最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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早くも決着!


観戦!柳川大附属川越高校VS白糸台高校④

試合は進んで5回裏。初回の展開を考えると投手戦が予測していた。しかし……。

 

「またバンガードがホームランを放ったな。これで白糸台は6点目だ」

 

「ちょっと一方的な展開になってきましたね~」

 

「柳大川越側は……朝倉さんを代えてしまうと、下手すればコールドゲームになってしまうので、代え辛いと……思います」

 

神童さん、非道さん、黛さんがそれぞれ批評する。埼玉代表として柳大川越に頑張ってほしいんだけど、白糸台が強過ぎる。柳大川越はまだ鋼さんから得点どころかヒットすら打ててないし……。

 

「わ、私達が白糸台に勝てたのがなんか不思議になってきたよ。練習試合では負けちゃったし……」

 

「確かに……。これを見てしまうとちょっと萎縮しちゃうね」

 

武田さんと山崎さんが白糸台の打撃を見てポツリと呟く。

 

(白糸台のクリーンアップと6番の鋼さん……。この4人は全員ストレートに強い。私達が当たるとしたら誰が投げる……?ストレートが主流の藤原先輩と川原先輩は厳しい。そうなると持ち球が多い渡辺?或いはあの魔球で意表が突ける武田さん?それとも投手陣の中で1番成長速度が速い息吹さん……?)

 

考えれば考える程にわからなくなる。私達がどんな作戦を考えようとも全て白糸台……特に二宮に見透かされているんじゃないかと錯覚してしまう。

 

「朱里ちゃん?」

 

「……っ!どうしたの?」

 

右隣にいる山崎さんに声を掛けられ我に帰る。駄目だ駄目だ。今はこの試合を観る事に集中しよう。

 

「大丈夫?何か考え込んでいたみたいだけど……」

 

「……なんでもないよ」

 

余計な考えを持てば武田さんと山崎さんに心配を掛けてしまう。私なんかの事で2人に迷惑が掛かっちゃうのは避けたい。

 

(洛山戦では小細工なしの力と力のぶつかり合いだった……。いっその事白糸台と戦う時もそれでいけばなんとかなる……?)

 

まぁまだ当たるかどうかはわからない。私達が決勝戦まで行けるかはわからないし、その逆も然りだ。

 

 

カキーン!!

 

 

「おお~。また打ったね~」

 

続いて5番の大星さんもフェンス直撃の二塁打を放つ。

 

朝倉さんの調子が悪い訳じゃない……。むしろ朝倉さんの調子は私達と戦った時よりも良さそうに見える。

 

朝倉さんの投球内容が悪い訳じゃない……。ストレート、SFF、カットボールと良い感じに散らばっている。

 

志木さんのリードに問題ある訳じゃない……。配球もコースも決して悪くない。

 

これが王者白糸台の実力だ。私達が全国大会の準決勝で勝てたのは運が良かったから、先発が神童さんじゃなかったから、新井さんのサイン無視があったから……。挙げていくと相手の小さなミスに助けられたから、私達は勝てたのだ。

 

 

カキーン!!

 

 

6番の鋼さんがタイムリー。これによって白糸台のコールド勝ちとなった……。

 

「……終わってみれば白糸台の圧勝だったね~」

 

「そ、そうですね。もしかしたら……夏に戦った時よりも手強いかも……」

 

洛山の2人がそんな感想を述べる。

 

「それは当然だろう。今の白糸台の実力は全盛期を上回っているからな。特に1年生5人がその立役者だ」

 

神童さんが言う全盛期越えを実現させた立役者の鋼さん、バンガードさん、佐倉姉妹、そして二宮……。

 

(この面子が私達と3年間戦う事になるのか……)

 

「ああそうだ。早川に訊きたい事があったんだった」

 

神童さんが私に訊きたい事があるらしい。なんだろうか?

 

「訊きたいのは二宮についてだ」

 

二宮の……?何を訊くつもりなんだろう?

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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