最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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関東大会のベスト4

私達は2回戦、3回戦と続けざまに勝利して準決勝まで勝ち進んだ。そして今回の関東大会のベスト4は……。

 

 

・白糸台高校

 

・聖皇学園

 

・梁幽館高校

 

・新越谷高校

 

 

……となっている。準決勝1回戦は白糸台高校と聖皇学園、そして2回戦は私達新越谷と梁幽館だ。

 

(遂に……この時が来てしまったか……)

 

白糸台なら勝てると思ってるけど、それでも聖皇学園の強さは未知数だ。二宮も聖皇学園の情報を集めるのに苦労していたと愚痴っていたくらいだからね。

 

(まぁそっちは白糸台に期待しておこう……)

 

それよりも今は梁幽館との戦いに備える必要がある。

 

「それにしても梁幽館との再戦か……!」

 

「夏大会は向こうからしたら私達のデータも少なかったし、奇襲も出来たけど……」

 

「今回はこっちのデータもある程度集まっているし、向こうもまた強くなっている……」

 

梁幽館の3年生レギュラーが軒並み抜けて弱体化はしてるものの、それを補うくらいの選手層はいるからね。

 

(特に橘の成長が大きい……。なんせ熊実相手に完全試合を決めるレベルだからね)

 

ポジション的に中田さんの後釜の吉川さんや、陽さんの後釜の西浦さんが橘に次いで成長している。

 

「前の梁幽館の試合を考えると私達にぶつけるのは……」

 

「多分吉川さんだね……!」

 

梁幽館は前の試合に橘と堀さんが交代で投げてきたから、私達相手には吉川さんをフルにぶつけるか、或いは夏大会のように終盤は橘が投げるか……。それは当日にならないとわからないだろうね。

 

「吉川さんはなんか新球種とかあるのか?」

 

「カットボールやチェンジUPを投げるようになってるけど、基本的な配球は私達と夏大会で戦った時と同じようにストレートとスライダーを中心に組み立ててるみたいだよ」

 

今の梁幽館のレギュラーの中には強力な投手陣が最低3人はいる。橘の成長ばかりを注目していたけど、他の2人も凄いんだよなぁ……。

 

(橘も3種のスクリューを中心に配球を組み立ててるけど、夏よりもカーブやスライダーを使うようになった。そして新たに得た偽ストレートも上手く噛み合わせている事によって余計に橘のスクリューが厄介なものになっている……か)

 

梁幽館との試合は3日後……。私達の試合の前に白糸台と聖皇の試合があるし、そっちも観に行きたいところではあるんだけど……。

 

「試合までは吉川さんと橘さんの対策を改めてやっていきたいですね!」

 

「そうだな……。吉川さんと橘さんの対策に関してはヨミと朱里に協力してもらうかな」

 

「私達で役に立てるなら協力します」

 

ちなみに芳乃さんと主将には事前に橘が偽ストレートを投げるようになった事を報告している。

 

「梁幽館や白糸台もそうだけど、聖皇学園も気になるわね……」

 

「聖皇学園は夏に全国ベスト4、春も準優勝してるからね。特にこの人……って選手はいないけど、全選手が満遍なくプロレベルの実力があるって話だよ!」

 

芳乃さんがぴこぴこしながら力説している。確かに聖皇学園は強力な人材が揃っている。どの世代が強いではなく、どの世代も強いのだ。更に……。

 

「……朱里ちゃん?」

 

考え事してると雷轟が声を掛けてきた。駄目だ駄目だ。今は目の前の試合に集中しなきゃ!

 

「……どうしたの?」

 

「なんか顔色悪いけど、大丈夫?」

 

「……うん、大丈夫だよ。心配させて悪いね」

 

(朱里ちゃんが弱々しい顔してる……。聖皇学園の話をしてからかな?聖皇学園に何かあるのかな……?)

 

「さて、ミーティングが終わったら私と武田さんが交互にバッピやるから、雷轟もそのつもりで準備してね」

 

「うん……」

 

(二宮さんなら何か知ってるかも……!)

 

私達は準決勝……梁幽館との再戦に向けて準備を始める。

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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