テストの結果発表の日に出したいですね。
7話 準備
放課後
今日は買い物しようかな、せっかく100万ポイント貰ったんだし少しくらい贅沢してもいいよね。
「今日はどこに行くんだ?」
「ん?買い物だけど、綾小路くんは堀北さんとどっかに行くと思ってたけど違うの?」
「話をしただけでなぜそうなる」
へ〜と言った彼女はジト目で俺を見てくる。
「まあいっか、それでついてきてくれるの?」
「ああ、する事もないからな」
「じゃあ、荷物持ちよろしく〜」
「わかった」
私達はショッピングモールへと向かった。
「今日は何を買うんだ?」
「下着」
彼女は真顔で答える。
これは素の時の彼女だ。流石にランジェリーショップには入りたくない。
「帰る」
俺が寮へ戻ろうとすると
「嘘、嘘、冗談だってば」
と言って、俺の服を掴んで逃走を阻止した。
「もう、逃げないでよ。私だって冗談くらい言うでしょ?」
「いや、神条のあの顔は本気の顔だった」
「そんなわけないでしょ。買うなら流石に一人で来るよ。」
「それも、そうか」
「うん、そうだよ」
彼女は本当にわからない。
「それで何を買うんだ?」
「食材だよ、それと調理器具が欲しいし」
「新しい料理でも作るのか?」
少し俺は期待していた。
彼女の作る料理はあの部屋で食べていたものとは比べものにならないほど美味い。
「ふふ、そんなに期待しなくてもちゃんと作るよ。今日は何が食べたいの?」
彼女はお見通しのようだ。
感情があまりわからない俺に感情が現れたのかもしれないな。
「ハンバーグが食べたい」
「ほんと、好きだよね」
その後全ての買い物を済ませて寮へ戻る帰り道。
龍園くんが取り巻きを連れてあの赤ゴリラを囲っていた。
ふふ、何をするんだろう。
楽しみだな〜。このまま潰してくれると最高なんだけどな〜。
「止めないのか?」
「止めて私にメリットがあると思う?むしろもっとやってほしいくらいだよ」
「そういうと思っていたがな」
彼女は笑う。何かを期待するように。
「上等だ!かかってこいよ」
「お前、いつの時代のヤンキーだよ。だっせぇ」
「哀れなほど醜い生き物だな」
流石、龍園くん煽り方が上手
「なんだと、コラァ」
龍園の発言に腹を立てて掴みかかろうとするが龍園の取り巻き達がそれを取り押さえる。
「うざってぇな、離せよ!」
龍園は近づき須藤に指を刺す。
「今度の中間テスト、お前らから何人退学者が出るか楽しみだ」
「くっ」
「まず一人目はお前だ。不良品」
「覚悟はできてるか?」
須藤はそういうと取り巻きの拘束をとき、龍園に掴みかかろうとする。
ここで龍園くんを殴りでもしたら赤ゴリラは停学以上。残り一週間ほどしかないいまならテストで退学になるのは確実。それに上手く行けばテストを受ける事なく退学させる事もできる。龍園くんは利をとれる人だから、確実に殴らせる。
やっぱり彼は面白いなぁ
隣にいる彼女は期待している。
須藤が殴ることを。多分退学者を出せるからだろう。
しかし、その場に割り込んでくる者が現れた。
「両者、そこまで!」
止めに入ったのは一之瀬帆波、Cクラスのリーダーと言える人物だった。
隣にいる彼女はというと。つまらないおもちゃを見るような冷たい目で一之瀬の事を見ていた。
「なんだ、テメェは!部外者は黙ってろ!」
「この学校の生徒の一人として暴力沙汰を見過ごすわけにはいかないなあ、どうしてもケンカをするっていうなら警備員さん呼ぶことになるよ」
「チッ」
「一之瀬、これは喧嘩じゃない、俺たちは被害者だ。」
「そう?私には龍園君たちが挑発したように見えたけどぉ?これ以上続けるなら学校にこの事を報告するよ」
「フッ、おい猿」
「テメェ!」
「お前はいいおもちゃになりそうだ」
龍園達は取り巻きを連れて帰っていった。
「おい!逃げんのか!おい、こら!待て!こら!」
須藤はただ吠えていた。
「いい?君も龍園君の挑発に乗らないようにね」
「んだよ、ウゼェな」
須藤はそう吐き捨てると何処かへ行ってしまった。
一之瀬はこちらに気づくと俺たちの方へ歩いてくる。
「君達も、同じクラスメイトなんだから。なるべく助けてあげてね」
