色々な人がいる中、六道さんが私達の前に出て来る。
「中には初めましての子もいるから、改めて自己紹介するね!私は六道響。普段は川越シニアの監督をやってるけど、今日はこの場にいる全員が来年の夏に向けてある事をやってもらう為にここに来たよ」
六道さんの自己紹介に周りが騒然とする。普通に試合をする訳じゃないみたいだね。
「来年の夏……という事は4年に1度やっている県対抗総力戦ですね?」
「流石瑞希ちゃん!……今彼女が言ったように来年の夏は全国大会と併用して県対抗総力戦をするよ。内容について大雑把に説明すると各県の各高校からここ4年の間に一定以上の成績をあげた選手がその県代表の選手として県対抗総力戦に出てもらって、各県代表と試合をして、全国で1番強い都道府県を決めるんだ。前回の4年前は神奈川県が都道府県最強に登り詰めているよ」
県対抗総力戦が何なのかがわからなかった人達も騒然とし始めた。まぁあれってお祭りみたいなものだもんね……。
(前回の県対抗総力戦の覇者である神奈川には海堂学園高校を中心に強力な選手が集まっていたんだよね……。来年こそは埼玉県に頑張ってほしいところだ)
「誰が選ばれる……っていうのは来年にならないとわからないけど、少なくとも今日瑞希ちゃんが連れて来た子達は総力戦のメンバーに選ばれる可能性を秘めているから頑張ってね!」
六道さんの発言に二宮が連れて来た人達は歓喜の声をあげていた。私達新越谷からは何人選ばれるのかも楽しみだ。
「……それでここからが本題なんだけど、今日はここにあるクジを引いてもらってチーム分けをするよ!理由としては総力戦に備えて今まで一緒に野球をやった事のない人達で親睦を深めたり、連携レベルを上げたりする為」
成程……。総力戦に備えて知らない人と同じチームで野球をやる可能性があるし、今の内にその環境に慣れておけ……って訳だね。
「クジには赤と白の紙が入っているから、チームはそれを参照にしてね!」
六道さんはどこからか箱を取り出した。
「じゃあ順番に名前を呼んでいくよー!まずは二宮さん!」
「はい」
どういう順番かはわからないけど、まずは二宮が呼ばれ、そこから私達新越谷のメンバーと二宮が連れて来た人達が一列に並んでクジを引いた。
「くぅ……!私は見ている事しか出来ないのか!?」
「私達は既に引退した身だからな。皆が活躍している場面をこの目で見ようじゃないか」
なんか大豪月さんが交ざりたそうにしてこちらを見ていて、それを神童さんが宥める。そういえばこの2人は何をしに来たんだろうか?
チーム分けの結果私は白チームに属する事になった。他のメンバーは……。
「朱里さんと同じチームですか……。ミット越しで朱里さんの成長を感じるチャンスですね」
「一昨日の敵は一時的に友……ですか」
「頑張ろーね!陽奈お姉ちゃん!!」
リトルシニアでバッテリーを組んでた二宮。白糸台の佐倉姉妹も一緒だ。
「まさか早川朱里と同じチームになるとはね……」
「総力戦で同じチームになる可能性もあるし、良い機会なんじゃない?」
「……私達の修行の成果を早川朱里のバックで見せるとは思わなかった」
シニア時代に何度か戦った三森3姉妹。夜子さんが言っていた修行が何なのかは気になるけど……。
「朱里と同じチームっていうのは心強いわね」
「うん……。朱里ちゃんはシニアでも安心感があったから、星歌も心強いと思うよ」
「朱里ちゃんなら大丈夫だと思うけど、なんか緊張するね……」
息吹さんと渡辺と川原先輩の投手組。
「お~、新井ちゃんも一緒なんだ~?」
「……非道と同じチームとか全く想像出来ないが、まぁよろしく頼む」
白糸台の新井さん、洛山の非道さんの他校上級生コンビ。
「刀条さん、今回は同じチームで頑張りましょう!」
「……そうですね。この場では共闘しましょう」
大村さんと刀条さんの元剣道部コンビ。これで14人。
そして相手となる赤チームは雷轟、清本、金原、友沢、橘、鏑木さん、鋼さん、新越谷から武田さん、山崎さん、中村さん、藤田さん、藤原先輩、川崎さん、主将の14人……。
ちなみに赤チームには天王寺さんと六道さんが、白チームには芳乃さんと藤井先生がそれぞれ監督役も兼ねて支援に入ってくれる。
(打撃力が向こうに偏り過ぎだとか突っ込みたい事はあるけど、とりあえず……)
白チームに一卵性双生児の人達が固まり過ぎだと思います……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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