最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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雷轟遥と早川朱里のキャラ絵を書けない私は某アプリの力を使った画像を貼り付けました。興味がある方はキャラ紹介のところを見てください。


県大会4回戦!新越谷高校VS熊谷実業高校

3回戦を無事に勝ち上がってきた私達はその次の4回戦の相手について話し合う。

 

「次の相手はさっき県営で一足早く16強を決めた熊谷実業だよ!」

 

「試合結果は15対5のコールドゲームです」

 

「15点?えっぐ!」

 

「県内最速投手である久保田さんのところだね。ちなみに京都予選ではそれよりも凄いのが……」

 

私はタブレットを開いて洛山高校の試合結果を見せる。

 

「に、28対7の3回コールド!?なんてゲームしてんだよ!」

 

「これの何が恐ろしいってこの試合の洛山高校に関してはエースと4番が不在だからね」

 

洛山のエースの大豪月さんは投球制限によって休みで、4番の清本は私達の試合を見に来ていたから試合に出ていない。よく洛山がそれを許したもんだ。

 

「でもそんな凄いチームでも点は取られるんだ……」

 

「まぁ熊谷実業も洛山も穴がない訳じゃないからね」

 

「帰って早速ミーティングをしよう!」

 

「ベスト16と言ってもまだ半分もきていないからな。次も絶対に勝つぞ!!」

 

『おおっ!』

 

学校に帰ってミーティングをして、私達は4回戦に備えた……。

 

 

 

そして試合当日。

 

「今日の打順は僭越ながら私が決めさせてもらったよ。新越谷が熊谷実業に打撃力では負けていないという証明をする為の打順」

 

私がそう言うと皆が息を呑んだ。いや、そこまで緊張しなくても良いんだよ?

 

「じゃあ発表するよ。1番左翼手息吹さん、2番二塁手藤田さん、3番遊撃手川崎さん、4番一塁手中村さん、5番捕手山崎さん、6番右翼手大村さん、7番中堅手主将、8番投手藤原先輩、9番三塁手雷轟」

 

私が発表を終えると一部を除いて騒然とし始めた。

 

「結構打順をいじったのね……」

 

「打順の理由を1つずつ説明します。まずは上位の3人から。久保田さんのストレートは速いけど、ここぞって時以外は荒れ球が多い……。だから選球眼が良く、粘り強い息吹さんを1番に置いて四球を狙い、2番の藤田さんが上手く繋いで、川崎さんの思い切りが良いバッティングで先制点」

 

「う、上手く出来るかしら……」

 

「そして4番と5番に安定感のある中村さんと山崎さんを配置してチャンスを作る……。そこから6番の大村さんが仕留めるのも良いし、仮に大村さんが打ち損じてもそこから続く主将、藤原先輩、そしてストレートと相性抜群の雷轟がそれを上手くカバーする……。新越谷の打線は隙がないという事をこの試合でわからせてあげましょう」

 

「す、凄い事を考えてるわね……」

 

「ミーティングの時に話は聞いていたが、改めて聞くと恐ろしいな……」

 

「まぁ理想にすぎませんけどね」

 

実際願望増し増しの打順だからね。打力は私が言った通りはある筈だし、特に大村さんは雷轟とバッティング練習を沢山しているし、この2人はパワーヒッターだから期待値も高い。

 

「今日は熊谷実業にコールドゲームを決める勢いで試合に臨みましょう!!」

 

『おおっ!』

 

私の掛け声に皆は乗ってくれた。掛け声は半分冗談のつもりだったけど、やる気を出しているならまぁ良いか。

 

 

~そして~

 

 

カキーン!!

 

 

『ホームラン!』

 

(未完成のパワー投手は好物だ。うちを相手に武田や早川朱里を温存した事を後悔させてやる)

 

先発の藤原先輩は4番の久保田さんにバックスクリーン直撃のツーランホームランを打たれる。その後は大きい当たりを打たれるものの、守備に助けられて2点で済んだ。

 

「み、見ての通り強打のチームだよ!」

 

「小技が一切なく、自由に打ちまくるから、慎重だった梁幽館よりも厄介かもね」

 

「ほ、本当に大丈夫なの!?」

 

「まぁまだ試合は始まったばかりだし、焦る必要はないよ。熊谷実業は打撃力こそは凄まじいけど、守りはそこまでだからね。無名校相手でもそこそこ点を取られているよ」

 

「そうそう!だからうちも取れる!」

 

ちなみに向こうにも早川がいるけど、名字が同じだけの他人です。

 

(それよりも気になるのはうちの選手達……。大会初戦の疲労もあるだろうし、この次の試合は体力が少ない子を控えに回した方が良さそうだね)

 

今はまだボロが出てないけど、恐らくそれも時間の問題だろう。

 

『ボール!フォアボール!』

 

「ナイセン!」

 

まぁ今はこの試合を切り抜けるのが先決かな?

 

 

~そして~

 

イニングは進んで5回裏。5対5の同点のツーアウト一塁・三塁で藤原先輩の打順でサインは強攻。

 

(藤原か……。初心者は除くとして、新越谷で1番パワーがあると見た。よって代わりは貴様で良いや!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(速い……。朝倉さんと同格……いや、それ以上!)

 

(抑えるか打たれるか……。知る術は永遠にないが、中田にぶつける筈だった全力投球だ)

 

あれが久保田さんの全力投球……。この打席限定だけど、その速度は大豪月さんにも負けていない。

 

2球目もストライク。しかし一塁ランナーの主将が盗塁を成功させてツーアウト二塁・三塁。そこから更に藤原先輩がストレートをカットし続ける。

 

(この球は多投出来ない……。これで決めるぞ)

 

カウントはツーボールとツーストライク。久保田さんの表情を見るにこの1球で決まるだろう。

 

(ど真ん中だ!前に飛ばすか空振りしろ!!)

 

(打つ!)

 

 

カンッ!

 

 

藤原先輩が打った打球はセカンドの頭上を越えてヒット。ランナーが2人還る。そして……。

 

 

カキーン!!

 

 

その次に続く雷轟のツーラン。これで5対9でうちが4点リード。しかし久保田さんが崩れる事はなく、後続を抑えた。

 

「さぁ逆転するぞ!私の打席までに武田か早川朱里を引きずり出せ!!」

 

(久保田さんも紛れもないエース。私もあの精神面は見習いたいね)

 

2番手は息吹さん。藤原先輩がサードに入って、雷轟がレフトに入る。しかし……。

 

 

カンッ!

 

 

センスで誤魔化すのにも限界があり、ピンチが続いて満塁になってしまう。

 

『デッドボール!』

 

満塁の場面で死球。押し出しになってしまう。

 

(これは不味いな……。思ったよりも早く疲労が見え始めた)

 

中村さんのスイングにも違和感があったし、1年生を中心にチーム全体が疲れてきていた。

 

「武田さん」

 

「うん!」

 

リリーフには武田さんを投入。強ストレートとあの魔球を上手く使い分けてピンチを凌ぐ。

 

(成程、梁幽館に勝つ訳だ)

 

「まだ試合は終わってない。しまっていくぞ!」

 

『おおっ!』

 

3点リードしているとはいえまだまだ勢いがあるな……。これは最後まで油断出来ない。

 

 

~そして~

 

『アウト!ゲームセット!!』

 

武田さんの好投によって6対9で私達の勝利。あと3回……県大会優勝までは最低でも勝たないとね……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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