待ち合わせの時間が長く感じる事がある……という経験をした事があるだろうか?今の私は図書館前で山崎さんを待っている。
山崎さんはあと10分くらいで来ると先程連絡があったので、10分経つのを待っている訳だけど、今はその10分が非常に長く感じる。体感1時間くらいは経過してても可笑しくない。
そして何故私がこのような現象に陥っているのかと言うと……。
「ちょっと!聞いていますの!?」
「はいはい。聞いてるよ……」
私に執拗に絡んでくる茶来の相手をしているからだ。というか出番が久し振り過ぎて茶来を覚えている読者っているのかな……?
「お待たせ。朱里ちゃん!」
茶来の相手を適当にしていると山崎さんが来た。本来ならそんなに待ってない時間なのに、茶来のせいで滅茶苦茶待った気分だ。
「来たね。じゃあ行こうか」
「うん!」
山崎さんと合流したし、いざ図書館へ!
「お待ちなさい!」
行こうと思ったけど、茶来に呼び止められた。ちっ……!逃げ切れると思ったのに。
「……なんなのさ。私達はこれから用事があるんだから、手短にね」
「あの、この人は……?」
あっ、山崎さんも茶来の存在に気付いた。別に気付かなくても良かったのに……。
「よくぞ!聞いてくださいましたわ!わたくしは椿峰の1年生にして、川越シニア出身!そして早川朱里の永遠のライバルの……茶来勇気ですわ!!」
「や、山崎珠姫です……」
バンッ!と決めポーズをしていそうな力強い自己紹介に対して、山崎さんは若干引いていた。その気持ちは良くわかるよ。
「はい。自己紹介も終わったし、私達はもう行くよ?時間は有限なんだし……」
「それもそうですわね。わたくしは貴女と違って暇ではありませんもの」
だったらなんで私に話し掛けたのさ……。
「……ですので、わたくしの要件はただ1つ。来年の夏大会、全国を制するのは私達椿峰ですわ!それを覚えておきなさい」
高笑いをして茶来は去って行った。やっと解放されたよ……。
「あの、朱里ちゃん……」
「ん?」
「さっきの人の事……聞いても良い?」
なんと……。山崎さんは茶来の事が気になるの?私からしたらああいう人種は極力関わりたくないんだけど……。
(まぁ人格はともかく、選手としては優秀な部類に入るからね。スカウトで椿峰に入ったくらいだし……)
ただそのスカウトも茶来が強引に入った感があるから、六道さんも苦笑いをしていた。
「……茶来は私達と同じ川越シニア出身で、ポジションはセカンド、椿峰にはスカウトで入学してるよ」
「あの椿峰にスカウトされて入学って事はあの人も相当上手いんだよね……?」
「まぁ……そうなのかな?」
シニア時代は男子選手に負けてベンチ入りすら出来てなかったけど、能力自体は高めだ。まぁ同じセカンドである初野はベンチ入りしてたけどね。
(そこから椿峰に入ってどれくらい成長してるか……という話ではあるけど)
ちなみに椿峰は4回戦で柳大川越に負けており、関東大会の出場を逃しているものの、夏より強くなっている……というのが私が映像から見た椿峰の印象である。茶来はベンチだった。
「……じゃあ今度こそ行こうか」
「あっ、そうだね」
(あの朱里ちゃんがげんなりしてるって相当だよね。まぁ私もあの人はなんか苦手な印象だったけど……)
それから私達は図書館で閉館近くまで勉強し続けた。
勉強描写はカット。番外編とかで書くかも……?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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