以上のクラスポイントを保有していたので有ればお前たちはCクラスへと昇格。CクラスはDクラスに降格となっていた。今回、BクラスはCクラスに降格しCクラスはBクラスに昇格した。」
「あのポイントを増やす機会はあるんですか?」
「あるぞ、直近で言えば次の中間試験だ。最大で100クラスポイントはいる。それと中間テストで言っておかなければならない事がある。中間テストで赤点を取ったものは退学だ。」
「ハハ、これでは殆どのものが退学だね。実に美しい。このクラスも綺麗になるじゃないか」
笑い声をあげたのは高円寺六助だった。
お、意外とわかってる人いるじゃん。私も高円寺君に賛成だなぁ。
「どうせ、お前だってろくでもない点数なんだろ」
「前を見たまえ、レッドボーイ。神条レディの下に私の名前があるだろう?」
神条准 100点
高円寺六助 98点
堀北鈴音 98点
高円寺君、能力高いと思ってたけど、レディの扱い方わかってそうで高ポイントかも。
「こんな奴が…」
「こんな奴とは失礼だね。」
「そこまでにしろ、説明は以上だ。ホームルームを終了する。」
私は高円寺くんの元へ向かうと。
「何か困った事あったら言ってね」
と言ってメールアドレスを渡した。
「受け取っておこう。君は美しいからね」
「ふふ、ありがとう」
そして授業が始まる。
YouTubeでMAD見てたんですけどこの作品のEDにフィクサーって曲使いたい笑
後日談
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松下千秋
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長谷部波瑠加
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佐藤麻耶
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幸村輝彦
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三宅明人