最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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遂に私が書いている小説の中で最長の話数になってしまったぜ……。


ライバル認定

「早川朱里……」

 

私の事をフルネームで呼ぶのは三森3姉妹と茶来しかいない。グラブを取る手が重なったのは三森3姉妹の内の……三女の夜子さんだった。夜子さんは普段から帽子を被っているから、見分けが付きやすいね。

 

「三森……夜子さんだよね?夜子さんもこのモデルのグラブを?」

 

「そう……。早川朱里は知ってると思うけど、私は投手もやっているから……」

 

今夜子さんが言ったようにシニアで彼女は投手をやっていた。速いストレートと姉達の守備を信頼した打たせていくスタイルのピッチングを上手く使い分けていた……というのが私の印象だった。

 

「早川朱里と一緒にいるのは……武田さんと川口息吹さん」

 

「私達の事も覚えててくれてるの!?」

 

「当然。武田さんは県大会の決勝戦で私達美園学院を苦しめたし、川口息吹さんは混合試合で根性のある球を連発していた。私は結構根に持つタイプの人間だし、姉さん達も3人の事はライバルとして認めている……」

 

「私達が……ライバル……!」

 

実力者にライバルとして認めてくれるのってなんか嬉しくなるよね。特に息吹さんは嬉しそうにしているのが伝わってくる。武田さんもより顔に出ているから、その気持ちも感じている。

 

「混合試合では一緒にプレーしたりしたけど、私達は敵同士。いつ当たるかはわからないけど、秋大会では負けない。勝つのは美園学院だから……!」

 

「私達新越谷だって負けないよ!」

 

「武田さんの言う通り、負けるつもりはないよ」

 

油断慢心は一切ないけど、それでも確実に勝利を拾える程余裕はない。こういう時に普段から常勝している梁幽館や咲桜、美園学院とかが羨ましいね。

 

「……それはさておき、早川朱里はシニアリーグの世界大会はどうするつもり?」

 

話題を変えて夜子さんは私が世界大会に参加するのかを聞いてきた。

 

「それは秘密。3月になればわかるよ」

 

「そう……。まぁ仮に早川朱里が参加せずとも川越シニア出身の人達や各県の強豪シニア出身の人達もいるから、今年度の世界大会も日本代表はレベルが高いと思う」

 

それはそう。生半可なチーム力だと日本代表は決して負けないだろう。二宮、清本、友沢、金原と川越シニア出身だけでトップクラスの結果を残しているメンバーだもの。

 

「脅威になるのはやはりアメリカ代表かな?あそこには大活躍している日本人もいた筈だし」

 

金原みたいなリードオフガールがいたり、清本レベルのスラッガーだっているし、投手力も隙がない。例年通りならアメリカと当たるのは決勝戦だけど……。

 

「あとは韓国やキューバも力を付けてきてるし、オーストラリアも個性的だった」

 

「まぁ何にせよ勝つのは日本代表だよ」

 

「それは同意。……姉さん達から催促が来たから、私は行く。大会でまた会おう」

 

そう言って夜子さんは私達から離れていった。グラブ買わなくても良かったのかな……?

 

「私達……負けていられないね」

 

「そうね……。ライバルって言ってくれたんだもの」

 

武田さんと息吹さんから闘志が伝わってくる。これまでの経験を得て成長速度が凄まじいのがこの2人だったりする。あとは藤原先輩も。3人共投手もやる訳だし、私も負けてはいられない。

 

(その為に私は……!)

 

自分に出来る事は全てこなすつもりだ。それが新越谷高校の勝利に繋がるんだとしたら尚更ね。

 

(3日後の合宿……。そして月末から始まる秋大会。最高の結果を目指して頑張りたいね)

 

夜子さんにも啖呵切っちゃった訳だし。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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