最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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当小説を書き始めて早半年……。時が経つのは本当に早いと感じている今日この頃です。

番外編も同時に投稿していますので、興味がある方々は見ていってください。


神代の神様

「お待たせしました」

 

神代さんを取り囲んでから数分。石戸霞が私に声を掛けてくる。本当に神様を降ろしたのかな?

 

「……初めまして」

 

神様が取り憑いた神代さん。雰囲気が全然違うのが伝わってくる。しかも……。

 

(なんて威圧感だ。全国大会で対峙した時に感じた『それ』とは段違い。呑まれてしまう……!)

 

「ど、どうも……」

 

「貴女は燕の子……ですね?」

 

燕……?もしかして母さんの事?確かに母さんの高校時代と一時期のプロ時代に投げられたその球は燕の如く勢い良く上に上がっていくとも言われていたけど、まさかそれなの?

 

「は、はぁ……」

 

「成程……。道理で雰囲気が彼女に似ている訳です。それで貴女の中に潜んでいる闇を私の力で祓えば良いのですか?」

 

どうやらお祓い云々はこの神様が憑依した神代さんがなんとかするみたいだけど……。

 

「……いえ、相談に乗ってほしい事があります」

 

「相談……ですか?」

 

私はこの合宿が始まる前に見た夢の事を目の前の神代さんに話した。

 

「ふむ……。それで貴女はどうするつもりですか?」

 

「……私としてはこの夢と向き合っていこうと思います。恐らくこの夢には続きがあるでしょうから」

 

恐らくあの時から中学……川越シニアに進み、雷轟と出会い、あの人とも出会い、今の私の投球スタイルに進化して、リトルの世界大会で様々なライバルと切磋琢磨して……。

 

多分あの時の分岐点とかも見えるんじゃないかとも思っている。

 

「……それならばそれを祓うのは無粋なのかも知れませんね」

 

『!?』

 

神代さんの発言に反応したのは六女仙の人達。私の闇を祓うつもりで神代さんに神様を憑依させたのに、それを行わないのだから。

 

「そうですね。私はこれ等を受け入れようと思います」

 

「……その心は?」

 

神代さんの問いに六女仙の人達も耳を傾ける。そんなに気になる?

 

「……私はそれを乗り越えなくてはいけないと思うんです。例え私が2度と野球が出来なくなったとしても、更なる成長を遂げたとしても、私は夢で見たものをヒントになにか掴めると感じたから」

 

「……貴女は己の闇を受け入れると?」

 

「まぁそう……なりますかね?私自身これが闇とは限らないとも思いますが」

 

「……なら貴女の行く末をこの器と共に見守っています」

 

「ありがとうございます。今回は私の為にわざわざ来てもらってすみませんでした」

 

「これからも頑張ってください」

 

その言葉を最後に神代さんはドサリと倒れた。憑いてた神様がいなくなったのかな……?

 

「朱里様……」

 

「……私はやはりこの問題は自分自身で解決しようと思っています」

 

「そう……ですか」

 

「それにもしも1人で抱えるのが無理になっても私には新越谷の仲間がいますから、皆さんの手を借りる訳にはいきません。全国出場したら敵な訳ですし」

 

「…………!」

 

(茜様……。貴女のご息女はこんなにも頼もしく成長しております。私達がどうこうする……というのがそもそもの間違いだったみたいです)

 

「……では私はこれで失礼しますね?」

 

「……はい。残り2日間頑張りましょう」

 

「お互いに……ですよ」

 

さて、明日からの練習も頑張るぞ!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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