「う~ん……」
川越シニアが全国出場を決め全国大会に向けて練習を進める傍ら、私は3年生として進学先に頭を悩ませている。
「どうしたのですか?」
「二宮か……。いや、どこの高校に進学しようかなって……」
「まだ決めてなかったのですか?流石にそろそろ決めなくては不味いのでは?」
わかってるよ!だからこうして頭を悩ませてるんじゃないか!
「……ちなみに二宮はどこの高校に?」
「西東京にある白糸台高校ですね。スカウトが来ていたので、高校ではそちらで力を付けようと考えています」
白糸台高校って確か全国2連覇を果たしている超強豪だよね?そんなところに声が掛かるなんて、流石は二宮と言ったところか。
「和奈さんとは初めてチームが別れますから多少心配ではありますが、もう高校生になるのですから、余り干渉はしない方が良いと思ってスカウトを受けました」
「そうなんだ……」
そういえば清本はいつも二宮と一緒にいるイメージが強い。幼稚園からの幼馴染なんだっけか?清本にも聞いてみようかな……。
「進路?」
「うん。清本はどこの高校に進学するのかなって……」
「えっと……。京都にある洛山高校ってところだよ。1番熱心にスカウトしてくれた高校だから、そこに行く事にしたんだぁ」
洛山高校は去年、一昨年と全国ベスト4を取っているこれまた超強豪だ。あそこの場合は打撃方面が異次元級なチームだから、清本を熱心に勧誘していた可能性もあるけど……。
「でもどうしてそんな事を?」
「実はまだ進路が決まってなくてね……」
「ちょ、ちょっとそれは不味いような……。流石に受験に向けて勉強はしてるんだよね?そろそろ進路を固めていかないと、色々と支障が出ちゃうよ?」
二宮と似たような事を言うなこの子は……。まぁちゃんと勉強はしてるし、進路をなんとかしないといけないのはわかってるんだけどね?
「……まぁありがとう。他の人にも聞いてみるね」
「う、うん……」
「さて。どうしたものかな……」
私は頭を抱えながら悩む。これからの事を、高校野球についての事を……。
あれから色々と聞いてみたところ友沢は県内の強豪である咲桜高校、橘はこれまた県内の強豪の梁幽館高校(高橋さんがそこに進学している)、金原は東東京の強豪の藤和高校……。どこもかしこも強豪ばっかりだ。何校かは私のところにもスカウトは来てるんだけど……。
そもそもなんで私がこんなに進路について考えているのか。それは……。
「朱里ちゃーん!お待たせーっ!!」
今駆けて来た雷轟の進路も同様に決まっていないからだ。
私は雷轟と一緒に高校で野球をしようと思っている。理由としては彼女の成長を見届けたいから……なんだけど。
「それで?進路は決まったの?」
「まだ!!」
「胸を張って言える発言じゃないでしょ……」
まぁ雷轟の進路に合わせようとしている私が言うのもなんだけどさ……。
「じゃあ今日中に決めてしまおうか。私達の進路を」
「うんっ!!」
これは私達の未来を大きく左右する出来事だからね……!
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
-
見たい
-
見たくない