最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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それぞれの捕手理論

試合が終わりそれぞれが休憩している中、何人かはそれぞれのポジションについて自分なりの理論を話し合っていた。今私がいるのは山崎さん、非道さん、二宮の捕手理論の陣営だ。

 

「……すると非道さんは投手のスタイルに任せているんですか?」

 

「そうなるね~。まぁ尤も私は今年に入るまでは大豪月さんみたいな人としか組んだ事がなかったから、黛ちゃんの存在って実は勉強になったりするんだよね~」

 

「投手のスタイルに任せる……」

 

「私が言うのもなんだけど、山崎ちゃんは難しく考え過ぎだよ~。捕手の仕事量は全ポジションの中で1番多いかも知れないけど、それを意識して他を疎かにしてしまったら意味がないからね~」

 

「他……と言いますと?」

 

「まぁ基本中の基本である相棒投手の状態や、このコンディションならどこまでいける……とか。私はまずそこを考えてから次にいくけどね~」

 

「成程……」

 

非道さんは普段何を考えているかわからない雰囲気を醸し出すけど、当たり前の事やそれ以外の……捕手として大切な事をしっかりと考えているのが今ので伝わった。人間関わらないとわからない事が多いよね。

 

「早川ちゃんはどうだったかな~?」

 

「はい?」

 

「今回捕手をガッツリとやってみて~」

 

非道さんに捕手についての感想を聞かれた。山崎さんも二宮も私の方を見ている。そんなに見られたら緊張しちゃうじゃん!

 

「そうですね……。私自身味方投手の投げる球の捕球で精一杯だった部分もありますが、その中で私が学んだのは味方投手をどう立ち直らせるか……でしょうかね」

 

「おっ?と言うと~?」

 

「武田さんや息吹さんがピンチの状態に陥ってパニックになった時に私の立場だったらどうするのが効果的か……と考えてそれを伝えただけなんですが、2人はそれで上手く立ち直って、それを私のお陰だと言ってくれたんです」

 

「成程~。普段のポジションが投手である早川ちゃんだからこそ見れる部分だね~。参考になったよ~」

 

えっ?これで参考になったの?本職の捕手からしたら割と当たり前のような気もするんだけど……。

 

「早川ちゃんはこれで本当に参考になってるか……って思っているかもだけど、少なくとも私は新たに捕手として学べた部分はあったよ~。だから自信持っても大丈夫~」

 

「非道さん……」

 

この人器大き過ぎない?思わず感動しちゃう!

 

「朱里さんなりに頑張った結果だと思いますよ。投手能力もあるでしょうが、捕手デビューで2失点で済んだのは価千金です」

 

「二宮……」

 

二宮がそう言うならそうなんだろうか?いまいち自信が持てない……。

 

「……そうだね。私も捕手として朱里ちゃんには負けられないって思っちゃった。もしも私が怪我とかしちゃったら新越谷をよろしくね!」

 

「えっ?山崎さん?」

 

待って?たった1回捕手をやったからってその評価は早過ぎない?

 

(しかし朱里さんは本当に捕手に向いているかも知れませんね。元のポジションが投手なので両立は困難ですが、もしも完璧にこなせるようになるのならばプロが放っておかないでしょう)

 

「早川捕手が誕生した瞬間だね~」

 

ちょっ!?持ち上げるの止めて非道さん!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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