最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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開会式と抽選会 全国バージョン

開会式の時間になったので、私達は県大会の時と同様に並んで行進を始める。

 

(全国の高校……。その中でも私達川越シニア出身の選手がいるチームが複数あるね)

 

二宮がいる白糸台高校、清本がいる洛山高校、金原がいる藤和高校……。他にも多数の高校に元チームメイトがいる。ここからはどんな戦いになるか未知数だね。

 

行進が終わって主将、芳乃さん、藤井先生が抽選会の方に行っているので、私達はチームが取っている宿にて待機中。

 

「全国には……どのような強豪達がいるのでしょうか!?」

 

大村さんが興奮気味に私に質問してきた。その内容に皆が興味津々である。全員が食い気味なんだけど……。

 

「そうだね……。まずは昨年優勝校の西東京代表である白糸台高校。昨年の夏だけじゃなく春夏4連覇を達成しているよ」

 

「4連覇……って事は神童さんが入ってからずっと全国優勝してるって事かよ!?」

 

「その通り。しかも大事な試合は全部神童さんが投げてるね」

 

オマケに今年は二宮が入ってきて、投手のレベルが大幅に上がっている……。それには神童さんも含まれており、既に複数のプロチームが神童さんを獲得する為に動いているとかなんとか……。やっぱりあの人とんでもないな。

 

「次は昨年準優勝校……神奈川県代表の海堂学園高校。数年前から女子野球部にも力を入れ始めて、毎年全国トップクラスの成績を叩き出しているよ。白糸台がいなかったら間違いなく優勝校として名乗りをあげているだろうね」

 

「男子野球部は毎年聞いているけど、女子野球部の方もかなり強いのよね……」

 

「毎年県内外から野球エリート達をスカウトしている……って話もあるらしいね」

 

「なんかそれつい最近聞いた事があるような気がするわ……」

 

多分梁幽館の事だろうね。そういえば私のところにも海堂にスカウトが来てたっけ。興味ないから、断ったけど……。

 

「続いて昨年3位は京都府代表の洛山高校。前に試合結果を見せた事があるように打撃チームで、白糸台以外の相手には二桁得点で勝利しているチームだよ」

 

「大豪月さんがいるチームね……」

 

「その大豪月さんも昨年までは4番を打っている程のスラッガーで、今年からは清本がその役割を担っているよ。1番~9番までの全員がとにかくホームランを量産するチームで、特に3番の非道さん、4番の清本、5番の大豪月さんの3人は既に府大会で合計50本超えのホームランを打っている……」

 

「さ、3人だけで50本以上ホームランを打ってるの!?」

 

「しかも洛山高校の野球部部員は清本以外は全員身長が170センチ以上だよ」

 

「……なんかその人達ってバスケも強そう」

 

本当になんでその中に清本が混じっちゃったんだろうね?しかも4番を打っているっていう……。今でも私は疑問だよ。

 

「昨年4位は千葉県代表の聖皇学園。さっき紹介した3校と引けを取らない精鋭揃いのチームだね。突出した選手がいない分劣ってはいるけどね……」

 

「それでもベスト4に食い込む実力があるんでしょ?」

 

「そうだね。海堂高校と聖皇学園は全体的にプロに匹敵するレベルがあるから、攻略は難しいだろう。謂わば超高校生級の選手達がレギュラーからベンチまで揃っているよ」

 

総合力ではあの白糸台をも超えるけど、神童さん率いる白糸台が優勝出来るのも神童さんが超高校生級を更に上回る投手である事と、監督が海堂と聖皇に比べて優秀なのが勝敗を分けているね。なんならその2校は守備力が大幅に強化されて、打力が少し落ちた洛山だと評価するのが妥当だろう。

 

「他にもこの全国の舞台は強豪揃いだけど、要警戒するのはさっき言ったシードの4校だね。ここ2年は白糸台と洛山が必ず準決勝で当たるから、洛山は海堂と聖皇と対戦した事がないんだ。だから白糸台以外の3校は優劣が付けられないよ」

 

「わ、私達はその中のどの山に入れば優勝に近付くのかしら?」

 

「早めに当たっておきたい……って考えるなら神童さんや大豪月さんがいる白糸台か洛山の山に入るべきなんだけど、それは未対戦である海堂と聖皇にも同じ事が言える……。一概にどの山……っていうのはないだろうね」

 

「でもキャプテンはクジ運が悪いからなー!」

 

確かに県大会の抽選会に行った時の主将の反応を見る限りだと、余りクジ運が良い方とは言えないだろうね。

 

(個人的に当たりたくないのはあのジャジメントグループが関わっている……という噂がある聖皇学園だろうか。今年こそは優勝するんじゃないかって面子が集まっているらしいから、他のシード3校が聖皇に勝ってくれると大いに助かるんだけど……)

 

そう思っていると3人が戻ってきた。主将がなんか微妙な顔をしていたけど、嫌なところ引いたんじゃないだろうね……?

 

「皆お待たせ!これがトーナメント表だよ」

 

芳乃さんが私達にトーナメント表を見せる。

 

「私達はBシードだよ」

 

表を確認すると県大会と違ってシード相手には準々決勝までは当たらないみたいだけど……。

 

「準々決勝に当たるのが洛山高校ってなってます!」

 

そして準決勝で当たるのが白糸台高校……。もうね、この2校からは運命染みた何かを感じるよ。仮に準々決勝で私達が洛山に負けたとしたら準決勝で当たるのが3年連続で白糸台と洛山だもん。

 

「順当に勝ち抜けば……だけどね。全国の舞台でもダークホースっていうのは存在するから何とも言えないかな」

 

「1回戦の相手は……鉄砂高校?」

 

「何度も全国出場を決めている強豪だね。今の鉄砂は守備型のチームになっているよ。」

 

「じゃあこの後は皆でミーティングだよ!」

 

私達はミーティングの為に広間に集まる事になった……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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