最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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進路

「朱里ちゃんはてっきり高卒ですぐにプロ入りすると思ってたよ」

 

「そうだよ!既に現時点でもスカウトが動いている可能性だってあるんだよ!?」

 

芳乃さんと雷轟がこっちに詰め寄ってくる。近い近い!

 

「……今回の夏大会で私はまだまだ学ぶべき事があるって痛感したんだ。だから大学で4年、私の足りない部分を補おうとも思っているよ」

 

まぁ他にも理由はあるけど、それに関してはまだ検討中なので口にはしない。

 

「それにしても朱里はもう進路とか決めてるんだな……」

 

「こういうのは決めるのが早いに越した事はないからね。今は10月だし、主将達2年生も既に決めている人だっているよ」

 

まぁ野球部の先輩達が既に進路を決めているかはわからないけど、なんとなく主将達は決めていそう。

 

「まぁ私も一応進路は考えてある」

 

「仮にキャプテンが指名されたらプロ入りの方に……とかあるんですか?」

 

「私を指名してくれるのはとても光栄な事だろうから、多分そっちに行くだろうなぁ……」

 

「それが普通なのよ。神童さん達みたいにこれ1本って考えている人の方が少ないわ」

 

藤原先輩が主将をフォローしている。あれ?暗に私が普通じゃないみたいに言われたような気がするのは気のせいだよね?

 

「……さぁ!3回戦は明日なんだし、今日はこれで解散だ。皆ゆっくりと休むように!」

 

『はいっ!!』

 

明日は3回戦……。4番とエースが抜きの私達がどれくらい成長しているのかを確かめる良い機会だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……という事を一応言っておこうとね」

 

『そうですか……。もしも朱里さんもこちら側に来れば3年後にはとても強力なチームが出来上がりますね』

 

今日のドラフト会議の後に皆に話した事を二宮に報告しておく。もしかしたらがあるかもだからね。

 

「今日神童さんがプロ入りを辞退したのってやっぱり……」

 

『そうですね。大豪月さんと同じ大学に進学し、私や和奈さんが入学するまでは諸々の準備期間となるでしょう』

 

「……というか二宮も行くんだね」

 

『私は神童さんに誘われました。曰く最初から野球名門と呼ばれた大学に行くのではなく、野球部(サークル)がない大学に進学し、そこで旋風を起こす……と。要するに天王寺さんと同じ事を目論んでるみたいですね』

 

「それに乗るんだ?」

 

『短い期間ですが、神童さんにはお世話になりましたからね。私を必要としてくれているのなら、私はそれに応えるまでです』

 

電話越しだけど、二宮の覚悟が伝わってきた……。本気なんだね。

 

『朱里さんは高校を卒業したら埼玉を離れる事になりますが、具体的には決まっているのですか?』

 

「どうだろう……。私の右肩を完全に治すには母さんの知り合いの医者のところに通いつめないといけないから……」

 

『……進学先は自動的にその付近となる訳ですね?』

 

「そうなるね」

 

『……では神童さんにはそのように伝えておきます。神童さん経由で大豪月さんにも報告がいくでしょう』

 

えっ?神童さんに伝えるとは……?

 

「そ、それって2人の進学先をわざわざ私に合わせるの!?」

 

『朱里さんの母親からその辺りの事は聞いていますので』

 

私のプライバシー!

 

『では』

 

「ちょっ!二宮!?」

 

電話切れてるし……。

 

(ま、まさか本当にそんな事があるって言うの……?)

 

考えても仕方ない。明日は試合なんだし、私も投げる可能性もあるから、ゆっくり休んでおこう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝に二宮からメッセージが来ていて、内容は神童さんと大豪月さんの2人が私の進学予定の県の更に通いつめの病院の近くの大学になったというものだった。

 

本当にとんでもない事になってきた……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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