はぁ、これだから善人は嫌いだ。
損得ではなく良い行いをしたがる。
全く持って不愉快だ。私が彼女に情報を売らなかったのもこの性格ゆえだ。
「私はあなたと初対面だと思うけど?」
「あ、確かに会うのは初めてかもね。一之瀬帆波です。貴方の事は櫛田ちゃんから聞いてるよ」
あの、偽善者仮面の女、余計な情報流しやがって。まあ、いいや、彼女は私が情報を売っている事を知らない。
「へ〜そうなんだ。なら名乗る必要もないかもしれないけど。神条准だよ。」
一之瀬が綾小路のほうを見る。
「綾小路清隆だ。」
「うん、よろしくね。前から気になってだけど2人は付き合ってるの?」
2人は顔を見合わせる。
そういえば気にしたことなかった。
私達の関係は共犯者というのが1番しっくりくるけど、それは喋ること出来ないし。
ここは綾小路くんに任せよう。
「ねぇ、綾小路くん、私たちの関係ってなんだろう?」
「俺にふるのか、友達だと俺は思ってる」
ふふ、綾小路くんが珍しく焦ってる。
まあ、このくらいにしといてあげようかな
「まあ、そういう事にしといてあげるよ」
「普通に怪しいと思うんだけど。まあいいか。Dクラスもテスト頑張ってね。」
そう言って一之瀬も帰っていった。
「私達も帰ろ、早く話聞きたいし」
「そうだな」
2人は寮へと戻り神条の部屋に集まる。
「それで堀北さんはなんて言ってきたの?」
彼女はハンバーグをこねながら俺に質問をする。
「協力者になってほしいと言われた。それと攻略法について何か知ってるんじゃないかとも言われたな」
「それで?話したの?」
「協力者については断った。俺は神条につく方がいいと思ってる」
「お利口さんだね。今日はハンバーグ大きめに作ってあげる」
彼女は満足したようで俺のハンバーグを大きく作ってくれるようだ。
「攻略法についてはヒントだけ出した。神条からしたら楽しめる方を優先するだろうと思ってな」
「ふふ、100点満点だね。せっかく賭けをしてるんだし楽しまなきゃ。攻略法については気づきそう?」
「どうだろうな。堀北は頭が堅いから正解にたどり着くとしたらテスト前日がいいところだろう」
ふふ、前日か。これなら少しは楽しめるね。多分、攻略法を見つければ彼女は勝利を確信する。頭の堅い彼女だ、答えのわかっているテストなど満点で当然と考える。彼女に馬鹿の思考など理解はできない。
楽しみだなぁ、彼女の表情が歪んでいく様が。その時彼女はどう思うんだろう。多分、私が好きな絶望の表情するんだろうな。
早く見たい。私の可愛い可愛いおもちゃ。
彼女は不適に笑っている。
これから起こる事を待ち望むように。
「顔が怖いぞ」
「ん?そう?いつも通りだよ」
彼女の表情がまた変わる女神のような美しい笑顔に。
1ヶ月以上一緒に過ごして少し彼女の事が理解できるようになった。
未だに彼女の感情に理解が追いつかない時があるが、彼女の出す全ての感情は本心だという事だ。
「さてと、後は焼いて完了っと、その間に龍園くんにメールしなきゃ」
「何をメールするんだ?」
「まだ、秘密、これはもしかしたらの事だからまだ確定じゃないしね。」
彼女は鼻唄を歌いながらメールを打つ。
彼女の表情はご機嫌そのものだ。
しかし確実にクラスにとって良くない事が起こるだろう。
2人に関して恋愛感情はありません。
単純に楽しんでいるだけです。
神条准
身長 168㎝
体重 秘密
B89
W61
H88
後日談
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松下千秋
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長谷部波瑠加
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佐藤麻耶
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幸村輝彦
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三宅明人