最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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新年

風薙さんとの再会から数日……というか年明けて元旦。

 

 

ピンポーン。

 

 

呼び鈴が鳴る。母さんは父さんと大晦日から旅行に出掛けているので、家には私以外誰もいない。私は自主練の為に残って夫婦水入らずで出掛けてもらっているのだ。

 

(というかまだ夜中なんだけど……)

 

「はーい。今出ますよっと……」

 

玄関のドアを開けると……。

 

『明けましておめでとう!朱里ちゃん!!』

 

武田さん、山崎さん、雷轟の3人だった。武田さんと雷轟は私の家を知らない筈だけど、多分山崎さんから聞いたのだろう。

 

「明けましておめでとう。3人共。今年もよろしくね」

 

「うんうん!こちらこそよろしくねっ!!」

 

本当に。3人には色々とお世話になりそうだ。

 

「真深ちゃんも誘おうと思ったけど、先約がいるから、誘えなかったんだぁ……」

 

「そうなんだ……。真深ちゃんともっとお話したかったのに、残念だなぁ……」

 

どうやら武田さんは上杉さんも誘おうとしていたらしい。先約というのは間違いなく風薙さんとウィラードさんの2人だろう。

 

「……ちょっと準備してくるね」

 

「あっ、うん」

 

雷轟と武田さんが仲睦まじく話しているところを邪魔するのもなんだし、山崎さんに一声掛けて、外出準備を整える事に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お待たせ」

 

「あれっ?朱里ちゃんってば振り袖じゃない!」

 

雷轟に指摘されて3人を見ると、3人共振り袖だった。あれ?正月ってそういう服装じゃないと駄目?私は毎年私服で初詣行ってるよ?

 

「朱里ちゃんの振り袖姿見たかったな~!」

 

「ま、まぁまぁ……」

 

雷轟と武田さんを山崎さんが宥めている。山崎さんには頭が上がらないな……。

 

「……とりあえず行こうか」

 

「あっ、待ってよ朱里ちゃん!!」

 

毎年通い詰めてる神社へと足を運……ぼうとすると……。

 

「あれ?朱里ちゃん、近くの神社はあっちにあるよ?」

 

武田さんに指摘される。

 

「良いんだよ。こっちで」

 

「そうなの?」

 

「私が毎年初詣に行ってる神社は3駅先にあるんだ」

 

私が毎年初詣に行ってるのもそうだけど、近くの神社には風薙さん達がいる……。このタイミングで風薙さんと雷轟が鉢合わせしたら面倒な事になりそうだしね。

 

「……で、本来なら歩いて行くつもりだったけど、3人は振り袖だし、電車で行こうか」

 

「そんな……。私達に気を遣わなくても良いんだよ?」

 

「折角の振り袖が汚れたらもったいないよ。3人共似合ってるんだしさ」

 

そろそろ始発が走ってる時間帯だろうし、振り袖の3人は歩きにくいでしょ。

 

『朱里ちゃん……!』

 

あれ?3人がこっちを見ている。私、何かしましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3駅先にある神社に到着。相変わらず賑わってるね。まだ日も上ってないのに……。

 

「出店がいっぱ~い!!」

 

「まずはお参りしてからにしようか。そこから自由に行動って事で」

 

「そうだね。参拝客でいっぱいになりそうだし、私達も並ぼうか」

 

「うんっ!」

 

幸いまだそこまで並んでないし、すぐに私達の番が来そうだ。

 

「あっ、私達の番だよ!」

 

言ってる側からか……。4人ずつお参りしてるんだものみたいだし、私達は4列になってお参りを。

 

『…………!』

 

お参りが終わり、甘酒をもらって列から離れる。

 

「朱里ちゃんは何をお願いしたの?」

 

「ん?まぁ適当だよ。世界平和とか、健康祈願とか……」

 

「そ、その2つは並ばないような……。ほら、新越谷が全国制覇出来るようにとか、最強の投手になりたいとかそんなのはないの?」

 

ああ、雷轟はそういうのを期待してたのか……。

 

「いやいや、そういうのは自分達で実現させる事であって、神頼みするような事じゃないよ」

 

そもそも風薙さんの球とか神頼みで打てるのなら苦労はしないだろう。本当に……。

 

「……でも朱里ちゃんの言う通りだよ。実力向上や、チームの勝利は私達の力で成し遂げなきゃ!」

 

「そうだね……!」

 

「私もそう思う……けど、藁にもすがりたい想いっていうのもきっとあるんだよ……」

 

雷轟が悲壮感漂わせてそう言った。もしかしたら雷轟のお願いは風薙さん関連なのかも知れないな……。




朱里「えー、読者の皆様に悲しいお知らせがあります」

遥「お知らせ?」

朱里「雷轟の出番はこの小説の時系列が4月になるまでありません」

遥「嘘っ!?私主人公だよね!?」

朱里「この小説はこれからシニアリーグの世界大会の話に移るんですが、その前に閑話として上杉さん達を視点とした物語を挟みます。尚しばらく……シニアリーグの世界大会が終わるまではオリキャラとパロキャラしか出ないので、閲覧注意です」

遥「えっ?本当に私の出番ないの?本当に……?」

朱里「閑話の時系列は少し戻ってクリスマス終わり……12月26日から、日本の、上杉さん達が通う高校の舞台から始まります」

遥「えっと……。私の次の出番はいつになるのかな?かな?」

朱里「さっきも言ったけど、進級までないと思うよ」

朱里(まぁ回想とかで名前くらいならありそうだけど……)

遥「…………」

朱里(呆然として話に入ってこれてないな……)

朱里「視点は風薙さんだったり、上杉さんだったり、ウィラードさんだったり、他のキャラだったりとコロコロ変わる(予定です)ので、ご了承ください」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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