最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

1177 / 1797
混合試合!赤チームVS白チーム⑨

「朱里のリードで三森朝海を三振させるとはな」

 

「ブルペン捕手をした事があるらしいですし、朱里さんも性格的に捕手向きではありますから、最低限の捕球力があるのなら捕手としてもやっていけるでしょう」

 

(尤もそれで食べていけるかと問われたら否ですがね。2番手としてそれなりに……といったところでしょうか)

 

「ヨミちゃんのあの球もしっかりと捕ってる……。朱里ちゃんって捕手も出来たんだ?」

 

「朱里ちゃんは何度かブルペン捕手をやった事があるから、この試合はその延長線上なのかな?」

 

「あれ程なら早川さんを捕手の2番手にしても問題なさそうですね。白糸台の名捕手の二宮さんも認めているみたいですし」

 

「それなら今後朱里ちゃんには捕手の練習もさせた方が良いんですかね?」

 

「それは本人次第でしょう。早川さんは投手ですし」

 

(……新越谷の監督さんと川口芳乃さんが朱里さんを2番手捕手として起用する流れになりそうですね。投手と捕手の両立はやるとなれば大変でしょうが、頑張ってください朱里さん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんか私が捕手の練習を本格的にしなくちゃいけない気配を感じたよ。私自身が名乗り出たからそれは良いんだけどね。新越谷の投手も優秀な人達が増えてきたし。

 

(それはさておき、次は三森3姉妹の中で1番パワーがある夕香さん……。県大会決勝戦の時の彼女は武田さんのあの魔球や強ストレートで上手く打ち取っていたイメージがある)

 

とりあえず私は5の指を示して強ストレートを要求する。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

おお……。球も走ってるし、制球力も良くなってる。やはり全国大会を通じて大きく成長してるね。次はカットボールのサインを出す。

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

カットボールに付いてきたか……。それなら1球際どいコースにあの魔球を。入っててくれたらそれで良し。

 

 

ズバンッ!

 

 

(低い……。ボールかな?)

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

(嘘っ!?入ってたの!?)

 

判定はストライク。彼女もボールだと思って振らなかったからこれは儲けだね。

 

(連続三振……。出来が良過ぎる気がするけど、その辺りの事を気にしても仕方ない。主審のストライクゾーンの裁定も試合に勝つ為に必要な事だからね)

 

私も影森戦でそれを学んだ。投球テンポから影響される主審のストライクゾーンの裁定を……。武田さんには早めのテンポで投げてもらっているから……というか私が速攻で出したサインをノータイムで頷いてくれている訳だ。それで良いのか武田さん……。

 

『3番 ライト 三森夜子さん』

 

このまま勢いに乗せてくれたら良いんだけど……。とりあえず低めにストレートのサイン。

 

 

カキーン!!

 

 

(初球打ち!?しかも当たりが大きい!)

 

その当たりはセンターへと伸びていく。えっ?もしかしてホームラン!?

 

『アウト!』

 

ギリギリのところでセンターが追い付いてアウトとなった。ふぇぇ。助かったよぅ……。

 

(危なかった。まさか3姉妹の中で1番非力な夜子さんがあそこまで飛ばすなんて……。二宮といい非力な選手が成長し過ぎ!2人共私よりもパワーがあるんじゃないの!?)

 

ともあれ1打席目はなんとかやり過ごした。二巡目に備えて対策を取る必要がありそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3人で終わったか。朱里も武田も中々やるな」

 

「しかし今のままでは二巡目で通用しません。その辺りの事を朱里さん達がどう対策するか見物ですね」

 

(朱里さんが捕手として開花するかどうかも見物と言えば見物です。これは案外山崎さんもうかうかしていられないかも知れませんね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2回表。この回も新井さんのストレートは大豪月さんを越えそうな勢いで投げているけど……。

 

 

カキーン!!

 

 

4番の清本と。

 

 

カキーン!!

 

 

5番の雷轟が連続で新井さんのジャイロボールを捉えてホームラン。清本は普段から大豪月さんのストレートを見ているし、雷轟も元々ストレートには強い。コース次第とはいえこの2人とまともに勝負すると打たれるのを新井さんも学んだだろう。

 

(それにしてはあっさり打たれ過ぎな気もするな……。まさか本人もそのつもりで投げている?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新井さん、大丈夫ですか?」

 

「ああ、問題ない。心配掛けて済まないな山崎」

 

「遥ちゃんと清本さん……。この2人は今後歩かせますか?」

 

「いや、勝負でいく。これは練習試合だし、今後私があの2人を捩じ伏せる事が出来ないのならば白糸台のエースとしてやっていくのは難しくなるからな」

 

「新井さん……」

 

「だからこの試合で私がどこまでいけるか見守ってくれよ。おまえも二宮に負けていない実力を持っている……という事は前の回でわかっているからな」

 

「……はい!」

 

(私の球を捕ってくれている山崎の為にも、神童さんの後釜を努める為にもこの試合は負けられない……。全国大会の準決勝では私が冷静じゃなかったから負けてしまい、先輩達の夏を終わらせてしまったんだ……。そのリベンジをする程の実力を身に付ける方法をこの練習試合で私なりの解答を見付けるんだ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連続でホームランを打たれた新井さんはそれで崩れる事はなく、後続をしっかりと抑えた。私?3球で終わったよ。




遥「私達赤チームが先制!」

朱里「清本と雷轟の連続ホームランだね」

遥「このまま勝たせてくれるかな?」

朱里「どうだろうね。向こうもまだまだ様子見の段階だし」

遥「果たして新井さんから打つ事は出来るのか!?」

朱里「私も三振しちゃったしね……」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。