六道さんが戻ってくるまでの間、息吹さんにに木虎と初野の紹介をする。
「木虎、初野、こちらは私と渡辺が通ってる新越谷高校の野球部部員である川口息吹さん。ポジションは私と同じ投手と外野手だよ」
「川口息吹よ。よろしくね」
「木虎藍です。ポジションは捕手で、サブポジションとして二塁手と外野手を守れます。朱里先輩とは何試合か一緒にバッテリーを組んでいました。川口先輩、よろしくお願いします」
「初野歩美です!シニアでレギュラーを取れたのは僅か3ヶ月だったけど、セカンドの守備をやってます!サブでも内野全般いけます!私も藍ちゃんも新越谷に受験して、野球部に貢献したいと思っています!」
互いに軽く自己紹介を済ませたところで、六道さんが戻ってきた。
「ごめ~ん!1人しか連れて来る事が出来なかったよ……」
そう言いながら六道さんが連れて来たのは金髪の少女だった。身長は二宮より少し低いくらいかな?清本よりかは大きい。
「おっ、双葉じゃん!今日も相変わらずもふもふだね~♪」
「金原さん、お疲れ様です。二宮さんと清本さんと渡辺さんもお疲れ様です」
いきなり金原が双葉と呼ばれる少女の髪をもふもふしていた。なにこの光景?
「朱里ちゃんは会うの初めてだよね。この子は今年入った新人で、3年生の引退後にレギュラーの座を勝ち取った実力者だよ!」
(3年生が引退した後に即レギュラーとは……。中々の実力者と伺えるね)
「黒江双葉です。私は中学1年生ですので同じ高校でプレーする事は出来ませんが、金原さん達から早川さんの噂は予々お聞きしています」
木虎と同様にクールなイメージがある。黒江さんは中学1年生だよね?なんか二宮を見ているみたいなんだけど……。
あと私の噂ってなにかな?おいそこの金髪高校生、目を逸らすな!
「……早川朱里だよ。金原達から聞いているとは思うけど、川越シニアのOGなんだ。よろしく」
「はい。よろしくお願いします」
黒江さんは軽く頭を下げる。第1印象だけだと二宮の亜種を見ているみたいだ……。
「黒江さんと私が会うのは初めてだって言ってたけど、渡辺は会った事があるの?」
ふと疑問に思った私は渡辺に聞いてみる事にした。
「う、うん。星歌が野球部に入るまでは川越シニアに時々顔出ししてたから、双葉ちゃんとは何回も練習した事があるよ」
「成程ね」
渡辺の話から予測すると黒江さんのポジションは投手か外野手、或いはその両方ってところか……。
「やっほー双葉ちゃん!」
「お疲れ様です」
初野との仲も良好である。まぁ初野は人当たりも良いし、大抵の人と仲良くなれるよね。
「お疲れ様。双葉ちゃん」
木虎が笑顔で黒江さんに挨拶をする。良い笑顔だな……。
「……どうも」
それに対して黒江さんは冷たい表情で挨拶を返す。ギスギスしてるけど、大丈夫?
「相変わらず双葉って藍に冷たいよね~☆」
「顔出す度に見ている光景ですね」
金原と二宮曰くこの光景は日常らしい。私が言えるのは木虎は既にシニアを引退してるので、会う機会は少なめで幸いって事だろう。
ちなみに木虎の対人欲求は年上には舐められたくない、同い年には負けたくない、年下には慕われたい……だそうだ。今もなお泣きそうになっているのは黒江さんには慕われたいのに、冷たくされてショックを受けているのだろう。
「集まったのは合計10人か……。それなら5対5のミニゲームになるかな?」
「5対5のミニゲーム……。あれか~」
「守備力の時は結構考えてポジションに付かないといけないもんね……」
「私と六道さんは捕手なので、余り関係ありませんね」
川越シニアでも時々やっていたミニゲーム。渡辺も黒江さんもこのミニゲームは経験済みのようだ。
「知らないのは私だけなのかしら……?」
「息吹さんにはチーム分けの後に軽く説明するね」
チーム分けの結果、Aチームは二宮、金原、橘、息吹さん、黒江さんの5人。Bチームは渡辺、清本、木虎、初野、私の5人となった。ちょっと戦力差がキツいな……。清本がいる分ギリギリバランスが取れていると思いたい。ちなみに六道さんは審判に回っている。
Aチームの投手は橘、Bチームの投手は渡辺となった。
「じゃあジャンケンで先攻後攻を決めてね!」
数回のジャンケンの結果、私達は後攻。向こうの面子に渡辺のピッチングが通用するか否かで結果が変わりそうだ。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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