※パワポケシリーズをある程度詳しく知らないと訳のわからない話になるので、閲覧注意です。それでも楽しく読めるという人は是非読んでいってください!
「二宮の連絡先がほしい?」
「うん!良いかな……?」
聖皇学園について……情報力と情報量が多い二宮さんなら何か知ってるかも!朱里ちゃんがあそこまで顔色を悪くする理由を……!
「……まぁ良いよ。二宮には私から言っておくから」
「ありがとう!」
私が朱里ちゃんの力になれたら良いな……!
『朱里さんから聞いていましたが、このタイミングで私に電話を掛けるとなると……用件は聖皇学園についてですか?朱里さんから私の連絡先を聞いてまで話す内容と言えばそれしか考えられません。朱里さんは聖皇学園を苦手としていますからね』
(やっぱり二宮さんにはお見通しなんだね……!)
「うん、二宮さんなら朱里ちゃんがあそこまで聖皇学園を恐れている……って言うのかな?その理由を知ってるのかなって思って電話を掛けたんだ」
『…………』
沈黙……。もしかして二宮さんでも話せない内容なのかな?
『……話すとなると長くなりますが、それでも聞きますか?雷轟さんの時間や携帯電話の通話料金等は大丈夫ですか?』
そ、そんなに長電話なのかな……?うちはある人のお陰で裕福な家庭になってるけど、無駄料金は出来れば避けたい……けど!
(聖皇学園について何かわかれば私も朱里ちゃんの力になれるんだ……。だから尻込みしていられない!)
「……大丈夫だよ。お願いしても良い?」
『わかりました。ではどこから話しましょうか……』
二宮さんもどこから話すべきか悩んでるみたい。長くなるって言ってたし、話す内容を考え直してるのかな?
『雷轟さんはプロペラ団……という組織はご存知ですか?』
「プロペラ団……?」
『正式名称はプロフェッショナル・ロウヤーズペイメント・レプリゼンタティブ……。プロ野球の雇用問題法務協会ですね』
「ち、ちょっと知らないかも。聞いた事はあるような気がするんだけど……」
聞いた事のあるような、ないような感じがするからなんか不思議だよね……。
『まぁ聞いた事があるのなら説明はある程度省きますが、聖皇学園はかつてプロペラ団が所持していた高校ですね。大東亜学園やアンドロメダ学園もプロペラ団の傘下に入っていました。これが30年以上前の情報です』
わ、私達が生まれる前の情報も持っているなんて二宮さんって何者なんだろう……?
「でも過去形で話してるって事は今はその……プロペラ団はないものとして考えて良いんだよね?」
『そうですね。あくまでも始まりはそこだった……と覚えていれば大丈夫です』
よ、良かった……。そんな30年以上前の情報を覚えていないといけないのかと思っちゃったよ……。
『身近なところとなると……ジャジメントグループはご存知ですか?今はオオガミと合併している組織ですが……』
「あっ、それなら知ってる!世界的に有名な会社だよね?」
『その認識で構いません。今はそのジャジメントグループが聖皇学園を管理している訳ですが、余り良い噂は聞きません』
良い噂を聞かない……?
「それって八百長とかしてるって事なの?」
『そんな生易しいものではありません。聖皇学園と……あとはアンドロメダ学園の選手達は人体実験を日々繰り返して、その実験を乗り切った選手達で構成されているチームです。野球だけではなくサッカー、アメフト、ハンドボール等々……球技の他にも剣道や柔道と挙げていけばキリがないですね……。まぁ全スポーツに力を注いで、それぞれ実験の最高傑作が集まっている訳です』
そ、そんな事って……!
「そんな事が許されるの!?」
『……最近ではほぼ合法的にそれが許されています。幸せ草を用いればそれが可能ですね』
「幸せ草……?」
『元々は違法薬物として扱われていたのですが、近年では再生医療面で使用方法が確率されて、違法にならない範囲で使用が確認されています。尤も一歩間違えればそれが違法となる訳ですが……』
「い、違法薬物……」
『更に最近では幸せ草を液状化し、幸せ草エキスとして人々の食事や飲み水に混ぜられ、今では聖皇学園やアンドロメダ学園の選手達に服用させています』
「そんなの警察とかに通報しなきゃいけないんじゃないの……?」
『無駄でしょうね。言ったでしょう?ほぼ合法的に許されている……と。それに幸せ草エキスに関しては私達だって服用している可能性があるんですから……」
私達が……幸せ草を服用している……?
