梁幽館との試合が終わってこれから合同練習なんだけど……。
「今日はよろしくお願いします」
「いやー、提案したアタシが言うのもなんだけど、よく許可が降りたよね~?」
「あ、あはは……」
私達の試合を観に来ていた二宮、金原、清本の3人が合同練習に参加する事に。更に……。
「私達も練習に参加する事になった」
「よろしく……」
プロに指名されて、更に梁幽館内で注目度を上げている中田さんと陽さんも追加で参加。凄く豪華な顔触れだなぁ……。
「……というか3人共学校の方は?」
「藤和はもう冬休みに入ってるし、7日くらいまでは自由練習だから、しばらく……年明けくらいまでかな?実家でリフレッシュするつもりだよ♪」
「私は洛山とここを行ったり来たりになるかなぁ……。今日と明日をここで過ごして、27~29日は洛山で黛さんと練習して、年末年始にまたここで過ごすって感じ……」
金原はしばらくここに滞在、清本はここと洛山の往復するようだ。金原や二宮にも言える事だけど、清本って結構な頻度でここと京都を行き来してるよね。
「私もいずみさんと同じ理由ですね。年明けまでは家で情報収集に勤しみ、白糸台に戻ったらその整理をしようかと……。シニアの世界大会も近いですからね」
そういえば世界大会までもう3ヶ月切ってるんだっけ?新しいパスポート準備しておこうかな……?
二宮も金原と同じ理由なのかなって思ってたけど、そこには二宮らしい理由も隠れてたね。
「あとはあのじゃじゃ馬達のお守りをギリギリまで避ける為……。陽奈さんに押し付……任せてきましたが、胃痛に悩まされないように祈るばかりですね」
違った。ガッツリ本音と二宮の闇が出ちゃってた。じゃじゃ馬というのが白糸台の中の誰なのかは大体予想出来るけど、まぁ口にはするまい。
「さて、私達も合流するよ。もうほとんど全員集合してるし」
今度こそ、新越谷と梁幽館(+α)の合同練習開始!
……で。
「いずみちゃーん、早めに楽にしてあげるからね~」
「アタシも甘く見られたものだね~?言っとくけど、今のアタシの打率は8割前後あるよ?」
マウンドでニヤニヤ笑ってる橘と、打席に立っている表情はニコニコとしてるけど、青筋が浮かんでいる金原がいた。
何故こうなったのか、経緯を簡単に回想式に話すと……。
「いずみちゃん、1打席勝負しない?」
「おっ、良いね~!はづきと1打席勝負するのって何時ぶりだろ?」
「和奈ちゃんもその後でお願いしても良い?」
「う、うん。良いよ」
このように橘が金原と、その後に清本と1打席勝負をする流れになったんだけど、どうにも橘が余計な発言をしちゃったみたいで……。
「じゃあ和奈ちゃんと1打席勝負の前哨戦という事で、まずはいずみちゃんとしょ~うぶ!!」
「ふーん?へぇ……?」
普段ニコニコして、温厚な金原が今までに聞いた事がない声色で橘を見ていた。
……というのが事の発端。
「この2人の勝負は興味深いな」
「はづきの成長も目覚ましいけど、藤和のリードオフガールである金原も好成績を残している。どっちが勝つか予測が出来ない」
中田さんと陽さんを始めとする梁幽館sideのと……。
「川越シニア出身の2人の1打席勝負!楽しみだね!!」
「この1打席勝負で私達にも何か得られるものがあれば良いな」
芳乃さん、主将を始めとする新越谷side。ちなみに私と清本もこっち側。二宮はと言うと……。
「…………」
捕手役を任されていた。遠目だから判断しにくいけど、あれは絶対に呆れ混じりの表情をしている。
「では僭越ながら、審判は拙者が勤めるでござる」
村雨を審判に添えて、橘と金原の1打席勝負が始まった……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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