最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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気持ち

「ええっ!星歌が決勝戦の先発!?」

 

「うん。頼んだよ渡辺」

 

私が渡辺に決勝戦の先発を任せる事を伝えると本人が凄く驚いた表情をしていた。

 

「そんな大事な試合で星歌が先発で良いの……?」

 

「武田さんは準決勝で投げたからね。交代して投げるとしても5回以降で川原先輩になるよ」

 

順番的に考えるとそうなるしね。川原先輩の方も野手としての出場してもらう予定だから、もしもの時も大丈夫!ちなみに私も出るよ!

 

「それに……志木さんの事もあるだろうしね」

 

「うん……。そうだね」

 

「影森戦に比べて成長しているところを見せなきゃね」

 

「まだ……全部を出し切ってないけど、大丈夫……なのかな?」

 

「あとは渡辺の気持ち次第だよ」

 

本当にね。あとは志木さんにそこを突かれないようにするのも大切かな……?

 

「星歌……次第……!」

 

「まぁ決勝戦は明後日だし、明日は私と一緒に練習しない?」

 

「えっ?朱里ちゃんと?」

 

シニアでも渡辺と練習した事は片手で数えられるくらいしかないから、普段の渡辺がどんな練習をしていたのかも気になる。今は時々ポジション練習を一緒にするけど、渡辺本人がシニアと練習方法を変えたとも言っていたからね……。

 

「駄目なら駄目って言ってね。それならそれで渡辺の練習メニューを考えて渡しておくから」

 

(こ、ここで星歌が断っちゃうと朱里ちゃんに余計な負担を与えてしまう……。朱里ちゃんは無理しがちだって事はこの野球部に入ってから……ううん、新越谷の試合を観た時からわかってたもん)

 

「良いよ。星歌も朱里ちゃんと一緒に練習したかったんだ」

 

(うん……。これも決して嘘じゃない。シニア時代でも朱里ちゃんとは数回しか練習で一緒にならなかったから、朱里ちゃんの成長を間近で感じたい!)

 

な、なんか渡辺が百面相してるけど、一緒に練習してくれるって事で良いんだよね?

 

(問題は山崎さんや他の投手陣を巻き込むかどうか……。投げ込みの練習なんかは捕手がいた方が効率良く出来る。しかし向こうも向こうでやる事があるだろうし、無理に誘うのは良くないかな……?)

 

そうなるとやはり私が捕手役をやった方が良いか。もしも試合中に山崎さんが怪我しちゃったら元も子もないしね。

 

「じゃあ明日は学校休みだし、正午に学校近くの河川敷に集合ね。大丈夫だとは思うけど、もしも遅刻しそうになるなら連絡ちょうだい」

 

「う、うん……!」

 

私の方でも色々準備するかな……。渡辺の球を受けるんだし、捕手用のミットを六道さんから借りて、それから……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。時間の15分前に渡辺が来た。

 

「早いね」

 

「あ、朱里ちゃんもう来てたんだ……」

 

「私はランニングをしながらここに来たからね。さっきそれが終わったところ」

 

(や、やっぱり朱里ちゃんは凄いな……。星歌も負けてられないよ!)

 

(……渡辺からはやる気を感じられる。まぁやる気があるのは良い事だよね?)

 

「じゃあ早速準備しようか」

 

「うん!」

 

私達がそれぞれ準備をしていると……。

 

「あれ?朱里ちゃんと星歌ちゃん?」

 

上から声を掛けられたので、声の方向を向くと……。

 

「ヨミちゃんと珠姫ちゃん……」

 

武田さんと山崎さんが。そして……。

 

「お待たせーっ!」

 

更に反対方向から六道さんが走ってきた。なんか妙な面子になってきた気がする……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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