最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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☆7の評価を付けてくださったTー糸井さん、ありがとうございます!

本日は番外編も同時に投稿していますので、興味のある方は是非見ていってください。

新しいアンケートを追加しましたので、興味があったら入れていってください


二宮瑞希

神童さんが二宮について私に訊きたい事があるらしい。

 

「私は二宮を白糸台にスカウトを寄越し、入学させようと動いた」

 

へぇ……。二宮を白糸台に推薦した人物って神童さんだったんだ。意外と言えば意外だし、今聞くとそうでもないのかも知れないし……。

 

「そして彼女が白糸台野球部に初めて足を運んだ時……つまり1年生入部の日に私は彼女を見て驚いた」

 

「それって二宮ちゃんの身長の低さにですか~?」

 

非道さんが茶化すように言う。いや、確かに二宮は小さいけど、そこは論点じゃないでしょ……。

 

「そうじゃない。私が驚いたのは彼女の眼だ。何も写ってない、暗い闇のような瞳に……。どれ程の修羅場を体験したら子供ながらにあんな眼が出来るのか……。二宮との付き合いが長い早川なら何か知っているんじゃないかと思ってな」

 

神童さんが知りたかったのは二宮の光なき眼……。確かに高校生がして良いものじゃない。二宮に何があったのか、気になっているんだろう。しかし……。

 

「……残念ながら私は何も知りません。私が二宮と初めて会った時から二宮はあの眼をしていましたので」

 

(私が初めて二宮と会ったのは川越リトル入団の時……つまり小学4年生の時点で既に二宮はあの眼をしていた……。当時は本当に同い年なのかと思ったっけ?身長の方は今と大して変わってないし)

 

ちなみに初対面の時に二宮を年上だと思ったのは内緒の話。

 

「そうか……」

 

「それに知っていたとしてもおいそれと話せる内容でもないと思います」

 

「……それもそうだな」

 

「私よりも二宮との付き合いの長い清本なら何か知っているかも知れませんが、期待はしない方が良いでしょう」

 

二宮と清本は幼稚園と小学校が一緒で、10年以上の付き合いがある所謂幼馴染というやつだ。

 

(そういえば二宮や清本と小学校が一緒だったけど、学校で会う事はなかったな……)

 

「おや、朱里さんではないですか。観に来てたんですね」

 

考え事をしていると背後から二宮が声を掛けてきた。その後ろには鋼さん、佐倉姉妹、バンガードさんもいる。

 

「まぁね。あの柳大川越相手にコールドゲームを決めるとは流石って感じだったよ」

 

「自由な野球をさせてみた結果、それが上手くはまった形になりました。鋼さんもノーヒットノーランを決められましたし」

 

5回コールドとは言え、ノーノーは簡単に出来るものじゃない。鋼さんのピッチングもさることながら、二宮のリードも柳大川越の打線を抑える要因になっただろう。

 

「ヘーイ!貴女がミズキさんの言ってたアカリさんデスか!?」

 

二宮と話していると突然バンガードさんが割り込んできた。びっくりした……。

 

「そう言う貴女はテナー・バンガードさんだね」

 

「yes!テナー・バンガード言いマース!貴女とは1度話してみたかったデス。なんでもシンドウさんに匹敵する投手って話を耳にしてマス」

 

白糸台の中で私はどんな存在か気になる……。

 

「何やら話していたみたいですが、何の話をしていたんですか?」

 

「いや、なんでもないさ。ただの雑談だよ」

 

神童さんが誤魔化す。まぁ二宮の過去話について話していた……なんて口が裂けても言えまい。

 

「ほらほら、ミズキさんももっと嬉しそうにしまショウ!smileデース!」

 

「遠慮しておきます。そういうのは苦手ですので」

 

二宮とバンガードさん、そして他の1年生がじゃれているのを見てしまうと私は思った。

 

(そういえば二宮が笑ってるところを見た事がないな……)

 

二宮瑞希は笑わない。作り笑いどころか苦笑いすらする事がない。

 

喜怒哀楽から『喜』を引かれていて、『楽』の部分も半分以上引かれている……そんな印象を私は持っている。

 

(そんな二宮が笑う日が来るのだろうか……?)

 

そんな日が来る事を切に願う……。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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