最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

1026 / 1797
続いちゃった!


新越谷高校野球部始動!

埼玉県新越谷高校。彼女と少女はこの学校に進学してきた。

 

「入学式も終わったし、早速野球部を見に行こうよ!」

 

「……それは良いんだけど、野球部あるのかな?」

 

「えっ……?」

 

「この学校は確かに数年前までは全国レベルだったけど、不祥事を起こして活動停止中なんだよ」

 

「そうなの!?なんで言ってくれなかったの!?」

 

「これくらい自分で調べなよ……。まぁ不祥事を起こした人達は既に卒業しているから、実質廃部状態だろうね」

 

「……それなら!」

 

彼女は一瞬俯いたと思いきや立ち上がり……。

 

「なかったら、作れば良いじゃん。新越野球部!」

 

「そうきたか……。まぁ一緒に野球やりたいと思っていたし、クラブチームや草野球チームに入る為の手続きをする手間を考えたらその方が良いかもね」

 

「そうと決まったら早速グラウンドに行こう!!」

 

「わっ……!」

 

彼女は少女の腕を引っ張ってグラウンドの方まで走る。

 

 

~そして~

 

「わぁ……!野球やってる!」

 

「どうやら活動を再開しているみたいだね。人数は……全部で8人かな?」

 

「おお!それなら私でもレギュラーが取れる!!」

 

「……そもそも人数がギリギリだと試合とかでアクシデントがあると危ないから、もう2、3人程入ってくれないと試合を組むのは厳しいかもね。あとあの空間に私達が混ざると合計10人だから……」

 

「はっ!もしかして私ベンチ!?」

 

「可能性は高そうだけど……」

 

「それでも!やるったらやる!!」

 

「……そう言うと思った。今は取り込み中みたいだし、終わってから声を掛けようか」

 

「うん!」

 

2人が見ているのは一打席勝負。

 

(バッターの方はガールズチームで活躍していた……確か岡田さんだったかな?ピッチャーの方は見た事ないな)

 

「もっと近くで見ようよ!」

 

「ちょっ……!」

 

「見るだけならタダだよ!!」

 

「わかったから、引っ張らないで!」

 

少女の腕を引っ張って今主審をしている女の子の後ろまで走っていった。

 

 

~そして~

 

「1球目はストレート……。外ギリギリの良いコースだね」

 

「そうなんだ!」

 

「……野球部に入ったらその辺りもキッチリやっていこう」

 

2球目。ピッチャーが投げた球は……。

 

(今の球は……カーブ系統の球だと思うけど、凄い曲がり方したなぁ……。シニアでもあれ程の変化球はそう見れないし、打たれない。私が見た事ないからあの子が無名は間違いないけど、こんなピッチャーが埋もれていたなんてね……)

 

横を見ると彼女は目を輝かせている。

 

(凄い球……!打ちたい!勝負したい!!)

 

3球目のストレートは低め。審判に寄って手が上がるかどうかの際どいコース。審判の女の子はボールと宣言。

 

「振らない……。あの人も凄い」

 

(いや、恐らくだけど、手が出なかったと思う。2球目に投げた魔球を意識しすぎた結果だろうか……)

 

4球目。ピッチャーは再びあの魔球を投げる。バッターはそれを捉えて、その当たりは……。

 

(結果だけ見たらセンターフライかな?少なくとも今打った岡田さんなら捕っていたと思うし……)

 

勝負が終わり、8人が1つになったのを見ると彼女は……。

 

「すみませ~ん!入部希望で~す!!」

 

(行動早っ!)

 

少女は半ば呆れながら走って行った彼女に着いていく。

 

 

~そして~

 

「入部希望!?」

 

金髪ボブカットの女の子がツーサイドアップにしている髪をぴこぴこ動かしている。

 

(あれ、どういうメカニズムなんだろ……?)

 

「はい!松原中学出身、雷轟遥です!よろしくお願いします!」

 

「えっ……?松原中?私も同じ中学だよ!」

 

先程投げていた子が彼女……雷轟と同じ中学の様だ。

 

「そうなんだ!名前は!?」

 

「武田詠深!ヨミでいいよ!」

 

「私も遥でいいよ!ヨミちゃん!!」

 

(仲良くなるの早いな……。コミュニケーション能力とパワーにステータス全振りしてるん……)

 

「じゃっ!?」

 

少女の脚に先程の女の子……川口芳乃さんがまとわりつく。

 

「遥ちゃんもそうだけど、凄く安定した下半身……!名前聞いても良い!?あとポジションも!!」

 

(す、凄い勢い……)

 

「……早川朱里。ポジションは一応外野だよ」

 

「えっ?朱里ちゃんはピ……」

 

「はーい!雷轟は口をチャックしようねー!」

 

少女……早川は雷轟の口を塞ぐ。皆は疑問符を浮かべているが、早川はそれを押し切り……。

 

「と、とりあえず皆の名前を聞いていいですか!?」

 

自己紹介の流れを作る。

 

「……そうだな。今来た2人以外には紹介を済ませているけど、改めて全員自己紹介をしようか。私は2年の岡田怜。ポジションは外野手だ。今しがたキャプテンに任命された。よろしく」

 

「同じく2年生の藤原理沙です。ポジションはサードよ。よろしくね」

 

今までの会話の流れから察するにあとの人達は全員1年生っぽいかな?と早川は結論付ける。

 

「それじゃあ次は私!改めて武田詠深です!ポジションはピッチャーだよ!」

 

「ヨミちゃん、さっきの魔球凄かったね!」

 

「見てたの!?」

 

「勿論だよ!私ヨミちゃんと早く勝負した~い!」

 

「こらこら。まだ全員の紹介が終わってないでしょ」

 

「……山崎珠姫。ポジションはキャッチャーです」

 

(……この人、美南ガールズの山崎さんだ。公式戦で後逸0でガールズのキャッチャーでもトップクラスの実力を持っている。彼女がシニアで男子と混じってプレイしてもレギュラーが取れるレベルだ。この学校、岡田さんだけじゃなくて山崎さんも入っていたのか……)

 

こんな凄い面子が集まったのは多分偶然なんだろうけど……。

 

「次は私ね。藤田菫よ。ポジションはセカンド」

 

「私は川崎稜。ポジションはショートだ」

 

この2人も確か地区内では5強の強さに入るだろう南相模出身。

 

(これはもしかしたらもしかするかも……)

 

「川口息吹よ。ポジションは外野……になるのかしら?さっきは妹の芳乃がごめんね」

 

さっきというのは恐らく早川の脚にまとわりついた芳乃の事だろう。

 

「私は川口芳乃だよ!皆のマネージャーをやってるんだ!ケアは任せてよ!」

 

(おおぅ……!まだ興奮してるな……)

 

「これで自己紹介が終わったね!早速勝負しよう!」

 

「はぁ……。雷轟が迷惑かけてごめんね」

 

「気にしないで!でも勝負の方は……」

 

武田さんが言うとチャイムの音が鳴る。どうやら下校時間になったらしい。

 

「そんな~!!」

 

「ドンマイ雷轟。もう私達は野球部なんだし、明日からいくらでも勝負出来るよ」

 

「うぅ……!」

 

「さっさと家までランニングで行くよ。皆さん、明日からよろしくお願いします」

 

早川が一礼して雷轟の首根っこを掴んで去っていく。

 

「……随分変わった2人組だったわね」

 

誰かが呟いた言葉に残りの全員は首を縦に振った。




次回から基本的に雷轟sideか早川sideで物語が進みます。

ちなみにオリキャラの名字はパワプロのキャラから付けています。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。