最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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番外編 二宮瑞希の白糸台生活 夏大会編 1年目 80

4回表。新越谷はどうやら投手を交代するようです。2番手は藤原さんですか……。

 

「投手交代だけじゃなく、守備位置も結構入れ換えてきてるな」

 

他の守備位置としては川口さんがライトに、レフトにいた中村さんがファーストに、ファーストにいた武田さんがサードに、サードにいた雷轟さんがレフトになっています。

 

選手の人数がギリギリな事を逆手に取って、色々なポジションを守れるようにしている訳ですね。部員数が多い私達白糸台ともなると、そのポジションがほぼ専属になってしまいますからね。一部例外もいますが……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

「凄っ!藤原さんっていつからジャイロボールを投げられるようになったの!?」

 

「お披露目したのは全国大会の1回戦からですね」

 

私も直接は見ていませんが、映像を見て予習はしてきています。イメージトレーニングも多分大丈夫でしょう。 

 

「そっかー。アタシは試合だったから見られなかったんだよね」

 

「先発の川口息吹と言い、今の藤原と言い、そして武田、早川と……。新越谷は選手層が薄いように見えるが、投手陣は優秀なのが沢山揃っているな!」

 

「そうですね~。野手のレベルも全国レベルまで成長していっていますね~。一部の選手はその中でもトップクラスかも~」

 

大豪月さんと非道さんの言うように新越谷の投手陣はそれぞれタイプが違い、それぞれの特性を抜きん出るように育成されていますが……。

 

「それでも何人かは拙い部分が見え隠れしてるがな。その辺りが新越谷の今後の課題になるだろう」 

 

「言い方は悪くなるけど、新越谷がここまで勝ち上がってきたのは投手戦を制したお陰な試合が9割を占める。梁幽館や咲桜、美園学院、そして白糸台も投手戦に勝ってきた結果だと思う」

 

中田さんの指摘通り、新越谷の何人かは拙い部分が見えています。具体例を出すと雷轟さんがしたエラーがそうですね。それを陽さんの言う投手戦で制したゲームで誤魔化している……。そのように見受けられます。

 

「まぁ熊谷実業や永水や洛山みたいに打線に火が点く試合もあるけど、格上相手にはどうしても武田、早川、雷轟の3人に依存しがちなのが目立つな」

 

「実力面でも精神面でも、良くも悪くも依存する……か」

 

新越谷でも特に主力となっている3人ですね。打撃方面では岡田さんや中村さん、山崎さん辺りが候補でしょうか……。切れ目とわかる部分で詰まってしまうのも新越谷の課題になるでしょう。ですが……。

 

「この試合は清澄側も新越谷と似た部分が多いから、良い勝負をしているように演出してるね」

 

「清澄は宮永さんと天王寺さん以外はこの春に野球を始めた人ばかりですからね。それよりも……」

 

「もぐもぐ」

 

(宮永プロはすっかり馴染んでいますね。藤原さんがジャイロボールを投げたのを見ても特に反応していませんでしたし、彼女にとっては取るに足らない球……という事でしょうか?)

 

宮永プロはポーカーフェイスですので、いまいち表情が読み難いですね。付き合いが長くなれば、ある程度はわかってくるのでしょうか? 

 

「これも美味しい」

 

……今現状は栗鼠のようにお菓子を頬張っている子供にしか見えませんが、オフの日くらいは……という事でしょう。

 

『アウト!チェンジ!!』

 

藤原さんが3人で締めました。急なジャイロボールへの対応が難しいと見受けられますね。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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