最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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評価付いてたの気付かんかった……。すみませんでした!☆7評価をくださったフィッシュさん、ありがとうございました!


初勝利!

6月の最初の週。私達は練習試合の相手である守谷欅台高校野球部まで足を運んだ。

 

「今日はいつもより沢山サインを出すから、集中していこう!アドバイスいつも通り声を掛け合って楽しくいこうね!」

 

今日は武田さんが先発で、ベンチは雷轟と大村さん。この試合はパワー控えめで、ミートを意識していこうとの事。

 

「さぁ先攻!打っていこ~!」

 

更に打順も弄って1番は息吹さん。選球眼もあるし、悪くないと思う。それに……。

 

「欅台の先発である山田さんは立ち上がりが極めて悪い」

 

「そう!だから希ちゃんじゃなくても、少し粘れば~」

 

『ボール!フォアボール!!』

 

「ナイセン!」

 

「山田さんの調子が悪い内にランナーを溜めて、一気に決める。今日はこれでいくよ!」

 

その後2番、3番と連続で四球。ノーアウト満塁で今日の4番である中村さんに回る。

 

(そういえば中村さんに対してはノーサインなんだよね。これは多分中村さんの実力を信用しての事なんだろうけど……)

 

なんか芳乃さんと中村さんには百合の花が咲く光景が見えている気がするのは気のせいだよね?

 

中村さんの打球はファーストの正面……だったけど、グラブを弾いて2点先制。

 

「ナイバッチ!!」

 

「希ちゃんの初打点だよ!」

 

「へぇ~、意外だね。打ちまくってるイメージしかないのに」

 

これまでの中村さんの戦績を見ると打率はあるんだけど、チャンスで打てていなかった。克服したんだろうか?

 

続く主将と川崎さんも続いて更に2点追加。ノーアウト一塁・三塁で私に回ってくる。

 

(この流れは切りたくないね……!)

 

そう思った私は山田さんの変化球を初球で合わせて走者一掃の三塁打を放った。

 

「ナイバッチ朱里ちゃん!!」

 

なんで雷轟が1番嬉しそうなの……?

 

連打を食らった山田さんが遂に立ち直って三者連続で凡退。1回の表だけで6点も取る事が出来た。

 

守りは私が大村さんの代わりにライトに入る事に。

 

(そういえば武田さんは私が教えた球を投げられるようにこの試合はそれを試みるのと、カットボールとツーシームを混ぜて投げるしらしい)

 

まだ未完成だから、早めに投げられるようになると良いね。

 

初球から試そうとしたのか、投げてみるも曲がらず、先頭ランナーが出てしまう。

 

「ドンマイ。気にしないでいこう」

 

「うん。今日は朱里ちゃんに教えてもらったあれを投げられるようになりたいし!」

 

さて、ランナーが一塁。欅台はエンドランを多様する。恐らくこの場面でも高確率で仕掛けてくる。

 

(その中でも1番嫌なのは走者スタートによるベースカバーのせいで広くなったヒットゾーンに打たれて一塁・三塁の状態になる事だね)

 

芳乃さんも同じ事を思っていたのかベースカバーには川崎さんだけが入るように指示していた。その結果最低限のワンアウト二塁の状況に収まった。

 

 

~そして~

 

回は進んで最終回。武田さんの試みは半々といった感じで、ピンチになりつつも3失点で済ませている。

 

更に表の攻撃で山崎さんが山田さんの決め球であるシンカーを捉えて二塁打。中村さんが続いて追加点。主将、川崎さんと勢いを落とさず、そしてダメ押しで私の代打で出た雷轟のスリーラン。

 

(これだけ点差に余裕があったら、武田さんも色々試しても良いかもね)

 

まぁそれはバッテリー次第かな?

 

『ゲームセット!』

 

裏の守備も武田さんはラストボールにあの魔球を投げて、きっちり3人でしめて11対3で勝利。

 

(あれ?これって地味に私達の初勝利なんじゃ……)

 

『ありがとうございました!』

 

試合が終わって帰路につく私達。

 

「皆、お疲れ様!夏に向けて1つ良い試合が出来たね!」

 

「ヨミちゃんの新変化球も使えたし、これから楽しみだよ」

 

その武田さんは泣いてるけど、大丈夫なのかな?

 

「あとは白菊のホームランが出れば完璧だな」

 

「私も遥さんみたいな場外ホームランを打ってみたいです!」

 

「白菊ちゃんならきっと出来るよ!」

 

「練習では程々にね……」

 

この2人滅茶苦茶飛ばすもんなぁ……。

 

「芳乃ちゃん!今日の試合勝ったし、全国行ける確率上がったっちゃないと?」

 

「う~ん、そうだねぇ」

 

芳乃さんがタブレットを操作して、埼玉の高校をランクで表したものを見せる。

 

Sランクには梁幽館、美園学院、咲桜。Aランクには秋津、椿峰、村神、大宮大附設、県立浅間台。B~Dランクに私達新越谷がいる。個人的に新越谷はB寄りのCランクだと思っている。

 

「Aランク以上は見た事のあるところばっかだな。勝つどころか試合するイメージも思い浮かばねぇ」

 

「無理ね。全国は……」

 

川崎さんと藤田さんがうちの全国行きを否定する。こらこら。

 

「やってみらんとわからんめーもん!」

 

「中村さんの言う通り、結果はやってみないとわからないよ。このAランク以上にいるチームだって強いから勝つんじゃなくて、勝ったから強いんだ。やる前から諦めていたら勝てる試合も勝てなくなるよ」

 

「朱里ちゃん……!」

 

「そうだね。今日みたいに準備があれば良い勝負は出来るかも」

 

「当たるの楽しみ~!」

 

「大会までにしっかりと出来る事をやっていこうね!」

 

芳乃さんの一言で皆の気合いが一層引き締まる。

 

「……っていうかヨミはいつまで泣いてるんだ?」

 

「だって嬉しかったんだもん~!初勝利~!」

 

「息吹さんと遥さんが貰い泣きされてます!」

 

(ヨミの苦労を知ってるからね……)

 

「良かったねヨミちゃ~ん!」

 

あれ?この光景なんだかデジャブ?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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