最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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新体制

3年生が引退し、金原がチームのキャプテンになって早く1週間が経過した。

 

彼女がシニアを引っ張る事には誰も反対意見を出さず、キャプテンらしくチームワークを導いてくれている。

 

「はーい!今日の練習はここまでっ!ナイターやるなら、ちゃんと監督に申請しておいてね☆」

 

『はいっ!!』

 

このように後輩達が金原に従順となっている。なんか別の光景に見えるんだけど……。天王寺さんの時みたいに謀反を起こさないよね?

 

「いずみちゃん、キャプテンとして板に付いてますね~」

 

「そうだね。本人の性格も相まって、キャプテンに向いていたんだろうね」

 

私はナイターに向けて、橘とキャッチボール。エースに抜擢されたからと言って、油断していると足元を救われちゃうからね。

 

「秋の大会はどうなりますかね~?私もベンチに入れたら良いんですけど……」

 

「橘なら心配ないんじゃない?」

 

「本当ですかっ!?」

 

突如、橘の顔が私の目の前に……。近い近い!

 

「う、うん。夏でもベンチ入り出来てたし、このまま練習を続けていたら、大丈夫だと思うよ?」

 

まぁ夏も去年と一緒で背番号は20番だったし、多分秋でも同様に20番だと思う。監督と二宮がそういう風に橘を育成しているって前に聞いた事があるからね。

 

「朱里せんぱいのようなエースにはなれないけど、私は私なりに朱里せんぱい達を越えてみせますよ!」

 

「……まぁ頑張ってね」

 

「はいっ!!」

 

正直私はいつ橘に追い抜かれるかわからないから、内心ヒヤヒヤしている。だって成長速度半端ないもん!特に橘の投げるスクリューはもうエース級だもん!あと2、3球種使い物になる変化球を覚えたら、他所のシニアではエースになれるって言われている程なんだもん!怖いよ全く……。

 

「……よし。肩も暖まってきたし、次でラストにしようか」

 

「そうですね!よーし……!」

 

橘が軽く助走を付けて、ボールを投げる体勢に入った。

 

「えいっ!」

 

 

ズバンッ!

 

 

「……っ!」

 

 

な、なんか速いんだけど……。あれ?もしかして私よりも球速速い?

 

「朱里せんぱい、ありがとうございました!」

 

「こ、こちらこそ……」

 

これは負けられないライバルが増えた気がするよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それでいつもよりも気合いが入っている訳ですね?」

 

「えっ?わかっちゃう……?」

 

「朱里さんとはそれなりに付き合いが長いですからね。バッテリーを組んでいる事もあって、ある程度の心理はわかります」

 

「何それ怖い」

 

ナイターの時間になると、私は二宮とバッテリー練習。秋に向けて私も何か新しい事の試みをするべきなんだろうか……?

 

「朱里さんは今のままで充分ですよ。新しい事に挑戦するのは今投げている球が通用しなくなった時で問題ありません」

 

「ねぇ。なんで私の考えている事がわかるの?」

 

「朱里さんが表情に出やすいだけです。マウンドでのポーカーフェイスを見習ってください」

 

どうやらマウンドでの私はポーカーフェイスらしい。特に意識しているつもりはないんだけどな……。

 

(3年生が引退して、新しい環境になった……。来年には更に新しい後輩が入ってくるだろうし、エースとしてしっかりしていかなきゃね)

 

とりあえずエース投手を維持出来るように実力を身に付けていこう!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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