最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 75

宮永さんが見逃し三振。これでツーアウト三塁ですね。

 

「あの清澄の4番……。あの人からピリッとした雰囲気を感じる」

 

「ピリッとした雰囲気?威圧感……的なやつ?」

 

「ううん。多分それとはまた別だと思う。なんて言えば良いのかな?こう……相手を薙ぎ倒すっていうか、捩じ伏せるっていうか……?」

 

和奈さんが言うピリッとした雰囲気を醸す打者……4番の鏑木さんは今大会でホームランを二桁打っています。初心者ながらも、実績をしっかりと残している雷轟さんと同等の打者ですね。

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「うわっ!?初球からホームランすれすれじゃん!」

 

鏑木さんは長打力を持ち合わせながらも、ミートにも長け、守備にも貢献している選手です。和奈さんのような万能なスラッガーとして育てるつもりでしょうか……?

 

 

カキーン!!

 

 

『ファール!』

 

「追い込んだとはいえ、3球で決め辛いだろうな」

 

「とはいえカウントを悪くする訳にはいきません」

 

セオリー的には1、2球外して様子見……。ですが初心者が多い集団とわかっているのなら、正直に3球勝負するのも一手ですね。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「おおっ!決め切った!?」

 

「何々今の球!?手元で微妙に変化しなかった!?」

 

川口さんが投げたのは神童さんが決め球にしている球ですね。ここまでの試合で一切投げていませんでした。

 

「……川口さんが投げたのはムービングファストボールですね」

 

「ストレートと似た球速の変化球……か」

 

神童さんの目から見ても、かなりの精度が感じられた事でしょう。これは川口さんも雷轟さんや清澄にいる初心者集団と同様に、全国にも通じうる……野球適性の高い初心者である事がわかりますね。

 

「全国大会中に身に付けた……にしては精度が高過ぎますね~」

 

「ウム、あれは相当な下積みを積んできたに違いない!」

 

それでも簡単には取得出来ません。川口さんの野球センスがかなり高いのは間違いないでしょう。

 

「ムービングファストって確か昔朱里ちゃんが挑戦しようとして出来なかったんだよね?朱里ちゃんが教えたのかな?」

 

そういえば朱里さんがリトル時代に取得を試みていましたね。当時は残念ながら叶いませんでしたが、その過程を川口さんにアドバイスした……という可能性はありますね。

 

「どうでしょうね?朱里さんならあり得る事ではありますが……」

 

「清澄側も何かしらの秘策がありそうだし、この試合は先がどうなるか全く予測が出来ないね」

 

「私達としては新越谷に勝ってほしいところです!」

 

「それはここにいる全員が同じ事を思っているだろう。特に我々のように埼玉県の高校にいる人は全員な」

 

はづきさんや亮子さんは埼玉の高校を代表して新越谷を応援しているようです。洛山も、私達白糸台も、その気持ちは同じ……。白糸台に勝った新越谷には是非とも優勝してほしいですね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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