最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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オリジナル要素が更に+して入ります!


清澄高校

(清澄高校……。思った以上にやるようだね)

 

清澄の試合結果を見て私は驚いた。接戦とはいえ、去年の準優勝である海堂を破った……。宮永さんとあの人を除いては素人の集まりなのに、そこまでの実力があるとはね。

 

とりあえず皆を呼んでミーティングをする事に。

 

「ではミーティングを開始します」

 

「私達が3回戦で当たるのは新潟県代表のスクール学園高校学院高等学校だよ」

 

「長い長い長い長い!なんだその高校名は!?」

 

「……複数の高校を合併させて、各高校の下半分をくっつけた高校らしいよ」

 

「……名前はともかく、全国には何度も出ている強豪だね。打力に関しては鉄砂や永水を上回っているよ!」

 

「……幸い突出している選手がいないから、勢いに乗っている私達なら勝つのは難しくないだろうね」

 

「ヨミちゃんは2回戦でかなり投げたから、先発は理沙先輩!お願いします」

 

「任せて!」

 

藤原先輩のジャイロボールを慣らす意味合いでもこの采配はベストだね。武田さんは相変わらず不満そうな顔してるけど……。

 

「中盤には息吹ちゃん!」

 

「わ、私に上手く出来るかしら……?」

 

この3回戦は継投でいく予定だから、当然息吹さんにも投げてもらう事に。問題はリリーフだけど……。

 

「リリーフには朱里ちゃん!」

 

(武田さんを休ませる事を考えるとやっぱり私になるか……)

 

正直イップスはまだ治っていない。でも暴投はしなくなったから、あとはぶっつけ本番かな。

 

「対戦相手の事はここまでにして……」

 

3回戦の相手……スクール学園高校学院高等学校には余り深入りしない方が良いような気がする。闇が深そうだもの。

 

「今日は清澄高校について話そうと思う」

 

「清澄高校……。1回戦で藤和に、2回戦で海堂に勝ったところよね?」

 

「無名校だってのに優勝候補に勝つなんてヤバいよな……」

 

「更に清澄高校の野球経験者はチームの中で2人しかいない」

 

「……という事は少なくとも7人もの未経験者がいるって訳か」

 

この辺は武田さん達4人には言ってあるけど、改めて全員に通達する。

 

「清澄高校の部員達は色々な運動部から何人か入っています」

 

「つまり白菊みたいな人達がいるのか……」

 

「大村さんと違うのはその人達は元々興味がなかったらしいですけどね」

 

あとは体育の授業とかで発掘したとかなんとか……。

 

「つまり誰かがその人達に野球部に入ってほしいって説得したって事なん?」

 

「……その人は私と同じシニアの先輩なんだ」

 

私がそう言うと騒然とする。

 

「その人は野球を教えるのが滅茶苦茶上手く、教えられた全員が全国レベルにまで育っています」

 

「ぜ、全国レベル!?」

 

「もちろんですが、教えられた人達も今までやっていたスポーツを辞める事なく続けています」

 

「も、もしかして私と同じ剣道部の方も……?」

 

「剣道部出身の選手もいたね。名前は刀条……だったかな」

 

「刀条さん……。私が剣道の全国大会の決勝戦で戦った相手です」

 

私も最近それを思い出した。昨年の剣道の大会で大村さんと決勝戦で戦った相手が刀条という名前だった。

 

「そんな人なら剣道で推薦とかもらってそうよね?」

 

「刀条さんにも何か事情があるんだろうね」

 

剣道以外にも空手部、テニス部、陸上部等の運動部や部活をするつもりがなかった帰宅部の人達なんかもいるらしい。部員総数は私達と同じ12人。顧問の人も野球のやの字も知らない素人だった人なんだそうだ。

 

「中でも警戒しなきゃいけないのは捕手のこの人……宮永咲さんです」

 

「この人がどうかしたのか?」

 

「宮永さんの打率を見て何か思った事はありますか?」

 

「打率は……5割丁度?」

 

宮永さんの打率を見てもピンときていなかった。

 

「今日の試合でも4打数2安打で、それによって打率は5割ピッタリに……?」

 

「……もしや彼女はわざとこの打率に合わせて?」

 

最初にその結論に辿り着いたのは藤井先生だった。

 

「はい。宮永さんは意図的に打率を5割丁度に調整しています」

 

「い、意図的に……?」

 

宮永さん本人は癖か或いは無意識にそれをやってのけている。それはリトル時代もそうだったし、私が知らない中学時代でもどこかで野球をやっていて、その時も打率を5割に調整しているだろう。

 

「でも仮にわざとだったとしてもそれならある程度は抑えられるんじゃないのか?」

 

「宮永さんは打率を調整する為にどのように打つかをコントロール出来る……。これを意味するのは安打を打つ事も、ホームランを打つ事も容易い……という事です」

 

雷轟や清本程のスラッガーではないにしても、バッティングに関しては友沢以上だ。清澄高校の総合力は未知数だけど、少なくともクリーンアップには入っているだろうね。

 

「安打にせよ、ホームランにせよ、打つ時は本人の調整次第で突然……という訳か」

 

「はい。私もリトル時代に宮永さんと3度対戦して1度も勝てていません」

 

3度の内の1回は練習試合。その時からなのかな?私が宮永さんに勝てる気がしないと思ったのは。ちなみに擦れ違った時に震えてへたりこんでいたのは内緒の話。武田さん達4人には知られているけど……。

 

「あの朱里が1回も勝てていないなんて……」

 

「その試合も全て打率を5割に調整していました」

 

恐らく野球を始めて間もない頃から既に打率調整をやっているんだろうね。だからさっきの考察で私はその頃からの癖だと勝手に思っている。

 

「……清澄高校はその宮永さんや朱里の先輩も含めて警戒する人が多過ぎるな」

 

「清澄と当たるのは決勝戦ですが、それまでにもうちには洛山や白糸台という大きな山があります」

 

もう新越谷が登ろうとしている山は天王山でしょこれ……。

 

「……そして明日の3回戦」

 

「相手はスクール学園高校学院高等学校だね……!」

 

さっきまでシリアスな話をしてた筈なのに、3回戦で当たる高校名のせいでなんか毒気が抜かれてしまう……。




遥「次回は3回戦だよ。相手はスクール学園高校学院高等学校!」

朱里「いつ聞いても凄い名前だよね……」

遥「打撃チームらしいし、打ち合いが熱い展開になりそうだね!」

朱里「まぁ作者の都合上その試合はダイジェストだけどね」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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