最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

1198 / 1797
霧島神境からのお出迎え

連想ゲームを続けていく内に目的地である霧島神境の前までバスが到着した。

 

「神代さんからもらった地図によるとあの階段を登って行った先に霧島神境があるらしい」

 

ここからは主将が神代さんからもらった地図を頼りに先導して進む事になる。凄い階段だな……。先が全く見えない。

 

「あ、あの階段を登るのかよ……!」

 

「果てしなく上に続いているわね……」

 

「あ、足腰を鍛えるにはもってこいだよ!」

 

芳乃さんのそれはフォローになっているのかな……?

 

「とにかく登りましょう。先方も待っている事ですし」

 

「そうですね」

 

藤井先生が主将に指示を出して、邪魔にならないように私達は一列に並んで登る。

 

ザックザックと階段を登る足音のみが響く。

 

(な、なんでこんなに静かなんだ……?)

 

(この空気でお喋りなんて出来ないわよ……)

 

沈黙が続き、黙々と階段を登る私達。滅茶苦茶シュール。

 

(ああーっ!こんな静かな空間耐えられない!!)

 

(ちょっ、雷轟落ち着いて。向こうではもっと静かにしなくちゃいけないかも知れないんだから!)

 

雷轟や川崎さん、武田さんはこの静かな時間に対して騒ぎそうになっていた。罰当たりな行動は慎もうね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

階段を登り続けて約20分。沈黙した時間にも終止符が打たれ……。

 

「た、多分あれがそうかな?」

 

「な、長かった……」

 

「体感2時間くらいに感じたよ……」

 

「実際は20分くらいだけどね」

 

登った先に大きな社が見える。あそこに神代さん達がいるのだろう。そう思っていると扉が開かれた。

 

「あっ、もしかして新越谷野球部の人達ですかー?」

 

社から出て来たのは褐色肌の少女だった。確かこの人は……。

 

「は、はい……」

 

「お待ちしてましたよー。中にご案内しますので、着いて来てください」

 

そう言った少女を先頭に私達は後に続く。歩いていると雷轟が話し掛けてきた。

 

(あんな小さな子が住んでるんだね……)

 

(いや、あの人私達よりも年上だから……)

 

(そうなの!?)

 

(まぁあの見た目じゃ勘違いするのも仕方ないけど……。不用意な発言には気を付けてね)

 

(わ、わかったよ)

 

広間を歩き、1番奥まで進むと5人の少女達がこちらを待っていた。

 

「ようこそ、おいでくださいました新越谷野球部の皆様。本日から約4日間、精一杯おもてなしさせていただきますね」

 

そう言って挨拶してくれたのは神代さん。

 

(巫女さんだ……!)

 

(そうだね)

 

神様を祀る神境だって場所なんだから、巫女服を着ていても不思議ではないけどね。まぁ全国大会でユニフォーム姿の神代さん達を見た後だから余計に違和感バリバリである。

 

「今日は来てくださってありがとうございます」

 

「こ、こちらこそ招待してくれてありがとうございます!」

 

神代さんと主将が挨拶を交わすが、主将の方はガチガチ。主将って案外緊張しやすいのかな?

 

「試合で私達の半分は知っている人もいますが、初対面の人達もいらっしゃいますので、自己紹介をさせていただきます」

 

自己紹介の流れを作っているのは石戸さんの……お姉さんの方かな?夏大会では見ていなかったから、去年の永水で活躍していた内の1人だろう。

 

「では私から……。石戸霞です。この度は霧島神境へと足を運んでくださりありがとうございます。今は大学の方に通っていますが、野球の方でも新越谷のサポートが出来ればと思います」

 

私達のサポート……というのは恐らくこの合宿においてのサポートだろうね。本来なら私達敵同士だし……。

 

「私は薄墨初美ですよー。今回は楽しい合宿にしましょうね」

 

先程の褐色肌の少女……薄墨さんも石戸さんのお姉さんさんと同い年で去年は4番を打っていた。

 

「……ちなみに私も大学生ですよー」

 

『えっ!?』

 

「今私が大学生だって事に驚いた人は練習を厳しくしますから、覚悟してくださいねー」

 

薄墨さん、背が低いのを気にしてるのかな……。

 

「次は私ですね。狩宿巴です。3拍4日という短い間ですが、お互い有意義になる合宿にしましょう」

 

その次に自己紹介をした狩宿さんも石戸さんのお姉さん、薄墨さんと同い年の大学生。彼女は堅実な守備を売りにしており、内野のポジションを得意としている。

 

「私達とは夏大会で当たりましたが、改めて。石戸明星です。先程紹介した霞さんとは従姉妹の関係です」

 

姉妹ではなく従姉妹だったか……。宗家分家の関係性なんだろうか?

 

「十曽湧です!大会ではお世話になりました!」

 

十曽さんは薄墨さんと同じく元気なイメージがある。褐色ではないけど……。

 

「……滝見春。よろしく」

 

滝見さんは物静かな人だ。黒糖をもぐもぐと食べている。習慣なのかな?

 

「では次は私達が……」

 

こちらの自己紹介は割愛!

 

「……では自己紹介も終わったところで練習に入りましょう。一応私達新越谷でも練習メニューは考えてきていますが、そちらも何かやりたい事とかはありますか?」

 

「そうですね……。永水の合宿は毎年他校の人達との練習メニューと私達永水の練習メニューを合わせて練習していますから……」

 

「でしたらスケジュールを組みましょうか。その方がお互いにやりやすいでしょう」

 

「助かります」

 

……との事で藤井先生が石戸霞さんと練習メニューを組んでいる。

 

「ど、どんな練習になるのかしら……」

 

「深く考えないようにしよう……」

 

「なんだかワクワクしてきたよ!」

 

「私はドキドキしてきたわ……」

 

多種多様な反応を見せている新越谷の面々。私も少し緊張している。

 

(今からここで合宿を始めるんだな……。気合いを入れないとね)

 

この合宿で何か得られたら良いんだけど……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

  • 見たい
  • 見たくない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。