最強のスラッガーを目指して!【本編完結】   作:銅英雄

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台湾代表の注目選手

あれから3日が経過し、いよいよ明日は台湾代表との試合だ。

 

「では改めて台湾代表のデータを確認しておきましょうか」

 

「そうだね」

 

「わ、私がここにいても良いのかな……?」

 

「大丈夫なんじゃない?」

 

試合に向けてのミーティングを私、二宮、清本、金原の4人でする事に。

 

それぞれがミーティングに参加している理由だけど私は日本代表のキャプテンだから、金原と清本は多分全試合を通して怪我でもしない限りはレギュラーで使う予定だから、二宮は参謀として……というのが監督から聞いた理由だ。ミーティングも二宮が仕切った方が良さそうだしね。

 

「台湾代表で特筆する選手は2人……。エースの郭上鈴さんと、4番を打っている陽春星さんです」

 

「この2人は去年の世界大会でも結果を出してるからね~。特に陽さんは台湾一のスラッガーって言われてるみたいだし」

 

「た、台湾一のスラッガー……!」

 

台湾一のスラッガーと聞いて清本が息を呑んだ。やはり自身がスラッガーだと他国のスラッガーとかも気になるものなのかな?ちなみに陽春星さんは梁幽館OGで、プロに指名された陽秋月さんの実の妹だったりもする。

 

「この陽さんを筆頭に他の打者にも火が点いて、ガンガンと点を取る……というのが去年の台湾代表のスタイルでした。映像を見る限り陽さんも含めて大振りが目立ち、変化球で空振りをしているのが見受けられます」

 

「そうなると変化量の大きい変化球を投げる子を先発にするべきだよね☆」

 

「だとしたら……朱里ちゃんかな?変化の大きいフォークとかナックルカーブとか投げるし」

 

清本は台湾代表に対して私を先発に出す事を意見する。しかし……。

 

「いえ、監督曰く朱里さんはクローザーに回ってもらうと言っていました。投げるとしても早めの登板になったとしても5回以降になるでしょう」

 

「えっ……。そうなの?」

 

私初耳なんですけどお母様?

 

「そっか~。そうなると先発は……」

 

「過去の成績と台湾代表の打線を鑑みて、先発は十六夜さんが良いでしょうね」

 

十六夜さんはキレが良く、変化量の多いカーブとシンカーを投げるから、大振りのチーム相手には有効かもね。

 

(ただそんな簡単にいくかって話だけど……)

 

まぁ今はそんな事を気にしてる場合じゃないかな。

 

「次は郭さんについてだけど……」

 

「速いストレートと落差の激しいフォークボールを決め球に、カットボールとシュートボールを操る速球派の投手ですね」

 

「それなら速球に強い面子で固めた方が良いのかな?」

 

「だったら捕手は瑞希よりも千秋の方が良いかもね~。確か目黒シニアで4番打ってて、ストレートにも強かった筈だし」

 

「そうですね。私よりかは適任だと思います」

 

二宮の賛成意見が入り、台湾戦のバッテリーは十六夜さんと高橋さんに決定した。

 

「和奈と、千秋と……。あと1人くらいは速球派に強い選手を置きたいよね~」

 

「とは言え守備を疎かにする訳にもいきません。こちらも万全にするに越した事はないでしょう」

 

金原の言う事も、二宮の言う事も尤もだ。清本と高橋さんに加えてあと1人をクリーンアップか6、7番くらいに添えたい。

 

「亮子ちゃんはどうかな?」

 

「亮子さんはまだ怪我が治ったばかりですので、今回はベンチに置きます。可能ならアメリカ代表との試合まで休んでいてほしいくらいですからね」

 

守備範囲に関しては三森3姉妹か村雨をセンターラインに置いておけば解決するような気もするけど……。

 

「それなら和奈をサードに置いて、綾香をファーストに置くのは?」

 

「或いは綾瀬さんをレフトかライトに配置するのも悪くないと思います」

 

「一層の事、雨取さんも下位打線に入れてみる?確か当たれば飛ぶロマン砲だって聞いた事があるよ」

 

金原、二宮、清本がそれぞれ意見を出す。正直どの意見もしっかりとしていて全部採用したいくらいだ。

 

「わかった。それならオーダーの方は……」

 

今までの意見を参考に取ったメモで私が決めた打順と守備位置は……。

 

 

1番 レフト 金原

 

2番 セカンド 初野

 

3番 キャッチャー 高橋さん

 

4番 サード 清本

 

5番 ファースト 綾瀬さん

 

6番 ショート 帯島さん

 

7番 ライト 雨取さん

 

8番 センター 村雨

 

9番 ピッチャー 十六夜さん

 

 

「こんな感じでどうかな?まだ仮案だけど……」

 

「おっ?良い感じじゃん!」

 

「そうですね。打撃方面も、守備方面もある程度カバー出来ていると思います」

 

「うん、バランスもバッチリかも……」

 

3人からは特に反対意見はなし……か。

 

「じゃあこれを参考に打順を調整して、監督に渡しておくね」

 

そんな訳で、ミーティングは終了。明日の試合が少し楽しみだ。




瑞希「この小説では梁幽館にいた陽秋月さんを台湾人として扱っています」

朱里「いや、扱うって……。物じゃないんだから」

和奈「でも球詠の公式でも特に名義されてないよね?」

瑞希「ですのであくまでも陽秋月さんはこの小説においては台湾人……という設定にしています」

朱里「まぁオリキャラとして陽さんの妹さんが出てるからね」

瑞希「実は公式がまだ出していないだけで、陽秋月さんには本当に妹がいる……という可能性もあるでしょう」

和奈「そ、それはどうなんだろう……」

金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?

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