最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 79

3回裏。新越谷の打順は7番から始まりますが……。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

藤田さん、川口さんと連続で四球になり、ノーアウト一塁・二塁のチャンスを迎えます。

 

「同点のチャンスだね!」

 

「可能なら逆転まで漕ぎ着けたいところだけど、清澄の守備連携はかなりしっかりしてるからねぇ……」

 

「特にサードとセンターには要注意だな。現状は一塁が埋まっているから、併殺も取りやすくなっている」

 

 

コンッ。

 

 

亮子さんの考えと一致しているのか、新越谷は送りバントによってワンアウト二塁・三塁にしてきましたね。

 

「これならヒット1本で2点取れそうだね!」

 

「ただ清澄の守備の前にエンドランを仕掛けるのはリスクが高い気がしますが……」

 

そして1番の中村さんに打順が回ってきますが……。

 

「敬遠か……。一塁を埋める作戦のようだな」

 

「これで満塁になりますし、フォースアウトが取りやすくなる分清澄側としても妥当な判断になりますか」

 

『ボール!フォアボール!!』

 

これでワンアウト満塁に……。

 

 

カンッ!

 

 

2番の山崎さんが打った打球はレフト線へ。本来ならレフト前に落ちて、同点……或いは逆転までいけそうなものですが……。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

サードの鏑木さんによる跳躍によってアウトになり、更にそのまま三塁ベースを踏んでダブルプレーとなってしまいました。

 

「惜っしい~!同点に出来ると思っていたのになぁ」

 

「あの跳躍力は凄いですね。確かに鏑木さんは空手部出身の筈なのに、どうしてあそこまで飛べるのか……」

 

「空手にジャンプっているのか……?」

 

空手についてそこまで詳しくないですが、私の知る限りでは跳躍が必要そうな場面はなさそうですね。あそこまでの跳躍力は鏑木さん自身のものなのか、天王寺さんによる仕込みなのか……。敵に回ると厄介な事には変わりありません。 

 

「いや、それよりも二宮さんがどうして鏑木さんが空手部出身なのを知っているところから突っ込むべきじゃないの?」

 

調べました。

 

「私達白糸台はもう慣れたぞ?」

 

「ウム、私と非道も慣れたぞ!」

 

「元よりただ者じゃないのはわかってましたし、二宮ちゃんの情報網が凄いって春に白糸台と練習試合をした時にわかりましたしね~」

 

「アタシ達は瑞希とチームメイトだったから……」

 

「慣れてしまいましたね」

 

「同じく……」

 

「私と朱里ちゃんに至ってはリトルからの付き合いですし……」

 

何やら私の方を見て内緒話をしているみたいですが、私を挟むのは止めてください。 

 

「あれ?私が可笑しいのかな?」

 

「心配するな田辺。私も君と同意見だ」 

 

「私の事は良いのです。それよりも……」

 

「…………?」

 

「しれっと私達に混じってお菓子を食べている宮永プロに触れるべきではないのですか?」

 

前のイニング辺りから梁幽館の中田さんと陽さんがはづきさんの隣の席に合流し、数分前くらいに神童さんの隣を陣取っている宮永照さんに突っ込むべきではないですか?私の事は二の次でしょう。 

 

「……去年まで宮永先輩と一緒だった私からしてもこの光景は日常だったからな」

 

「美味しい」

 

「か、カオスだ……」

 

和奈さんがボソッと言いますが、これ程までに他校の選手が集結している時点で既に混沌としています。新越谷の影響力と言っても良いでしょう。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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