最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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柳大川越との再戦。尺がどれくらいになるか未知数です……。


県大会準々決勝!新越谷高校VS柳川大附属川越高校①

県大会もあと7試合で全て終了。その内の1試合が私達新越谷と柳大川越の試合。

 

柳大川越の先発は朝倉さんで、私達のチームは武田さん。

 

私は梁幽館戦の時みたいにワンポイントで投げる可能性があるのと、体力的な問題の為に3回戦と4回戦で休んでいた為にこの試合はライトでスタメン、打順は8番だ。

 

「さて!僭越ながら今日は指示は私が出させていただきます」

 

「私は一塁コーチャーに入るからね!」

 

この試合は藤井先生がサイン等の指示を出して、芳乃さんが一塁コーチャーに入って柳大川越の守備の動きを観察する。同様に私も三塁コーチャーに入って動きを見る事に。

 

「朝倉さんを打ち崩すのは正直難しいですが、なんとか食らい付いて早めの継投をしてもらいましょう」

 

「大野さんからは3点取ったし、苦手意識は少ないからね」

 

私としては大野さんが登板してからが本番のような気もするけど、それはその時が来たらで良いか……。

 

「再戦だな……」

 

「ええ……」

 

「強くなったところを見せてやろう!」

 

『おおっ!』

 

私達は先攻。サヨナラの危険があるから後攻の方が望ましいけど、仕方なし。

 

『1番 ファースト 中村さん』

 

「いきなりクライマックスかよ!」

 

(希ちゃんは自由に打って良いよ!)

 

中村さんには芳乃さんからも藤井先生からもサインはなし。うちで最も優れた打者は信頼も厚い。

 

(ストレートなら初球からいく!芳乃ちゃんが一塁で待ってるし)

 

朝倉さんが1球目に投げたのはストレート。コースはやや低めだから、様子見だろうか?

 

(寝る前に毎日イメージしとったよ。このストレートを弾き返すシーンを!)

 

 

カキーン!

 

 

「落ちた!センター前ヒット!!」

 

「初球ストレート狙い打ち!」

 

「ないばっち希ちゃん!」

 

「相変わらず速かった!」

 

なんか一塁で百合の花が咲いている気がする……。

 

(1球で済んで良かったと考えろ。中村はそのレベルの打者だ。後続をしっかり打ち取るぞ!)

 

(了解です)

 

『2番 セカンド 藤田さん』

 

(バントなし……。ここは球数を投げさせて様子を見ていきましょう!中村さんにやってほしかったのですが、初球を打ってしまいましたからね)

 

(了解)

 

藤田さんには球数を投げさせて様子見プランだ。

 

(さて、ここで私と芳乃さんの仕事は……!)

 

二遊間に注目する事。今のところは普通のゲッツーシフトみたいだけど……。

 

『ストライク!』

 

(朝倉さんの1球目の投球時にそこから動きはなし……。つまり今投げたのはストレートか)

 

(ストレート……速いわね。朝倉さんの持ち球はSFFに加えて新球種のカットボール。粘りながら全部を引き出すのはバントよりも難しいけど……)

 

2球目も動きはなし。よって朝倉さんが投げたのはストレート。

 

(やってみせる!)

 

『ファール!』

 

「良いぞ!粘れー!」

 

それからも2球続けて藤田さんは当ててくれるけど、朝倉さんが投げたのは全部ストレート。だからそろそろ変化球を投げてくる筈だけど……。

 

(ストレートを結構当ててくるな……。これでいくか)

 

(……わかりました)

 

朝倉さんが投げ始めた瞬間に内野陣が動き始めた。つまり投げたのはSFFかカットボール。どっちだ!?

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

投げたのはカットボール……。SFFの時もカットボールを投げる時と同じ動きをするかを確かめるのが次の私達の仕事だね。

 

「最後のカットボール以外は全部ストレートよ」

 

「わかった」

 

「すみません。SFFが見られませんでした……」

 

「カットボールが見られただけでも充分ですよ。芳乃さんと早川さんも今ので確認出来たでしょうから」

 

3番の山崎さんに1球投げる前に牽制を入れる。その時に動きは特になしか……。

 

(柳大川越は守備の動きが活発なチーム……なんだけど、朝倉さんが投げている時は1球毎といった大掛かりな動きは見られないな……。理由として考えられるのは2つ。1つは朝倉さんが奪三振率が高い投手だから、もう1つは大野さんのように制球力はなく、打球方向をコントロール出来ないから)

 

だとしたらあのシフトが大きく動くのは主に大野さんが登板する時なのだろう。

 

山崎さんはストレートを打ち損じファーストフライ。

 

「ストレートは厳しいな……」

 

「ドンマイ!」

 

朝倉さんが投げている時にシフトが動くのは変化球を投げる時。野手陣に何らかの方法で球種が伝達されて、ストレートの時とは違った打球への警戒や緊張が動作に現れる。

 

(主将が崩された時に最も多かったのは……!)

 

(セカンドゴロか空振りですね……!)

 

主将が打った打球は詰まらせてセカンド正面のゴロ。1回表は一塁ランナーが残塁で無得点に終わった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新越谷は無得点か……。これまでの戦績からしたら珍しいな」

 

「練習試合の時も朝倉さんのストレートを打てたのは中村さんと朱里さんだけ……。攻略には時間がかかりそうですね」

 

(しかし2回表の攻撃は雷轟さんの打順から……。最高潮ではないとはいえ、埼玉最速と呼ばれている久保田さんからホームランを放っているから、球種がわかりさえすればもしかしたら……)

 

「練習試合から雷轟は出世したな。5番を打っているじゃないか」

 

「これまでの成績も3打数3安打3本塁打10打点と和奈さん並の結果を残していますね」

 

「洛山の清本と一緒と考えると私にとっては最大の敵になりそうだな……。清本も大豪月とは違って球の見極めをキチンとしているし、今年の洛山と……そして上がってきたら新越谷も手強くなりそうだ」

 

「その時は最悪歩かせましょう」

 

新越谷と柳大川越の試合に白糸台高校の二宮瑞希と神童裕菜の2人が見に来ていた。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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