最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

112 / 1797
番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 77

カンッ!

 

 

新越谷はノーアウト一塁から更にチャンスが広げ、ノーアウト一塁・二塁になりましたね。

 

「これは先制点取れるんじゃない?」

 

「取れるなら、取っておきたい場面ではあるが……」

 

 

カンッ!

 

 

はづきさんと亮子さんの会話の側から、3番の岡田さんがサードにライナー性の強い当たりを打ちます。

 

 

バチィッ!

 

 

「えっ?弾いたよ!?」

 

「うわ……。ランナー戻り掛けてたじゃん……」

 

いずみさんの言うように、ランナーは2人共戻り掛けていたので……。

 

『アウト!』

 

サードがそのまま三塁ベースを踏んでワンアウト。

 

「セカンド!」

 

『アウト!』

 

そして二塁へと送球し、ツーアウト。

 

「ファースト!」

 

『アウト!』

 

一塁もアウト……。サードライナーがトリプルプレーに化けましたね。

 

「うわー、ついてないなぁ……。サードがライナー捕ってたら、ワンアウトで済んだのに、打球を弾いたばっかりに……」

 

「ライナーを弾いた事で、向こうにとってはラッキーな展開になっちゃったね……」

 

ラッキー?あのプレーが偶然の産物にしては手際が良いような気がしますね。

 

「ラッキーか……。それにしては手際が良いな」

 

どうやら神童さんも同じ事を思っていたようです。まだ1回なので、まぐれという線は消せませんが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2回表は川口さんが無失点で切り抜け、2回裏。打順は4番の雷轟さんからになりますが……。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

「やはり雷轟は歩かされるか……」

 

「まぁ片岡さんの球は速いだけですからね。ストレートに強い雷轟さんと勝負すれば間違いなくホームランを打たれます」

 

雷轟さんは大豪月さんのストレートを2度もホームランにした実績がありますから、まともに勝負をすれば間違いなくホームランになるでしょうね。

 

「清澄の片岡と新越谷の雷轟……。2人共この春に野球を始めた筈なのに、大きく差を開いているな」

 

「朱里ちゃんが言うには雷轟さんは中学の頃から下積みを続けていたから、その差なのかも……」

 

「多分筋トレの方はもっと前から続けてたんじゃないかな~。それこそ小学生の頃から~」

 

「ウム、借りに筋トレを中学から始めたのなら私のストレートはホームラン等にはならんだろうな。今まで続けていたとして約10年程と見た……」

 

「じ、10年間ずっとって凄いですね……」

 

まぁ和奈さんも似たようなものですがね。2人の違いは野球に多く費やしているか否かでしょうか?そしてセンスは雷轟さんの方に軍配が上がります。

 

「気付かない内にそれが趣味になってそう……」

 

「ともあれそんなスラッガーがいると新越谷側も頼もしく思っているだろうな」

 

「………」

 

(1回のトリプルプレーが気になりますね。サードにいた鏑木さんが打球を弾いていなければワンアウトで済んでいましたが、あの動きは……。これも天王寺さんの仕込みでしょうか?)

 

ランナーがいるこの状況下……間違いなく清澄側は仕掛けてくるでしょう。

 

 

カンッ!

 

 

「これ三遊間抜けるんじゃない!?」

 

「抜けたら長打になるよ!」

 

確かに抜ければ長打になり、雷轟さんは生還出来るでしょう。しかし……。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

サードの鏑木さんによるファインプレーで、帰塁出来ずにダブルプレー。更には……。

 

 

カンッ!

 

 

今度は左中間に打球が飛び、これも抜ければ三塁打になるでしょう。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

これもセンターによるファインプレーでアウト。ハッキリとわかるのはサードとセンターの守備レベルはかなり高い……という事です。

 

「……今のプレーで確信しました。1回裏のトリプルプレーも狙ってやっていますね」

 

「嘘っ!?あのサードライナーの取り損ないが!?」

 

「……にわかには信じられないが、確かにあのサードとセンターの動きは清澄の中でも頭1つ抜けているな」

 

神童さんも今のプレーで前のイニングのトリプルプレーが故意にやっていると確信したようです。

 

「あの2人はバッティングも良い感じですね~。強豪校に入ってもレギュラーを取れるレベルですよ~」

 

「間違いなく洛山には無理な守備だな!」

 

「胸を張って言える発言じゃないだろう……」

 

確かに洛山の選手があのプレーを試みようとすれば、エラーになってランニングホームランになりかねないですね……。

 

「しかしこうなると新越谷が劣勢ですね」

 

「川口がここから清澄の打線を上手く抑えられるかに掛かっているな」

 

「加えて雷轟さんは歩かされている……」

 

(県大会の決勝戦では武田さんが上手く決めましたが、この試合を決めるのは新越谷にせよ、清澄にせよ、誰になるのか見物ですね……)

 

恐らく試合の鍵になるのは宮永さんの打席になるでしょう。投げるのかどうかはわかりませんが、朱里さんと宮永さんの対決の結果=が試合の勝敗に直結しそうです。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。