3回戦まであと3日。今日は3回戦用にオーダーを決めるんだけど……。
「雷轟は今回偵察をお願いね」
「いきなり何故!?」
多分歩かされるからだよ。2回戦のようなホームスチール作戦はあくまでも奇襲でしかなく、読まれてしまってはただの暴走になってしまうからね。
「今後の為にも偵察は経験しておいた方が良いと思うよ?それにここからは1回戦、2回戦よりもワンランク上以上の相手しかいないしね」
芳乃さんのフォローで雷轟は渋々納得してくれた。ありがとう芳乃さん。君には頭が上がらないよ本当に。
「オーダーを考えるのは3回戦のミーティングが終わってからにしようか」
「……それもそうだね」
あとは誰が雷轟と一緒に偵察に行かせるか……という問題もあるな。
「3回戦の相手は稜桜学園だよ!」
「無名ではあるものの、1回戦と2回戦を勝ち進んでいる勢いのある学校だよ」
夏大会で言うところの馬宮高校と同じだね。
「エースの泉さん、捕手の高良さん、二遊間の柊姉妹を中心にチームワークも抜群だから、注意が必要かもね」
「だがうちもチームワークでは負けていない。夏大会の勢いを継続させて絶対に勝つぞ!」
『おおっ!!』
(……この意気込みは試合直前にやれば良いのでは?)
という気持ちを堪えて、話をすすめる事にした。
「次はオーダーを発表だよ!」
夏大会からわかっていた事だけど、強豪相手だと雷轟が歩かされた後に後続が続かない事が多い。特に影森戦では中山さんの投げた『燕』に関しては結局誰1人としてバットに当てる事が出来なかったからね……。
そんな訳で芳乃さんが発表したオーダーは……。
1番 ファースト 中村さん
2番 セカンド 藤田さん
3番 キャッチャー 山崎さん
4番 センター 主将
5番 サード 藤原先輩
6番 ショート 川崎さん
7番 レフト 照屋さん
8番 ライト 大村さん
9番 ピッチャー 息吹さん
……といった感じになった。
「偵察には雷轟と……」
「あと2人が決まってないんだよね……」
そうなんだよね……。誰を偵察に行かせるかで悩んでいたんだよね。結局まだ決まってないし……。
「あっ、じゃあ私が行っても良いかな?」
小さく手を挙げて立候補したのは川原先輩だった。
「偵察でも1人は上級生がいた方が良いと思うし、何より……」
「何より?」
「偵察からの視点で何か学べるって思ったから……」
……という理由だった。川原先輩は勤勉だなぁ。
「……で、あと1人はどうするの?」
誰が行くのがベストなのかもわからない。こうなったら……!
「……じゃんけんで決めよう」
「朱里ちゃん!?」
この時の私はきっとどうかしていたのだろう。この発言に後悔するのは数時間後となる……。
『じゃんけん……!』
スタメンの9人と雷轟と川原先輩を除いたメンバーでのじゃんけんの結果……。
「それじゃあ3回戦の偵察は光先輩、遥ちゃん、ヨミちゃんにお願いするね!」
「任せて!」
この3人となりました。雷轟と武田さんが選ばれた事によって何か大切なものを失った気分になった。あれ?もしかして人選ミスしちゃった?川原先輩の負担大きい?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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