最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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関東大会を終えて

「関東大会も終わったか~。蓋を開けてみれば新越谷は終始安定した試合運びが出来てたね~。危ない試合もあったけど、安定した試合の方が多い印象だったよ~」

 

「私達とは大違い……ですね」

 

「一応全国大会に向けて黛ちゃんが守備練習をさせてるみたいだけど、彼女達は雷轟ちゃんみたいに本番に弱いタイプが多いから、付け焼き刃でどこまで出来るかって感じだね~」

 

「洛山の連中が守備練習に勤しんでいる姿がいまいち想像出来ないが……」

 

「まぁ春の全国大会では清本ちゃんがいないから、ただでさえ低い洛山の守備力がもっと低くなりますからね~。少しでも改善させておこうかなって思ったんですよ~」

 

「例のシニアの世界大会だったな。二宮や清本、早川の他にも咲桜の友沢、藤和の金原も出るから、今年の日本代表はかなりレベルが高くなりそうだ」

 

(そうなると若干二宮に依存している今の白糸台が瓦解しないかが心配だが……。新井と大星がどこまで引っ張ってくれるかで全国優勝が出来るか変わってくる。また白糸台が全国優勝を逃したとなるとメディアが面倒な発言を叩きかねん……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「負けちゃった……」

 

「早川さんの球が1打席目よりも2打席目、1球目よりも2球目と段々進化している……そんなイメージが浮かびました」

 

「確かにな。仮に私や大星が代打で出たとしても打てるかと聞かれれば恐らく無理だっただろう」

 

「えぇ~!?そうかな~?」

 

「……その推測は間違っていないと思います。6回の私に投げた最後の1球から朱里さんの投げたストレートに見せ掛けた変化球はこれまでよりも球速やキレが上昇していました。それに織り混ぜて投げたSFFとフォークはそれ等と相性が抜群でしたね」

 

「早川さん、凄かった……。私にもあんな投球が出来るかな?」

 

「鋼さんは鋼さんです。朱里さんのようにはならなくても良いんですよ」

 

「瑞希ちゃん……」

 

「貴女の持ち味を最大限活かせるように私の方でも考えておきますので、鋼さんも頑張ってください」

 

「うん……うん!私もいっぱいいっぱい頑張るよ!」

 

「良い話デス!」

 

「おまえが占めるのか……」

 

(今回の鋼さんの投球内容自体は良かったですし、朱里さんの進化も把握出来ました。朱里さんの球を打った7番と8番の人達は1軍に昇格しても良さそうですね。そして朱里さんが6回以降に見せたピッチングが今後常に出来るようになるか……それ次第でシニアの世界大会で優勝出来るかが変わってきます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やったね皆!関東大会を優勝で締め括ったよ!!」

 

「朱里ちゃんが頑張ってくれたお陰だよ!」

 

「うんうん!」

 

芳乃さんと山崎さんが私の事を偉く持ち上げてる気がするけど、今はとりあえず……。

 

「お、終わったぁ……」

 

「あ、朱里ってば物凄く疲れてない……?」

 

息吹さんが心配そうに尋ねてくる。もちろん物凄く疲れてるよ!

 

「……なんとか完投出来て良かったよ。結構ギリギリだったからね。色々な意味で」

 

「私達も準備してたのに、無駄になっちゃったな~」

 

武田さんが若干不機嫌そうに発言する。いや、実際に不機嫌なのは武田さんだけで、息吹さんと渡辺はそうでもないな……。

 

「……でも朱里ちゃんは流石って感じだったな。私じゃまだまだ敵わないよ」

 

「そんな事はないと思うけどね……」

 

武田さんの方が私よりもスタミナがあるし、皆を引っ張っていくカリスマ性もあり、ムードメーカーでもある……。私だと出来ない芸当を武田さんは出来るんだ。

 

(3月にはシニアの世界大会がある……。世界大会でなるべく多くの経験値を得て武田さん達投手陣との実力差を少しでも縮めたい)

 

世界大会と言えばアメリカにいる強敵……上杉さんとウィラード・ユイさんがアメリカ代表の中でも群を抜いて能力の高い選手だ。二宮の情報によるとあの人と同じチームにいるとか……。

 

(冷静に考えるとあの人と上杉さんとウィラードさん……。この3人が同じチームってヤバくない?次の夏大会では彼女達が日本の高校で挑むって二宮から聞いたし……)

 

もしもその情報が真実だとしたら、その高校は清澄高校よりも厄介なチームに仕上がりそうだ。それこそ天王寺さんも同じチームにいたとしたら尚更……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アメリカ 某所~

 

 

「……という訳でござる」

 

「成程……。流石朱里ちゃんだね♪何れ私を越える選手になりそうだよ」

 

「それと例の情報もある程度集めてきたので、まとめたものをこちらに置いておくでござるよ」

 

「ありがとう静華ちゃん。引き続きお願いしても良い?」

 

「それは構わないでござるが、日本とアメリカの往復は結構疲れるでござるよ……」

 

「ご、ごめんね?長期休暇に入ったら1度日本に戻るから、続きはその時にお願い」

 

「まぁ了解したでござる。ニンニン♪」

 

 

ドロンッ!

 

 

「ふぅ……」

 

(朱里ちゃんの成長が聞けたのは良かったな……。静華ちゃんからもらった映像を後で見直して、それが真深ちゃんとユイちゃんの起爆剤になれば尚良しって感じ。2人がシニアの世界大会で朱里ちゃんとぶつかる時までに何かしらの対策が見つかったら良いな)

 

「野球って面白いよね。野球でなら、私の想いを伝えられるのかな?ねぇ……遥?」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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