最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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全国大会準々決勝!新越谷高校VS洛山高校①

第1試合は2対0で白糸台が阿知賀を破る。

 

(今年の阿知賀学院は9年連続で全国出場した晩成高校を相手に勝利したから、かなりレベルの高いチームの筈……。やはり神童さんクラスだとあの阿知賀でも点を取るのは難しい……って事なんだね)

 

私達がこの準々決勝に勝つと白糸台との対戦……。神童さんにリベンジするチャンスだ。

 

「フハハハ!待っていたぞ新越谷!!」

 

「今日はよろしくお願いしま~す」

 

「この準々決勝で我々が勝利して、今度こそ忌々しい神童を倒してやる!!」

 

洛山側も神童さんには2年連続で煮え湯を飲まされている。特に大豪月さん達3年生は特に神童さんに対して因縁が強いだろう。

 

「……私達だって負けませんよ」

 

「今度も打ちますよーっ!」

 

雷轟は大豪月さんから唯一ホームランを打っているからかやけに自信満々だ。

 

「威勢が良くて結構!だが私の前に相手してもらう奴がいるがな!!」

 

「それって……?」

 

発言からしてどうやら先発は大豪月さんではなさそうだ。

 

そしてそれぞれのオーダー発表。まずは私達。

 

 

1番 ファースト 中村さん

 

2番 キャッチャー 山崎さん

 

3番 センター 主将

 

4番 レフト 雷轟

 

5番 サード 藤原先輩

 

6番 ショート 川崎さん

 

7番 ライト 私

 

8番 セカンド 藤田さん

 

9番 ピッチャー 武田さん

 

 

少し打順を弄って私が7番、藤田さんが8番。私は武田さんと交代でいつでも投げられるようにスタメンで出場。

 

もしかしたら山崎さんは今後2番として起用する可能性が出てきそうだ。3回戦で試しに2番起用したら思ったよりもはまったしね。そして向こうのオーダーは……。

 

 

1番 センター 葉山さん

 

2番 ショート 実渕さん

 

3番 キャッチャー 非道さん

 

4番 ファースト 清本

 

5番 レフト 大豪月さん

 

6番 サード 根武谷さん

 

7番 ピッチャー 黛さん

 

8番 セカンド 樋口さん

 

9番 ライト 伊藤さん

 

 

……と、このようになっていた。

 

「相手の先発は大豪月さんじゃないのか……」

 

「でもそれなら私達でもある程度は打てるかも……!」

 

「今の洛山のレギュラーの中で3年生なのは5番、8番、9番の3人だけとなります」

 

「……という事は有力な選手は殆んど残るんだね」

 

「そうなるね」

 

(しかし問題なのは今日の先発である黛さんのデータがない事だね。どんなピッチングをするのか全くわからない……)

 

私達は先攻。あの洛山相手に殴り合いで勝てるのか……!

 

『さぁ始まりました。全国大会準々決勝第2試合。実況は私七瀬が、そして解説にはプロ選手の宮永照さんに来てもらっています』

 

『よろしくお願いします』

 

宮永咲さんに会った後で宮永照プロに私達の試合の解説をしてもらってるって……。偶然なんだろうけど、なんか奇妙な縁を感じるよ。宮永姉妹には……。

 

(でも宮永プロも去年までは白糸台の生徒だったし、2年間縁のある洛山高校の試合解説に来た……って考えると案外偶然って訳でもないんだろうね)

 

『今日の試合の見所はどこでしょうか?』

 

『そうですね……。洛山高校は全国の高校で1番打点とホームラン数が多いチームですので、新越谷高校が洛山高校の攻撃にどう対処するか……でしょうか』

 

1番の中村さんが左打席に立つ。

 

『1番 ファースト 中村さん』

 

黛さんはどんな球を投げるのか……。

 

「驚くがいい新越谷。我等が秘密兵器の実力を!」

 

黛さんの1球目……。

 

『ストライク!』

 

球は速くない……けど、何だろうかこの妙な感じは?

 

(なんか……嫌な予感がする)

 

中村さんも同じ事を思ったのか、バットを短く持って当てにくる。2球目は……。

 

 

ガッ……!

 

 

なんとかバットに当てるものの、サードフライ。今投げたのはチェンジUPか……。

 

 

ポロッ!

 

 

(えっ……。落とした!?)

 

今のフライは雷轟でも楽々処理出来るイージーフライなのに……。

 

サードの根武谷さんは急いで拾い直してファーストへと投げる。

 

『セーフ!』

 

間一髪セーフで記録はサードのエラーだけど……。

 

(肩が滅茶苦茶強い。中村さんよりも足が遅ければ今のエラーからでもひょっとしたらアウトに出来る……という可能性がある訳か……)

 

とりあえず先制のチャンスと見ても良いのかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかあんな小学生でも簡単に処理出来るイージーフライを落とすとは……。よくあれでレギュラーを取れましたね」

 

「まぁあれが洛山の野球だからな。根武谷の場合は今のミスを帳消しに出来るレベルのバッティングが出来る」

 

「それにしても今のミスは酷すぎますよ」

 

「洛山の面々ならあれは日常茶飯事さ。清本と黛以外は去年も戦ったが、最低限の処理を難なく出来るのは大豪月と非道くらいだろう」

 

「……今年初参戦の黛さんのピッチングを見る限りではそんな洛山の野球スタイルと相性が最悪にも見えます」

 

「黛のデータは全くないからな。大豪月が秘密兵器と豪語していた投手の実力をこの目で見る為に今日は来たようなものだ」

 

「黛さんは2年生……。来年も戦う可能性がある以上なるべくこの試合で多くのデータを入手したいところですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2番の山崎さんが送りバントでチャンスを広げようとすると前進守備で出て来たセカンドがトンネル。これを見た中村さんは三塁へと向かう。セカンドの人は慌ててサードへ送球。

 

『セーフ!』

 

もちろん打った山崎さんもセーフ。記録はまたもやエラー。しかも結果的にバントエンドランが決まった形になってノーアウト一塁・三塁となった。

 

(こ、こんな簡単にチャンスをもらっちゃっても良いの……?)

 

ベンチで芳乃さんも困惑気味。もしも私達が1回戦と3回戦みたいに完封出来てしまったらどうするんだ……とか考えてしまう。

 

(それこそ洛山の……大豪月さんの思う壺なんじゃないだろうか?)

 

何にせよこんな相手は初めてだから、やりにくいな……。




遥「ノーアウト一塁・三塁のチャンスだよ!」

朱里「ここまで向こうのエラー2つだけ……。これまで経験した事がない相手だから、戸惑っちゃうね」

遥「なんなら私の方が守備上手いかも!」

朱里「雷轟が新越谷に入らず、洛山に入ったとしたら多分雷轟も同レベルだと思うよ……」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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