アメリカ代表と韓国代表の試合が終わり、私達は球場を出て宿泊施設に戻っている。非道さんは用事があるとかで別れた。
「しっかしまさか本当にウィラードさんが打たせて取るピッチングで韓国代表の打線を抑えちゃうとはね~」
「まぁあの洛山を相手に出来たんなら、韓国代表を相手に出来ても不自然じゃないと思うけどね」
ちなみに韓国代表を相手にウィラードさんは僅か3失点。洛山を相手に11失点した時よりも大きく成長していると見ても良いと思う。
「それよりもアメリカ代表全体の守備力を見られたのは良かったですね。これならどの打者がどこへ打ちに行くかを考えられます」
「でも私達と戦う時には選手を入れ換えるんじゃ……?」
「それも恐らく数人程度だと思います。少なくとも正捕手のパトリオさん、ショートのロジャーさん、シルエスカ姉妹、そして上杉さんの5人は固定と見ても良いでしょう。決勝戦ではそこにウィラードさんとアルヴィンさんも追加で入ると過程して……」
確かに今二宮が言った5人は間違いなく私達日本代表との試合に出て来るだろう。先発で投げるかどうかはわからないけど、多分ウィラードさんも出て来ると思う。
「問題はアメリカを相手にアタシ達がどう戦うか……だよね」
「それよりも目前の試合です。3日後にはオーストラリア代表と試合をするのですから」
「オーストラリア代表……」
オーストラリア代表で特筆する選手は1番打者と3番打者なんだけど……。
「特筆する選手の内の1人はオーストラリアに留学していた中国人ですね」
「えっ……?オーストラリア人じゃないの!?」
そう。なんでかはわからないけど、二宮の情報網によるとオーストラリアに留学していた中国人選手が要警戒対象の1人なんだそうだ。まるで意味がわからないよ。
そんな話をしていると前方から3人の人影が……。
「あら……?早川さん達?」
なんと上杉さんとウィラードさんである。もう1人の銀髪の人はショートのロジャーさんだ。近くで見ると本当に良いとこのお嬢様っぽい。
「今日は試合を観に来てくれてありがとう。私達の試合はどうだったかしら?」
「……良い試合だったよ。私達も負けてはいられないね」
「それは良かったわ。私もユイも早川さん、貴女には負けられないもの」
ええ……。なんか物凄く上杉さんとウィラードさんにライバル視されてるんだけど……?私まだ1イニングの打者3人にしか投げてないのに。
「わわっ……。朱里ちゃんと上杉さん達がなんかバチバチの展開になってるよ!」
「青春だね~☆」
そこの金髪ギャルとちっちゃい子!見てないで私に助け船を出して!!
「で、そちらにいるのは……」
「アメリカ代表のショートを守っています、ロジャー・アリアと申します。以後お見知りおきを」
それはまるでスカートを翻したかのイメージが出現した。ユニフォームを着てるのに、気品が溢れる……という印象のロジャーさんだった。本当に良いとこのお嬢様なんじゃないの?日本語も滅茶苦茶流暢だし……。
(ん……?そういえば二宮がそのような事を言ってたような気がする……)
あれ?もしかして二宮ってロジャーさんと面識が……?
「そして……。お久し振りですね。二宮瑞希さん」
『ええっ!?』
ロジャーさんの一言にロジャーさんと二宮以外の全員が驚きの声をあげて二宮の方に注目した。
「…………」
当の本人はいつもの無表情でロジャーさんを見ている。それに対してロジャーさんはクスクスと笑いながら二宮を見ている。なんかこの2人からただならぬ因縁のようなものを感じるんだけど、どういう関係なんだろう?
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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