今日の試合で全国ベスト8が出揃った。もちろん私達もその中にいる……。
「次は準々決勝か……」
「対戦相手は大豪月さん率いる洛山高校!」
「熊谷実業を越える打撃のチーム……って事は試合のハイライトを見てわかるが……」
「対策としては向こうの守備の隙を突く事だね。これまでの洛山の試合を見て気付いた事があると思う」
私がそう言うといち早く藤田さんが指摘する。
「……言われてみれば結構点を取られているわね。完封で抑えている試合もあるみたいだけど」
「今藤田さんが言ったように完封している試合は大豪月さんが、それ以外の試合は全て7~12点前後まで点を取られている」
「本当だ……。完封以外は全部結構点取られてる……」
「洛山高校は打撃チームである以上に守備力が低いチームなんだ。信条は『攻撃こそ最大の防御』だそうだよ」
「成程……。相手が10点取ればその倍の20点は取り返す……って訳か」
「そう思ってもらって構いません」
更に今年は清本が入った事によって得点力が増強した。ぶっちゃけ清本1人だけでも二桁得点は容易いだろうね。
(そんな準々決勝で洛山は私達相手に大豪月さんが投げるのか、それとも別の誰かが投げるのか……)
大豪月さんじゃないのなら私達が勝てる確率は大きく上がる。その原因が……。
「洛山高校の特徴はホームラン数と総合打点が高校で1番なのに対してエラーの数も高校で1番なんです」
「エラーの数も?」
「その証拠に洛山の失点の9割以上は味方のエラーが絡んでいます。レギュラーの中でも複数人は雷轟以下の捕球率と考えた方が良いでしょう」
「あ、あのー、私の話は必要だったのかな……?」
なんか雷轟が意義を唱えているけど、私はそれをスルーして話を続ける。
「とはいえ数人は守備に関しても優れている人はいます。少なくとも大豪月さん、非道さん、清本の3人の守備力は全国でも上位にくるでしょう」
清本もあんなにちっちゃいのにホームラン量産するし、守備も全国クラスとかもう何なの?6年間同じチームでやっていたのに、未だに規格外のスペックしてる理由がわからないんだからね!
「……とにかく向こうの打線には要注意だな。先発はどうするつもりなんだ?」
「そうですね……。私としては武田さんにいってもらうのが妥当と考えていますが、洛山に勝つ事が出来たとして準決勝に当たる可能性の高い白糸台高校や、決勝戦の事まで考えると一概にそれを是には出来ませんね」
一応武田さんも新しい球種を取得したって山崎さんが言ってたみたいだけど、付け焼き刃で抑えられる程甘い相手じゃないからなぁ……。そうなると奇襲?
(勝ちに拘らないなら藤原先輩のジャイロボールを更に成長させる為に藤原先輩に投げ合ってもらいたいところだけど、ここまで来たら頂きまで行きたいものだよね……!)
それなら勝つ為に死力を尽くす……ただそれだけだ!
全国大会にベスト8が集結した。その試合予定が……。
第1試合 白糸台高校(西東京)対阿知賀学院(奈良)
第2試合 新越谷高校(埼玉)対洛山高校(京都)
第3試合 聖皇学園(千葉)対大安高校(岩手)
第4試合 浦の星学院(静岡)対清澄高校(長野)
……となっていた。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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