最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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VS前橋シニア③

えー。前橋シニアを相手に初戦という事もあって、思い切り投げようとした訳ですが……。

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

ビビるくらいに相手のバットが空を切る空を切る。空振りする時に発する風切り音が怖いんだけど……。

 

「さっすが朱里だねっ☆勢いを相手に渡さない!」

 

「お陰で守備をしているこちら側は退屈の一言だがな……。まぁ良い意味での退屈だから、まだマシだろう」

 

友沢の言う良い意味での退屈って何?逆に悪い意味での退屈って?こっちが完全試合を決められた時?

 

「良い意味での退屈の数は私達が圧倒的ですね」

 

「そうなの?」

 

「シニア全体の中で1番完全試合を多く取っているのは私達川越シニアですからね」

 

「まぁそうだよね~」

 

二宮の発言に対して橘が納得をしているけど、そんなに多いの?

 

「ちなみに川越シニアの完全試合の数は現状33試合ですね」

 

多っ!!

 

「そして完全試合の内訳28試合分は朱里さんです」

 

「はい?」

 

嘘でしょ?私いつの間にそんな化物みたいな投手になってたの?

 

「うわー……。やってるとは思ってたけど、まさかここまでだったとはねぇ」

 

「朱里せんぱいなら当たり前ですよっ!」

 

全く自覚がなかったんだけど……。

 

「……まぁ当の本人が何の自覚もなく投げているからこその結果なのかも知れません」

 

「朱里ちゃんってマウンドでは凛々しいし、そういうのって意識してないようにも見えるよね。変に意識しちゃうと、逆に打たれるタイプなのかなぁ……?」

 

な、なんか言いたい放題言われてるような……。

 

「味方だと頼もしいのに、敵に回ると大変だよね……。アタシ、1度も朱里から打てた事ないし、高校までになんとかしないとマジでヤバい……!」

 

あっ、金原がなんかネガティブになり始めた。なんか一ノ瀬さんみたい。

 

「とりあえずは暮羽さんの攻略ですね。彼女を打たない限りは勝つ事が出来ません」

 

「和奈ちゃん頼りなのかなぁ……」

 

「敬遠される可能性も考えると、難しいよね……」

 

そう……。例え清本に頼ったとして、その清本を徹底的に打たせないように相手が考えていたら、私達が勝つのはほぼ不可能。なんとかしないと……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキーン!!

 

 

えっと……。結果だけ言うと、清本は暮羽さんのスローカーブを打った。しかもこれがサヨナラの一打になる訳で……。

 

 

『ゲームセット!!』

 

試合は私達の勝ち……なんだけど……。

 

(暮羽さんが凄過ぎたのか、ウチに清本以外の決定打がないのか……。この試合でハッキリとわかってしまったよ。まぁ勝てただけまだマシなのかもね)

 

今の川越シニアは投手戦になると、一発を狙える打者が少ない分不利な戦いを強いられるという事を……。!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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