最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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無自覚なゾーン

二宮の話に雷轟が無自覚にゾーンに入りかけている……という話によって皆が雷轟に注目する。

 

「遥ちゃんが……」

 

「いつの間に……」

 

これに関しては雷轟も疑問符を浮かべていた。まぁ二宮も無自覚って言ってたもんね。二宮は話を続ける。

 

「雷轟さんがその片鱗を見せていたのは夏大会……咲桜との戦いで亮子さんを相手にした時でした」

 

友沢の相手……もしかして!?

 

「どうやら朱里さんは気付いたみたいですね」

 

「……友沢との対決の2打席目にそれっぽい感じはしてた。その時の雷轟は何かに集中していたと思っていたけど」

 

「ゾーンとは極限に集中力を高め、100%を引き出して動作を行う事を差します。人間は本来70~80%の力しか出せず、無意識の内に力を抜いていますが、それを集中させる事によりリミッターを解除させます」

 

二宮の説明に私を含めた皆は目から鱗みたいな反応を示していた。準決勝の前に座学ですか?二宮さん。

 

(二宮は以前からゾーンについて色々調べていた。今日の新井さんがその結果の一部だとすれば……)

 

「あれは友沢のカーブを打つ為に脳内で試行錯誤していたんだと思ってた……けど、実際はゾーンに入る条件の1つに繋がっていた……?」

 

「恐らくそうでしょう。もちろんこれは雷轟さんにしかわからない事ですので、あくまでも私の予測に過ぎませんが……」

 

「雷轟はあの時に何か力が湧いてくる……とかそんなのはなかった?」

 

「どうだろう……?あの時はなんとしても友沢さんのカーブを打たなきゃって集中していたからわからないよ」

 

……と雷轟は述べる。

 

「まぁあくまでも片鱗ですので、それが本当にゾーンなのかはまだ確証が持てません」

 

「成程……。じゃあ清本は?」

 

「和奈さんの場合は洛山高校の合宿で行った獄楽島から帰って来た辺りからでしょうか……?和奈さんの雰囲気が変わったと感じた事はありませんか?」

 

確かあの時は混合試合をした時……。その時の清本は新しく木のバットを使用して、高速スイングをするようになった。清本の場合は獄楽島への合宿がゾーンに入る切欠に……?

 

「皆!そろそろ準備した方が良いよ!」

 

芳乃さんの声に私達はハッとして、それぞれ準備を始めた。皆がバタバタと下に降りるのに合わせて私も着いて行こうとした時に二宮が声を掛けてくる。

 

「私はこの場所で皆さんの試合を観てますので、頑張ってください」

 

「まぁ精一杯頑張るよ」

 

「それと梁幽館の吉川さんですが、ゾーンに入る可能性がある事を頭に入れておいてください。吉川さんは球種は違えど、新井さんと同じタイプの投手ですので」

 

吉川さんが……?

 

「わかった。それも伝えておく」

 

(今日の梁幽館の先発は吉川さんの予定。まさかゾーンに突入しているなんて事が……!?)

 

それはその時になればわかるかな?柳大川越の大野先輩や、さっきの試合の新井さんと同じ雰囲気を感じたらゾーンに突入しているという事なのだから……!

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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