最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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混合試合!赤チームVS白チーム①

チーム分けが終わったので、それぞれのチームがオーダーをどうするかを考える事に……。

 

「それでどうするの二宮?」

 

「幸い守備方面では心強い味方がいますから、彼女達を軸にオーダーを組んでいきましょうか」

 

やっぱりそうなるよね。後は誰が投げるかだけど……。

 

「朱里さんしかいないでしょう」

 

「えっ?私?」

 

あの猛者達に私のピッチングが通用するとは思えないんだけど……。

 

「他の皆も賛成しているみたいですよ?」

 

二宮に言われて周りを見ると皆が首を縦に振っていた。本当に私が投げるの?あの打撃力に極振りしているようなチームに?心臓に悪いんだけど……。

 

皆の意見や他校の人達の守れるポジションを確認しつつ組んだオーダーは……。

 

 

1番 セカンド 三森朝海さん

 

2番 ショート 三森夕香さん

 

3番 センター 三森夜子さん

 

4番 レフト 非道さん

 

5番 ライト 新井さん

 

6番 ファースト 佐倉日葵さん

 

7番 サード 佐倉陽奈さん

 

8番 キャッチャー 二宮

 

9番 ピッチャー 私

 

 

……という風になった。センターラインとファースト、サードが凄い絵面になっている事には触れない方向でいこう。

 

そして向こうのオーダーは……。

 

 

1番 レフト 金原

 

2番 ファースト 中村さん

 

3番 ショート 友沢

 

4番 ライト 雷轟

 

5番 サード 清本

 

6番 セカンド 鏑木さん

 

7番 センター 主将

 

8番 キャッチャー 山崎さん

 

9番 ピッチャー 武田さん

 

 

……というものだった。本当に打撃方面に隙がなさ過ぎる。武田さんも打率は低いけど、意外性があるから油断出来ないし。

 

(しかし新越谷の二遊間がどちらもベンチスタートなのと鏑木さんがセカンドを守れるのは意外だった……いや、鏑木さんに関しては全国大会で見せたあの守備の動きを見ればそこまで意外でもないのかな?)

 

それならば藤田さんと川崎さんには赤チームの二遊間の動きをよく見ておいてほしいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……しかし敵だと恐ろしいが、一時的にとはいえ味方になると物凄く頼もしいな」

 

「ええ……。特に3~6番はそれぞれ4番を打っていたのよね」

 

「これなら私達の勝ちは揺るがなさそうだぜ!」

 

「いや……それはどうだろうな」

 

「友沢さん……?」

 

「だね~。向こうには朱里と瑞希がいるし、守備方面はガチガチだしね」

 

「……そういえば三森3姉妹がセンターラインを守っているね。これはホームランを打たないと厳しいかも」

 

「シニアでも朱里と瑞希が揃えば鬼に金棒。あの2人からまともに打てたのは和奈くらいなものだけど……」

 

「それもあくまでシニア時代の話……ですね。あれから朱里ちゃんも瑞希ちゃんもそれぞれ成長してるし……」

 

(あの川越シニアOGの人達がそこまで言うなんて……。朱里ちゃんと二宮さんが同じチームと試合をする最初で最後のチャンス。同じ捕手として二宮さんの朱里ちゃんの力の引き出し方を学ばなきゃね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃんけんの結果、先攻は赤チームだ。

 

『1番 レフト 金原さん』

 

(よーし!絶対に朱里から打ってやる!)

 

(いずみさんは未だに朱里さんのストレートに見せ掛けた変化球に対応が出来ていない……。ですが油断せずにいきましょう)

 

(もちろん。元より私は誰1人として油断なんてした事がないよ)

 

私は基本的に二宮とサインのやり取りをしない。リトルシニア時代二宮は常にアドリブで私の球を捕っていたのだ。……冷静に考えるとこれって可笑しいよね?

 

(コースは外角の真ん中付近。それなら私が投げる球は……!)

 

金原に対する1球目。私が投げたのは全力ストレートだ。

 

『ストライク!』

 

(うっひゃ~。間近で見るとこのストレートはヤバいね。今まで見た球の中では速い方だけど、これはただ速いだけじゃないもん)

 

金原が戸惑っているところを見ると金原自身にはまだ攻略はされてないみたいだ。

 

(遊び球なしの3球勝負でいきましょうか)

 

(当然)

 

2球目、3球目と続けて全力ストレートを投げる。コースは多少変えているけどね。

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

(あちゃー、3球で終わっちゃったか……。出来ればもうちょっと粘りたかったなぁ)

 

まずは藤和のリードオフガールを3球三振!どんどんいこう。

 

『2番 ファースト 中村さん』

 

次は中村さんか。彼女とは練習で何度も1打席勝負をしてきたけど……。

 

(こういった空気感の中での勝負は初めてだ……。気合を入れていかないとね)

 

(これが正真正銘朱里ちゃんとの真剣勝負……。今までの1打席勝負とは違う緊張感やね。面白いやん!)

 

中村さんは好戦的な笑みをこちらに向けていた。ジャンキーな人多くない赤チーム?

 

(中村さんはいずみさんから長打力を引いた感じの選手……と見ている限りでは思っていますが、何が切欠で化けるかわからないですね)

 

(実際中村さんとの勝負はいつ負けても可笑しくないものばかりだった……。全勝出来ているのが奇跡なくらいだ)

 

私はチームメイト相手でも全力で投げる人間。二宮が構えているコースは外角高めか……。それなら投げるのは……!

 

(この球の軌道は……!)

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

おっとっと……。軌道を読まれたかな?まさか……。

 

(まさか朱里さんのナックルカーブをいきなり当ててくるとは思いませんでしたね。流石新越谷で1番ミートがある選手です)

 

それなら次は……!

 

『ストライク!』

 

(フォークボール……。朱里ちゃんってこんなに球種が豊富やったんやね。でも私も負けんよ!)

 

フォークを空振りさせたけど、中村さんは更に闘志を剥き出しにしていた。これは一歩間違えたら確実にヒットを打たれるやつじゃん……。

 

(二宮は2球目と同じコースにミットを構えている。それなら私は……!)

 

私は二宮のミットに届くように3球目を投げた。

 

(球が落ちてくる……。フォークボールかいな?それなら打つ!)

 

 

カンッ!

 

 

「サード!」

 

中村さんが打った打球はサードへ。

 

「任せてください!」

 

サードにいる佐倉陽奈さんが綺麗に捌いてツーアウト。

 

「どんどん打たせていきましょう」

 

「もちろん。頼りにしてるよ」

 

相変わらず内野とセンターは一卵性双生児が蔓延っているけど、味方としては頼もしい限りだね。




遥「まさかまさかの混合チームでの試合開始!」

朱里「来年の夏に向けた催し物みたいだけど、まさか雷轟とチームが別れるとはね……」

遥「もしかして朱里ちゃんと別チームになるのは初めて?」

朱里「番外編で似たような事をする予定ではあるから、その辺りはノーコメントかな」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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