最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

1181 / 1797
投稿が遅れて申し訳ない。実は間違えてこの次の話を投稿してしまったのです。なので次回投稿する話のラストの部分を修正して明日それを投稿して、

本来投稿する話を遅めに投稿しました。まぁ誰も見てないよね……?


混合試合!赤チームVS白チーム⑬

『2番 レフト 三森夕香さん』

 

「タイムお願いします」

 

私はタイムを取って息吹さんの元に駆け寄る。

 

「大丈夫?」

 

「え、ええ。なんとか……」

 

(動揺しているようにも見えるけど……。ここで山崎さんや二宮ならなんとかして息吹さんを宥めるんだろう。とはいえ捕手素人の私に出来る事は限られている訳で……)

 

「ピンチは継続しているけど、ツーアウトだから思い切って投げてね」

 

息吹さんが頷いたのを確認してわたはポジションに戻る。私に出来るのはこれくらいなんだ。ここで息吹さんが立ち直れないのなら私が捕手に向いていないだけ……。そう割り切っていこう。

 

『ボール!フォアボール!!』

 

しかし夕香さんを相手に1球もストライクを入れる事なく四球で歩かせてしまう。

 

(やはり私じゃ立ち直らせる事なんて出来なかったのかな?私程度だとブルペン捕手が関の山なのかな……?)

 

(ストライクが入らない。私が打たれるだけじゃなくて朱里にまで重荷を背負わせて迷惑を掛けてしまった……。しかもまだ一塁・三塁のピンチだし)

 

『3番 ライト 三森夜子さん』

 

(バッテリーから動揺が見える……。それなら私が試合を決める)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「同点になった上に一塁・三塁でチャンス継続だな」

 

「あの様子だとあと2点は取れそうですが……」

 

(ここから同点で済ませる事が出来るかどうかは朱里さんの采配次第……。私達白チームがここで勝ち越しを許すと試合が決まるでしょう。朱里さん達がピンチを凌げるかどうか……見定めさせてもらいますよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘆いても今の状況が変わる訳じゃない。

 

 

バンッ!

 

 

私は息吹さんの動揺を抑えてもらう為に、私自身にも渇を入れる為にミットをグーで叩く。

 

(朱里……?)

 

(あれこれ考えても仕方ない。私のミットに思いっ切り投げて!)

 

ここからの私はサインを出さず息吹さんの力を信じる事にした。悪足掻きはもう止めたんだ。

 

(さっきのミットの音を聞いて私も落ち着いた……。そうよね。投手の基本中の基本として捕手に向かってボールを投げる。今の私はそれで充分よ。打たれたのなら私もまだまだ……って事なのよ!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

(これは……!)

 

夜子さんはスイングをしていない。彼女のバッティングスタイルから察するに見送っているだけの可能性もあるけど、そんなの関係ない。

 

(今の息吹さんが投げたストレートはこれまでとは違う……。投手としての意地、負けたくないという気持ちが籠ったストレートだ)

 

(負けられない……。負けたくない!)

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!』

 

先程までの息吹さんの動揺はどこかにいったようで一安心。それにしても息吹さんにもこんな一面があるんだね……。

 

(追い込んだけど、夜子さんはここからが本番だよ。どんどん投げていこう!)

 

(ええ!)

 

『ファール!』

 

3球目に投げたストレートも。

 

『ファール!』

 

次に投げたシンカーも。

 

『ファール!』

 

その次に投げたあの魔球も夜子さんは打ってくる。でもファールにしかなってないのはもしかして……。

 

(どういう事……?あの投手、これまでとは違う。何があったっていうの……?)

 

(私はチームで必要とされているから、このマウンドに立っている……。痛打されたからっていつまでも落ち込んではいられないのよ!)

 

『ファール!』

 

(どんどんタイミングがずれていく……)

 

(これはもしかして息吹さん……)

 

もしやと思って私はど真ん中にミットを構える。それを見た息吹さんは振りかぶって投げた。その球種は……。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

ストレート。しかもかなり勢いのある球だった。

 

(今投げたストレートは今までで最高のストレートだった。球速自体は遅いままだけど、これはもしかしてとんでもない球を編み出したんじゃ……?)

 

何はともあれ同点止まりで済んだので、息吹さんのところに駆け寄り声を掛ける。

 

「ナイスピッチ」

 

「朱里のお陰よ。ありがとう!」

 

なんか礼を言われちゃったぜ……。私は息吹さんを信じていただけなのにね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん……」

 

「気にする事はないよ。夜子もナイスバッティングだったよ!」

 

「でもストレートで三振しちゃった。球速そのものは遅い方なのに……」

 

「早川朱里がミットを叩いてから急に調子が良くなったように見えるけれど……」

 

(それを差し引いても夜子を三振させるなんて。川口息吹……。私達3姉妹は今後貴女をライバルだと認識するわ)

 

「ひとまず同点に出来て良かったですね」

 

「ああ。この調子で逆転までいきたいものだ」

 

(川口息吹さんがどこまで投げるかによりますが、今の彼女と朱里さんの相性を考えると最悪引き分けを視野に入れないといけませんね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6回表……。クリーンアップから始まるこの回が実質最後のチャンスと言っても良いだろう。しかし……。

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

新井さんのジャイロボールを雷轟がホームランを打って以降まともに当てられていない。3番の川崎さんも三振に倒れてしまう。

 

『4番 サード 清本さん』

 

だったらただ2人当てている清本と次の雷轟の打席に期待をするしかないね。




遥「同点に追い付かれたものの、息吹ちゃんの覚醒によって後続を打ち取ったよ!」

朱里「本当に助かったよ……」

遥「次回は清本さんと私で新井さんを攻略に!」

朱里「打てると良いね」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。