最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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3回戦はダイジェスト風に書いたので、1話のみになります。全ては全国大会の肝である準々決勝以降を早く書きたいからです!更に台詞少なめ!


全国大会3回戦!新越谷高校VSスクール学園高校学院高等学校

今日は3回戦。これに勝てば私達は晴れて全国ベスト8に入る事が出来る。

 

対戦相手はスクール学園高校学院高等学校……もう長いから、新潟県代表のチームで良いや。とにかくそこと試合をする。

 

新潟県代表は昨日のミーティングでも言ったように突出した選手こそはいないが、全国に何度も出場している高校だ。あの長い名前の高校名を全国に広めようとしている目的があるような気がしてならないけど……。

 

(まぁそれは向こうの事情だし、深入りしない事にしよう……)

 

そんな訳で3回戦のオーダーは……。

 

 

1番 サード 雷轟

 

2番 キャッチャー 山崎さん

 

3番 ファースト 中村さん

 

4番 センター 主将

 

5番 ピッチャー 藤原先輩

 

6番 ショート 川崎さん

 

7番 セカンド 藤田さん

 

8番 ライト 私

 

9番 レフト 息吹さん

 

 

……という感じに。

 

「今回のオーダーは理沙先輩、息吹ちゃん、朱里ちゃんの3人を上手く回す為に3人共スタメンで採用してるよ!」

 

確かに私達3人は全員外野のポジションを守れるし、藤原先輩が投げない時は雷轟を外野に回して藤原先輩をサードに置けば良いから、このオーダーは良い感じに噛み合ってるね。

 

「そして雷轟は1番で起用。頑張ってね」

 

「うん!必ず打つよ!」

 

私のイップスも暴投連発だけはならないようになったから、多少は誤魔化せる。皆の為にも早く治したい……。

 

それよりも対戦相手なんだけど……。

 

「…………」

 

な、なんか実際に見ると威圧感というか圧迫感というかとりあえず色々な意味でヤバい。具体的に言うと私達とは次元が違う。私達よりも1つ上の次元を行っているというか……。

 

『よろしくお願いします!!』

 

とにかくプレイボール。私達は後攻だ。

 

先発の藤原先輩は全国前に開花したジャイロボールを相手打線をきりきりまい。三者凡退と好スタートを切った。

 

そして裏の私達の攻撃。

 

「また歩かされたーっ!」

 

今日は1番の雷轟が敬遠で歩かされる事によって先頭打者敬遠という野球人生で初めて見る場面に遭遇した。あの外見でやってる事は以外と堅実な野球だった。ギャップが半端ない……。

 

そして続くは思い切って2番に置いた山崎さん。チャンスを確実に作る為に送りバントでワンアウトランナー二塁。3番の中村さんが深めに守っていた外野の守備シフトを突いたヒット。二塁ランナーの雷轟が還って私達が1点先制。

 

しかし向こうはそれに動じる事もなく、4番の主将と5番の藤原先輩が打ち取られてチェンジ。

 

 

~そして~

 

試合は進んで4回。互いにヒットは出るようになったが、点は取れずに1対0でうちがリードしているまま。

 

(相手チームは打撃戦をするのに、無失点か……。藤原先輩のジャイロボールへの対抗が遅れているのもあるけど、それ以上に守備に助けられているね)

 

実際ピンチの場面でセンターの主将やファーストの中村さん、そして二遊間がゲッツーを取ったりして上手く凌いでいるのが大きな要因になっているだろう。

 

投手は息吹さんに交代して藤原先輩はサード、サードにいた雷轟は息吹さんのいたレフトに入る。

 

息吹さんはシンカーを決め球にして、逆を突く武田さんのあの魔球を模したカーブを使い分けて相手打線を打ち取る。しかし藤原先輩に比べると息吹さんの球質は軽いものなので、球に慣れてくると長打を打たれるようになった。しかし……。

 

「バックホーム!!」

 

私達外野が上手く送球して相手にホームを踏ませない守備を見せる事で6回まで無得点という最高の結果を迎えた。ちなみに向こうのチームはこの試合でヒットの数が10本を越えた。

 

そして最終回。点数は変わらず1対0。息吹さんとポジションを交代して私はマウンドに上がる。

 

(マウンドに上がるとあの日神童さんにホームランを打たれた事を思い出す……。それと宮永さんと擦れ違ってからはリトル時代に宮永さんに打たれた事も追加で思い出してしまうな……)

 

そんな中で私はイップスが克服出来ていない事が露呈して上手く投げられず、相手打線に捕まってしまう。

 

(なんとかツーアウトは取ったけど、満塁のピンチか……)

 

タイムがかけられて内野陣が私の元に集まってくる。

 

「まさか朱里がイップスに陥っていたなんて……」

 

「そんな中で私や息吹ちゃんにピッチングを教えてくれてたものね」

 

「……まぁそれくらいなら私もなんとかなりましたし」

 

「ツーアウトまでは取ったんだから、あとは全力で投げきろうぜ!」

 

「もし朱里ちゃんが打たれても私達で点を取り返すけん!」

 

「皆……」

 

私がイップスに陥っていた事を黙ってたんだよ?そんな反応で良かったの?

 

「朱里ちゃん」

 

「山崎さん……」

 

「朱里ちゃんは私のミットに目掛けて思いっ切り投げて」

 

「で、でも山崎さんが溢してしまったら……」

 

満塁だから少なくとも同点になってしまうし、2度目があったら逆転されてしまうし……。

 

「忘れたの?私はガールズ時代で捕逸0の捕手だよ?」

 

「……そうだったね」

 

梁幽館戦で武田さんのあの魔球を逸らしたじゃん……とかいうコメントは私の中に仕舞っておくとして……。

 

「どんな球でも全力で受け止めるから!」

 

「……ありがとう。頼りにしてるよ」

 

試合再開。私はロジンを使って心身共に落ち着かせる。

 

(そうだ。思い出せ……。投手の基本を。どんな時でも捕手が構えているミットに向かってただボールを投げれば良い!)

 

私は山崎さんの構えているところに全力のストレートを投げた。

 

『ストライク!』

 

(これだ……。これだよ朱里ちゃん!)

 

ボールは山崎さんの構えているところに収まった。例えこれがマグレで実際にイップスが克服出来てなかったとしても関係ない。

 

(投手はボールを捕手のミットにいち早く届ける……。それが基本中の基本なんだ!)

 

最後はストレート3球で三振に抑えてゲームセット。私達新越谷は全国ベスト8まで登り詰めた。




遥「ベスト8に到達!」

朱里「無事に勝てて良かったよ……」

遥「でも朱里ちゃんがイップスだったなんて知らなかった……。もう治ったのかな?」

朱里「多分ね。……心配かけてごめんね」

遥「朱里ちゃんがデレた!?」

朱里「前言撤回……」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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