「そ、そんな事は……」
『ない……とも言い切れないでしょう。和奈さんなんかが良い例です。あの低身長で全国トップクラスのスラッガー……。彼女だって幸せ草を投与している可能性が疑われた時期だってあるくらいですからね』
淡々と話す二宮さんから寒気を覚えてしまう。こんな恐ろしい事を声色を変えずに、平気でそれを話せてしまう二宮さんに……。
「そ、それじゃあ本当に……?」
『その真相は知りませんが、それは恐らく知らないままの方が良いでしょう。私の場合は調べる理由があるから、今でも可能な限り幸せ草についての情報を集めています』
二宮さんは……もしかしたら和奈ちゃんの為に、和奈ちゃんにドーピングの疑いを2度と掛けられない為に色々調べているのかな……?
『……話を戻しますと、聖皇学園のは幸せ草によって飛躍的パワーアップを果たした人達の集まりとなります』
「そんなチーム相手に……勝つ事なんて出来るの?」
『不可能ではありません。夏の全国大会だって清澄高校が聖皇学園を破っていますし、私達だって負けるつもりはありません』
「そう……だよね」
今の話を聞いて色々思ってしまう……。聖皇学園が途中で負けているのは幸せ草の宣伝を行っていて、それがある程度終わったからだって……。
「……結局朱里ちゃんが聖皇学園を恐れている理由ってなんなのかな?」
『……これは茜さん……朱里さんの母親から聞いた話ですが、朱里さんが昔お世話になった人がジャジメントグループの人間に処分されたらしいです』
「処分ってまさか……!?」
『その人は殺された……のでしょうね。それも朱里さんの目の前で……。だから朱里さんジャジメントグループの人間が管理している聖皇学園に対してトラウマを抱いている可能性はあります。あくまでも私の推測に過ぎませんが』
「そんな……」
『そろそろ私は失礼します。今日聞いた話は忘れた方が幸せな人生が過ごせると思いますよ』
そう言って二宮さんは通話を終了させた……。
(こんなの……こんなの忘れられる訳がないよ!)
でも……それでも切り替えて野球を頑張らないと!
(もしかしてあの人なら何か知ってるのかな……?)
今はあの人と蟠りがあるけど、歩み寄って、和解出来たら聞いてみよう。
遥「今回の話はパワポケシリーズを知らないとよくわからなかったと思うので、後書きから少し解説!」
瑞希「あの、朱里さんはどうしたんですか?」
遥「今回は朱里ちゃんの出番ほとんどないし、聞かれたらちょっとアレだから、出てもらったよ」
瑞希(そんな事だからモノローグ担当を朱里さんに奪われたのでは……?)
遥「それと二宮さんなら上手く解説出来るかと思って……」
瑞希「そういう事なら構いませんよ」
遥「ありがとう!」
瑞希「今回の話は先程言ったようにパワポケシリーズをある程度知らないと訳のわからない内容だったと思います。それでも楽しめて読めた……というのなら良いのですが……」
遥「そういう訳にもいかないから、こうして後書きで解説しておこうと思って……」
瑞希「……との事ですので、軽く解説します。パワポケシリーズを知らないと今回の話で出て来たワードに対して疑問符を抱いていたと思います。ゲームを未プレイでも『プロペラ団』、[ジャジメントグループ』、『オオガミ』、『幸せ草』についてWikipediaで調べてみると少しはわかるかと……」
遥「『幸せ草』は検索する時に『しあわせ草』っての検索した方が良いかもね!」
瑞希「今回の話……というよりこの作品はパワポケシリーズの世界観と混同していますので、これからもパワポケシリーズ独自のワードが出て来る事がありますので、ご了承ください」
遥「それぞれの意味がわかってからもう1度読むと別の味わいがあるかも!?」
瑞希「それではこれからもこの作品をよろしくお願いします」
遥「お願いしまーす!」
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