3月に入り、少し暖かくなってきた今日この頃。二宮の話によると、今日は阿多らしくウチのシニアに入る仲間が増えるそうだ。
「いやー、楽しみだね~!新しい仲間っ☆」
「でもなんでこんな時期なんだろうね?しかも私達と同い年だし……」
清本の疑問も尤もで、この時期に入るのはとても中途半端だ。入るタイミングなら新しい後輩が入ってくる4月でも良いし、私達と同い年なのも妙だ……。もしかして誰かに命令されてるとか?
「はーい!全員集合!!」
監督のお呼び出しも掛かったし、新しい仲間がどんな人かこの目で見てやろうじゃん。
……なんて事を思っていたんだけど。
「新しく皆の仲間に入らせていただく性は村雨、名は静華でござる!この4月で3学年になるので期間は短いでござるが……。精一杯勤めていくでござる!ニンニン♪」
『…………』
新しく入った村雨静華という少女に対してここにいる全員が同じような事を思っただろう。
「濃い……」
「濃いね……」
「個性的ですね」
濃いと個性的は紙一重なんだよなぁ……。というか言葉を変えただけ?
「とにかく今から静華ちゃんの力を見ていくから、興味があったら、見てみてね!それ以外の子達は……練習だよ!!」
監督が村雨の能力テストを行うとの事で、私は興味があるので見ていく事に……。
カンッ!カンッ!カンッ!
先程打撃テストを開始して、今ので10球目……。見たところ長打を打つタイプではなさそうだね。
「お恥ずかしながら、打撃方面は余り得意ではないのでござる……」
……と、本人は言っているけど蓋を開ければ、打球は全部外野前に落ちている。コンパクトなスイングもしているし、そこまで問題があるようには見えないね。
「次原かな守備練習だよ!」
「御意にござる!」
(あの口調に慣れるのは時間が掛かりそうだ……。というか引退までに馴染めるの?)
村雨さんの守備位置はセンター。ノッカーは監督がやるみたいだ。
「じゃあ行くよー!」
カンッ!
監督が放った打球は外野後方。対して村雨は二遊間の間に立っていた。普通なら、前進守備が裏目に入るシフトだ。
バシッ!
「ニン♪」
『…………えっ!?』
ここにいるほぼ全員が驚愕した。な、なんで今の打球に悠々と追い付けるの!?
「お、恐ろしく広い守備範囲だね……」
「足も滅茶苦茶速いね。なんか三森3姉妹を思い出したよ……」
内野と外野の間に落とすような打撃と、神速とも言われる足の速さ……。これはとんでもない選手が入ってきたね。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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